@kyanny's blog

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The Art of Readable Code の翻訳レビューに参加しました

The Art of Readable Code の日本語訳がこの夏に発売されます。翻訳は「メタプログラミングRuby」や「ウェブオペレーション」でおなじみの 角 征典 (@kdmsnr) さんです。

自分のブログに The Art of Readable Code の感想を書いていたことがきっかけで、翻訳レビューに参加させて頂く機会を得ました。ささやかながらも技術書がつくられるプロセスに関わることができて、とても光栄です。夢がひとつ叶いました。ありがとうございました。

「メタプログラミングRuby」には非常に感銘を受け、また実務においてもずいぶん助けられました。 Perl コミュニティで Moose/Mouse などがブームになったとき、メタプログラミングという概念についていけなかった苦い思い出があるのですが、「メタプログラミングRuby」を読んだおかげで数年来の苦手意識を払拭することができました。また、「ウェブオペレーション」もですが、わかるひとにはわかる、ニヤリとさせられる絶妙なセンテンスが散りばめられていて、読み物としても楽しい本でした。

その「メタプログラミングRuby」を手がけた角さんによる本書の翻訳を読んで、これでようやく The Art of Readable Code を同僚や友人に強く薦められるようになったと思いました。この本は「良いコードとは読んで理解するまでに要する時間が短いコードである」というテーマにそって、変数の命名方法やロジックの分割方法などのテクニックを具体的なサンプルコードとともに解説しています。実務で毎日コードを書くとき、すぐに取り組める小さな改善のアイデアの宝庫とも呼べる本で、初級者から上級者まで幅広い層におすすめできる内容です。詳しくは以前書いた感想をどうぞ。

プログラミングに上達したいひとにおすすめの一冊です。