@kyanny's blog

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MRI検査を受けた

いろいろややこしい事情があり、ちくのう症の検査が目的でMRIをやった。CTは何年か前にやった覚えがあるがMRIは初めてで、検査中はちょっと不安になった。

検査結果は問題なく(ついでに脳のMRIもとったが異常なし)主治医に言われるがままだったけど後日耳鼻科へ行くとかでも十分だったのではという気もした。

MRIの検査中に鳴る音、特に高低のビープ音をなぜ鳴らすのか不思議で、気を紛らわすために「本当は無音でできるが、技師が装置から『いまこういう磁場ですよ』というフィードバックを得て誤動作してないか確認するためにあえて鳴らしているのでは?(昔何かの映画で観た、放射能が漏れて汚染された世界で、目に見えたほうがわかりやすいという理由で空気が赤や黄色になっていき、恐怖がそこまで迫っている絶望感を煽るだけだった、というエピソードのように。または危険なガスが漏れたらすぐ気付くようにアンモニア臭をつけているように)、いやでもフィードバックなら装置の画面に表示されるに決まってるから別に音を鳴らさなくていいよな、しかも被験者はどの音のパターンが何の意味なのか知らないのだからなおさら意味がない」などと考えていた。検査後聞いたら「仕組み上音が鳴ってしまうものなのだ、これでもだいぶ小さくなってきたんだ」と予想外の回答で、驚いて待ち時間に検索して興味深く読んだ(原理はいまだに理解できていないが)

コイルの回転という原理がモーターとかスピーカーという技術に応用されていると知って、学生時代全く興味が持てなかった電磁力学などが急に面白そうなものに感じられた。数学にしろ科学にしろ、社会人になってから「つまりこういうことだったのか!」と繋がって興味がわく、というありがちな経験をすることが最近何度かあった。

MRIの画像は検査中に動いてしまっていてやや不鮮明なものも少なくなかったが、検査方法への理解がない状態では「これはおそらく音が鳴ってる間に何かを照射し、設定を変える間に音が消えるのだな(レントゲンを照射し続けないように)つまり音が鳴っているときはじっとしているべきで、鳴り止んでいるときは息抜きのタイミングなのだろう」などと予想するのも無理ないと思う。