@kyanny's blog

My thoughts, my life. Views/opinions are my own.

2017年上半期エディタ遍歴

2016年12月に RubyMine のライセンス購入一年半ぶり新装版の達人プログラマーに感化されたのが動機だったようだ。本は未だに読み終えていない。

2017年3月ごろに Atom にスイッチ。二年半ぶり。四月頭に使うちょっと大掛かりなバッチ処理のプログラムを書いていて、やっぱりテキストエディタのほうが性に合っているなと思ったのが動機だったと思う。 RubyMine をしばらく使ったことで Emacs の手癖をだいぶ忘れていたので Atom はストレス少なく使えた。

2017年6月半ばに Emacs (Spacemacs) に出戻り。ふと Spacemacs ってどこかで見かけたけどなんだっけ?と思い出して調べてみたらものすごく良さそうだったので試してみたら案の定ものすごく良くて、これこそ俺が欲しかった Emacs だよ、 Emacs is omakase ってやつだよ、と感動したのが動機だったと思う。パッケージシステムの統合とかいろいろ素晴らしいけど、感激したのは which-key で、これで覚えることが相当減って素晴らしく、そして一番素晴らしいのは which-key のような素晴らしく良いものが最初から当たり前に使えるようになっていること、だ(which-key もずっと前から存在は知っていたけど試そうと思わなかったので大きな機会損失をしていた)。ちなみに Spacemacs のスタイルは当然 Emacs なのだが、どうも Vim スタイルが主流派っぽいのは不思議でならない(なんで Vim を使わないんだろう?)。

Engineering Manager その後

半年以上経って、またいろいろ環境が変わった。

7月に会社で大きな組織変更があった。直属の上司が変わった(上司の肩書も変わった)。それと並行して組織の体制もガラリと変わった。詳しいことは Quipper組織変更と41歳CTOの今後 - Masatomo Nakano Blog に書いてある。

新しい上司は開発体制だけではなくマネジメントの体制もいろいろ整備してくれて、自分に関わる部分でいうと、自分が Engineering Manager としてマネジメントする人数が 19 人から 7 人に減った(新しく Engineering Managers が増えて、減った分はそちらにスライドした)。その上 Engineering Manager に求められる役割もより限定されたものになった。要するにマネジメント業務はずいぶん楽になった。

毎日ミーティングするために会社へ行き仕事のプログラムを一行も読まず書かず家に帰る生活から、二週間のうち十日以上は仕事のプログラムを少なくとも一行以上読んだり書いたりできる生活になったのはとても良かった。まだリハビリ中という感じで、プロダクションで動くコードを書けるレベルには戻ってないけど、じきに戻れるだろうと楽観視できるくらいには状況は良い。

一方で、「自分がやらなければ」という使命感・責任感・ヒロイズムに浸って開発者としての自分の時間を犠牲にして会議ばっかりしていたこの数ヶ月は一体なんだったんだろう、と虚しく思う。自分がそんなに必死になってやらなくても、必要なことなら他の誰かがやるし、誰もやらないなら不要なことに過ぎない。そんな当たり前のことから、どうして目を背けて「自分がやらなければ」という考えに囚われていたんだろう。自分でも気づかないうちに保身に走っていたということか。なんと恐ろしい。

実際、結果的に、自分が頑張ってやっていたつもりだった数ヶ月を振り返ると、開発体制はいろいろ綻びがでてきて少しずつ状況が悪くなっていったし、人事的な部分でもポジティブな結果は出なかった。だからこそ組織変更をして抜本的に立て直そうという話になったわけだし、組織変更の直後には多少の混乱はあったものの一ヶ月経ってみんな普通に仕事できているわけで、いよいよ自分がやっていたことには大した価値は無かったんだなぁ、と思う。それなのに何故、自分では価値があると思ってやっていたんだろうか。何故、大した価値もないことに時間を使うことが許されてしまったんだろうか。

「自分がやらなくてもいいこと」をやっていたのだとしたら、何やってんだ俺は、と腹立たしく思うし、「誰もやらなくてもいいこと」をやっていたのだとしたら、もっと腹立たしい。

自分は Manager と名のつく役割には不向きだろうと何年も前から思っていた。実際にやってみて、やっぱり向いてないな、というのと、こんな奴にやらせちゃダメだ、というのと、半々くらいの気持ちだ。自分を見つめ直す良い機会になった。新しい組織体制のもとでは Engineering Manager は有限の任期を持つことになったので、チームメンバーに迷惑をかけずに任期を全うして、その後どうするのかをじっくり考えたい。

