@kyanny's blog

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最近読んだもの

あなたのチームの「いい人」は機能していますか?

自分が「雑用(あえてそうよぶ)」を拾いたがるタイプなので自戒を込めていうが、そういうひとは仕事の優先順位づけができていない。本職がおろそかになり、仕事に穴を開けて結局はチームに迷惑をかけるハメになる。

自分が雑用拾いに精を出しがちなときはたいてい「本職がダルいのでサボりたい」か「本職が手に余るので逃げたい」のどちらかだった。雑用は「緊急だがすぐ片付く」内容が多いので、サボっていると思われず、安易に達成感も得られてクセになってしまうのだ。

雑用拾いを他のひとにやらせないのも良くない。周りが育たないし、遅かれ早かれ「自分はこんなに貢献してるのに評価されない」という悪魔の考えに取り憑かれてしまう。おそらく周囲からは「雑用はいいから本来やるべき仕事をオンスケでこなすことで貢献してくれよ…」と思われているだろうことにも気づかずに、だ。

ああ耳が痛い。

雑用に逃げがちなとき、以下のようなことに気をつけている。

  • トラブルや困りごとを見つけてもすぐに食いつかない。気づいてても気づいてないふりをしてしばらく放置してみる。放置ではまずい状況なら「スヌーズ」されるはずだから、それまでは我慢して待つ。
  • 他のひとが反応するのを待つ。誰も反応しないのだとしたら、実はたいして重要なことではないのかもしれない。不要な仕事を自ら作り出すマッチポンプはすべきではない。「重要なこと」の認識が周囲とズレている可能性もある。
  • 拾ってしまったら、二度と自分が拾わなくてもいいように調査方法・対応方法・コマンドやコードのスニペットなどを徹底的に文書化する。次からは拾った人や拾ってくれない人に URL を送りつければ済むし、自分一人しかいなくても将来役に立つ。

ところで、雑用を拾わないスクラムマスターって何のために存在するの?と思った(スクラム詳しくないので「そういうものだ」といわれたら仕方ないが、じゃあそんなポジションいらないだろ、とも思う)