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@kyanny's blog

Write down what I learnt. Opinions are my own.

Tech Compass #6 Love Heroku? の発表資料を公開しました

Tech Compass #6 Love Heroku? の発表資料を公開しました。ご参加いただいた皆さん、マイナビ様、ありがとうございました。

Heroku を利用した Quipper の開発事例紹介

Quipper におけるサービス開発・運用において、 Heroku をどのように利用しているかを具体的なユースケースを交えて紹介しました。全体的に褒めるトーンなのは Heroku のイベントだから、というわけでもなく、実際に仕事で使ってみて便利さを実感した上での意見です。

ただ、資料にもあるようにあえてアドオンを使わないという選択も十分ありえると思っていて、資料では省きましたが例えば SendGrid もアプリ個別のアドオンではなく直接一つアカウントを契約してしまって共有したほうが、 SPF レコードの設定漏れを防げるなど、手間を省けそうだなと思っています。

ちなみにその SendGrid ですが、構造計画研究所さんが日本での代理店業務を開始したそうで、12/10に無料セミナーを開催するそうです。 Quipper でもメール配信まわりは「SendGrid が定番でしょ」という感じで利用しています。日本語サポートがあるのは日本でサービスを展開する際は心強いですね。


イベント自体の感想としては、 Wantedly の川崎さんの言葉がいくつか印象に残りました。

デプロイ職人を作らない、デプロイを属人的な仕事にしない

僕もまったく同意見で、以前ブログにも書いたことがあります。 Heroku は git push でデプロイできるので、独自の作法を覚える必要もなく、自然と作業の属人性を排除できるようになっているのがいいですね。

優秀なインフラエンジニアとしての Heroku

これも同意見で、優秀なインフラエンジニアがいればいいのですが、ただでさえエンジニアの採用が難しい昨今、さらにインフラのエキスパートともなるとそう簡単には採用できません。また、サービスの規模が小さいうちはそもそもインフラの整備に人手をかけるフェーズではないので、たとえエキスパートを採用できたとしてもその能力をフル活用できません。ならば PaaS のような手厚いホスティングサービスを利用することで、運用のプロ集団に丸ごとお任せしてしまおう、というのは理にかなった選択と言えます。

心配しなくていいことは、心配しない。 エンジニアなら、なんでもやりたくなってしまう。でも、サービスの成長のほうが優先度が高い。それに集中するために Heroku を使う。

Quipper 技術チーフの @masatomon もよく同じことを言っていて、 Quipper と Wantedly は実はエンジニアリング的な価値観がすごく似ているのかな?とちょっと驚きました。 Quipper でもたまに Amazon Web Service のちょっと込み入った機能を試してみようか、なんて話が挙ったりするのですが、みんな本音では新しい技術を実戦で試してみたい、せめてリサーチだけでもいろいろ手を出したいと思いつつも、モノになるまでにかかる時間や、使い始めてからの運用コストなどを鑑みて、割と現実的な選択をしています。


楽屋裏ねたをひとつ。発表の際に、世界地図に Quipper の拠点のピンがドロップしてあるスライドでピンの位置がずれてしまい、ロンドンオフィスが西アフリカのサハラ砂漠にあることになっていたりして失笑を買ってしまうミスがありました。実はイベント開始直前まで会場でスライドの手直しをしていて、その際に地図を上に移動させたのですが、ピンを移動し忘れていたんです。

プロジェクタへの接続確認などのため一時間ほどはやく会場入りしたのですが、スクリーンに投影した資料を実際に会場中ほどの座席に座って見てみたところ、文字や画像がスライド中央に配置してあるとけっこう下寄りに見えたんです。本番では前の席に人が座ることを考えると、おそらくスライドの下半分はもっと見づらくなるだろうな、と思い、文字色を濃くするのとあわせて全てのスライドを全体的に上方に配置しなおしました。

果たしてどのくらい効果があったかはわかりませんし(懇親会で聞くのを忘れてしまった)おかげで恥ずかしいミスをしてしまったわけですが、発表前に観客席からの見た目をチェックした上でスライドを修正する余裕があったのは今回が初めてで、なかなか良い体験になりました。ちなみに、公開した資料のほうは中央のほうが見やすいと思ったので、もう一度もとの位置にもどしてからアップロードしています。

それと、イベントの二週間ほど前から風邪をひいてしまい、しばしば咳き込むことがあってちゃんと喋れるか不安がありました。病院で咳止めやら風邪薬やらいろいろもらって服用していたのですが当日になってもなかなか良くならず、咳止めシロップを飲んでも咳が止まらなくてけっこう焦りました。本番の緊張感のおかげでなんとか切り抜けられましたが、あまり声が出てなくて聞き取りづらかったかもしれません。今年の RubyKaigi のときも同じように喉をやられていて、つくづく体調管理をちゃんとしないとな、と反省点が残りました。