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Re: My experience with Minitest and RSpec

My experience with Minitest and RSpec | Tenderlovemaking

MiniTest の良い点は使ったことが少ないので同意も反対もできないし、 RSpec の嫌なところは完全に同意できるが、 before に関するくだりの

For the nested context, I would like to print “hello!” before it prints “hi!”. In a normal inheritance situation, I would change the call to super.

ここだけよくわからなかった。 before の実行順序に関する不満が Ruby のクラスの継承を使えば意のままにコントロールできる、という主張のように読めるが、それを MiniTest で書いてみるとこういう風になると思う。

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確かに子クラスの setup メソッドでの super の使い方によって親クラスの setup メソッドが実行されるタイミングを制御できるが、 MiniTest (というか xUnit 系のテストフレームワーク)の場合、本当にこんなふうに setup と継承で「ネストされた前処理」を書いたりするもんなのかなぁ、という疑問がある。

RSpec の(数少ない)良いところは describe の入れ子によって(視覚的に)階層構造を表現できることと、入れ子の各段階それぞれに before で前処理を定義できることだと思っている。視覚的にネストされたとおり「外側が先に」実行されていく、という構造はとてもわかりやすいと思う。

上に書いた MiniTest で継承を使った場合だと、視覚的なわかりやすさは劣るし、親クラスが別ファイルに定義されていて require されている、みたいな状況だとよりいっそう読みづらくなってしまう気がする。

(RSpec でも shared example を濫用すれば同様の問題が起こるし、ネストを深くして各段階に before を置いたりすると変更に弱い spec になってしまうのでそもそも悪手ではあるのだが)