@kyanny's blog

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Codeship 所感

Codeship を使ってみた。可もなく不可もなくという印象。

Continuous Delivery を全面に打ち出すだけあって、デプロイ先の設定はブラウザからダッシュボード上で操作できてわかりやすい。 Heroku へのデプロイは数クリックでできた。Heroku の API キーが必要だがそれも Heroku 側のダッシュボードで取得可能。

YAML で設定ファイルを書かなくてよいのは個人で利用するぶんには気楽でよい。 Travis CI や Circle CI も YAML なしでビルドしてくれることが多いが、込み入ったことをやろうとすると YAML で設定を書いていくことになる。使い始めで不慣れなときに「えっ、 YAML で設定書くのか...」と思うと使う気をちょっとなくすし、慣れてきてからもリポジトリに設定ファイルを置く必要があるといちいち push しなくてはならなくて面倒だ。

ただ、これは裏を返せば込み入った設定をブラウザからやらなくてはならないということで、自動化しづらそうだし、チームで仕事で使う場合はビルドやデプロイの設定もバージョン管理して履歴を残したほうがよいので、一長一短だと思う。また、 Circle CI のような並列テスト実行はサポートしていないようなので、巨大なプロジェクトの Continuous Integration を回すのはちょっとつらそうな気がする。

Circle CI はブラウザでビルドページを開いていると favicon でビルドステータスを表示してくれる(勝手に更新されてグリーンとかレッドになる)けど、 Codeship はそういう気の利いたこともしてくれない。あくまでお手軽利用向けといった印象。本格的に使いたい場合は Circle CI のほうがおすすめ。

サインアップしてすぐにコミュニティ担当スタッフから Hi! 的なメールが来た。これも海外のこの手のサービスではよくあることだけど、ちゃんとやってるなという感じ。

あと、ロゴを遠目に見ると大仏のように見える。おかげでブラウザのタブを開いておくとしょっちゅう大仏のシルエットが片目に入り、なごむ。