Subscribed unsubscribe Subscribe Subscribe

@kyanny's blog

Write down what I learnt. Opinions are my own.

daisy の思い出

眠くなってきたけど眠れない。

ふと、昔のインターネット友達のことを思い出して、なぜか本名と連絡先も知っている(ガラケー時代から脈々と受け継がれてきたアドレス帳に入っている)ので、名前でぐぐってみたところ、仕事関連の記事が顔写真付きでひとつだけ見つかった。

もっぱらインターネット、掲示板でのやり取りがほとんどだったが、一度だけ彼がライブを観に上京したときに会ったことがある。彼は朝日美穂という歌手のファンで、そのころ川本真琴とユニットを組んでいたとか、そんな感じだった(あさひ、までは思い出せたが下の名前がわからず、川本真琴という別のキーワードがなかったら思い出せなかっただろう)

当時たしか俺は六本木勤務で、ヒルズの近くかどこかで落ち合って、マクドナルドで小一時間話したあと、別れるのが惜しくて「下北沢に行く」という彼についていって下北沢まで二、三時間かけて歩いた。首都高の下を延々歩いたり、三軒茶屋のあたりを通ったときは夜中なのに小さなほったて小屋みたいないい雰囲気のワインバーとかがちらほら開いてて、不思議な高揚感を覚えたものだった。

メールを検索したら一通だけ、昔使っていた au のガラケーの ezweb.ne.jp アドレスに、もうインターネットでも交流がなくなって何年か経ったころにきた結婚の報告メールを転送してあって、そこに書いてあった新居の住所の地名と、去年の彼が載ってる記事の地名が同じで、やはり同一人物のようだった。

もう顔なんてどんなだったか全然覚えておらず、たぶん俺と同い年くらいだったはずだからもう30代半ばだろう、ワイシャツにネクタイして笑顔なサラリーマンの彼を見ながら、なんもと不思議な気持ちになった。

アドレス帳には電話番号とメールアドレスが記録してある。メールはともかく電話番号はひょっとしたら変わっていないかもしれないけど、まさか今さら、なんの理由もないのに連絡するわけにもいかず、かといって消してしまう気にもさらさらなれず、うっかり押さないように気をつけながら無作為に上下にスライドさせたりして、なんだか久しぶりに、このインターネットならではの距離感を持て余すもどかしさが懐かしい。

俺のことなんてもう覚えていないだろうなあ。