Parse 使って商用サービスやってるところどのくらいあるんだろう(そして流行ってる・儲かってるところは)
MBaaS のサービス終了は利用者にとって非常に難しい状況だと思う。こういうときの退避先が無いからだ。
しかし Parse が偉いのは、データのマイグレーションツールだけでなく、 Parse API 互換のサーバ実装をオープンソースにして公開したことだ。
Introducing Parse Server and the Database Migration Tool
データのエクスポートだけなら最低どこでもやるが、 Parse のようなサービスの場合、データだけもらってもユーザーはどうしようもない(クライアント=ユーザーのサービスそのものを動かし続けるためには自分で API を書かなくてはならない)そこもちゃんと後始末する姿勢はとてもよいと思う(まぁ過去にもそういう幕引き事例はあった気がするが)
Parse 終了から学べるのは、「どこまで他人任せにしてもよいか」だと思う。
- API は自分で書くべき。プロプライエタリな API が利用できなくなった場合、逃げ道がない。
- データベースは(当然)自分で書かなくてよいが、 API 同様プロプライエタリなものは避ける。
- API やデータベースの運用は任せてよい。自前運用に切り替えるというバックアッププランがある。
つまるところ、「ソフトウェアはサービスを構成する基本的なコンポーネントなので、自分で書くにせよありものを使うにせよ、できる限り自分でコントロールできる選択をしよう」ということだ(その結果、 API は自作しデータベースはオープンソースのものを使う、という結論になることがおそらく非常に多いだろう)