Pokémon GO Plus の通知について

Pokémon GO アプリ内で設定する通知のオンオフは、 Pokémon GO Plus がポケモンやポケストップを感知して反応するかどうかの設定である。これをオフにすると Pokémon GO Plus が反応しなくなる(故障したかと思った)。 iOS の通知センターに「ポケモンを捕まえました!」のような通知を表示したくない場合は、設定アプリ→通知からオフにする。

iPhone 7 Plus に機種変更した

iPhone 6 から iPhone 7 Plus に機種変更した。来月には iPhone 8 が出そうだけど、あまり魅力を感じなかったので待たないことにした。

iPhone 7 シリーズには Apple Pay というか Suica 対応に魅力を感じていて、 Apple Pay を試したくてメインのクレジットカードまで変えたくらいだった。なかなか踏み切れずに、というか奥さんのゆるしが得られずにいたが、 iPhone 6 のパフォーマンスに不満が募ってきたのでようやく許可が出た。

iPhone 6 は片手で持つにはやや心もとないサイズだが、バンカーリングを付けたら非常に安定して一度も落としたことがなかった。画面サイズは電子書籍を読むには少し物足りなく感じてきたので、次は大きいサイズを買いたいなと思っていた。もはや本はスマートフォンで読むものだ、と言い切ってもいいくらい自分の読書はスマートフォンによっていて、今回は読書の快適さを最優先することにした。リングをつければ Plus のサイズでも片手持ちできると踏んだ。

大事な写真データは iCloud に保存してあるし、他のデータも iCloud でバックアップしてあるが、念のため iTunes でフルバックアップもとってから機種変更に臨んだ。お目当ては iPhone 7 Plus の 256GB ストレージ、色はジェットブラック。自宅近くのソフトバンクショップには 256GB の在庫は無く、出先の近くのソフトバンクショップでは 256GB はシルバーしか在庫が無く、ヨドバシカメラに行ったら在庫があったのでそこで手続きをした。

  • 下取りは後日ショップに持参すればよい。
  • 通話料金のプランを 24 時間通話無料から 5 分間通話無料に変更して月々 1000 円ほど安くなった。通話は月に一度か二度くらいしかしてないと思う。奥さんとの連絡は LINE か FaceTime を使っている。
  • 保証は悩んだ結果 AppleCare を選んだ。いままでより端末サイズが大きくなって落下のリスクが増すので。記憶に無かったが前回の機種変更のときはソフトバンクの保証に入っていたらしい(一度も利用しなかった)。月々 800 円から 666 円に安くなった。
  • ハートフレンド割引を適用するために証明書が必要になりそうだったが、過去に適用されていたら書類確認不要だった。書類が入ってる鞄で来てなかったのであぶなかった。ハートフレンド割引のおかげで月額利用料からの割引だけでなく機種変更の事務手続き料金もタダになった。

回線を切り替えたあとでポイントカードを提示するとき、アプリしかなくてオフラインだから使えないのだが、店員が慣れていて店内の無料 Wi-Fi に接続する案内をされて無事に使えた。もっとも、分割払いで買ったのでレジでの支払い金額は 0 円だったのだが。

バックアップからの復元などにはどうせ自宅の Wi-Fi が必要なので帰宅してからやることにして、移動して夕食をとる前後にケースを探しに店をいくつか見て回った。 Plus のサイズ用だとバリエーションが少なくて、リラックマのケースはハードケースも手帳型ケースも全滅だった。 iPhone 6 でバンカーリングを使って安定感がとても気に入っていたので、サイズの大きい iPhone 7 Plus でもリングを使えるといいなと思っていたので、手帳型ケースは諦めてプラスチックのケースにスヌーピーの絵柄のリングをつけることにした。ケースとリングは奥さんに選んでもらった。

iTunes バックアップから復元するときパスワードを求められて、なんのパスワードか認識してなかったので忘れていて少し焦ったが、いくつか試して当たったので事なきを得た。 iTunes のほうでバックアップを取るとき暗号化するパスワードは KeyChain に保存しておいた。一度設定するとパスワード無しにはできないようだった。

バックアップから復元したのでほとんどのアプリは何もせず使い続けられた。もっとも、ほとんどのアプリがデータをクラウドに置くサービスなので、ログインし直す手間が省ける程度のことではある。

感圧式のホームボタンと 3D Touch はまだ慣れないけど、 iPhone 6s が出たとき店頭で触ってみたときの違和感ほど奇妙には感じなかったのですぐ慣れるだろう。カメラのポートレートモードはまだ試していない。一眼カメラいらずとの評価らしく、腕とセンスが無くて高いカメラを使いこなせていない身としては、間違いなくカメラで撮るより綺麗に撮れるだろう iPhone 7 Plus のカメラを使うのが少しこわくもある。一番のお目当ての Suica は明日以降のお楽しみ。