@kyanny's blog

My thoughts, my life. Views/opinions are my own.

選挙公報

参院選の。ざっと眺めて気になったのを読む程度だけど、今回もなかなかキてるのがあったりしておもしろコンテンツだった。

  • 市井紗耶香の名前があって何かの間違いかと思ったらマジだった。今井絵理子のときも驚いたけど、こういうキャリアパス、昔からあったのかもなという気づきがあった。自分が彼女らの現役時代をリアルタイムに体験していたから意外さが際立つだけで。
  • 鈴木宗男が維新入りしていた。なぜか俺の中で「死亡説」というイメージがついてまわっている。ムネオハウスが流行ったとき、当時のまだアングラっぽさがうっすら残るインターネットが独特の悪ノリセンスでムネオを弔ったコンテンツである、という受け止め方をしてしまったのかもしれない。
  • 手書きの選挙公報が一名いたけど字が汚すぎて一部解読不能だった。解読て。古文書か。

とある官民協働プロジェクトの資料を読んでいて、「三年計画の三年目ってことは、このプロジェクトに関連して俺があるシステムコンポーネントを実装したのはもう二年も前のことなのか・・・」と遠い目になった。おれのこの一年間っていったい。

入社してN年経ったシリーズを「興味深く読んだ」と言ってくれたひとがいたそうで(社外の方)、その一人の読者のために書こうかと思ったりもするが、書いたら書いたで暗い内容になることは不可避なので躊躇っている。

クソな奴というのはいるもので、他人の命運をもてあそびながらそれを巧妙に隠して、汗をかく汚れ仕事は他人に押し付け、決して責任を果たそうとしない。俺はそういう卑怯な奴を絶対に許さない。

Evernote に金を払うべきか否か

この話題何度目だよって感じだけど、もう癖なので仕方ない。

Evernote は潰しが効く。なんでも放り込めるし、メモツールの類でやりたいことはだいたいできる。どれ一つとして洗練されてなくて、特定の機能に特化したライバルには敵わないけど、全部できるはできる。

Evernote に金を払うかどうかというのは、単に機能制限をとりのぞくという話とは全く違っていて、彼らの製品、彼らのサービス、彼らの思想を支持するかどうかという話だ。信仰とも少し違って、選挙でどの政党に投票するかに近い。

「すべてを記憶する」という創業当初のコンセプト、なんでもできるワークスペースたれという思想を支持するならば、その方向性のうえで「なんでも洗練されたやり方でできる」サービスに進化することを期待して金を払うべきだし、それを支持できないなら払わず他のサービスを使うべきだ(文句を言いながらタダで使うのではなく)。

しかし同時に、ダメな製品を買わないことで淘汰を促すのもまた、消費者の責務だと思う。おれはいまの Evernote に満足してはいない。淘汰されても仕方ないのでは、という気もする。それに抗うことを助長するのは姿勢としてどうなのか、とも思う。