@kyanny's blog

My thoughts, my life. Views/opinions are my own.

武器になる哲学

昨年秋、11月に読んでいた。

 
記憶が曖昧、かつ Kindle Unlimited で読んですでに解約済みなので再読できないのだけど、この本は西洋哲学の歴史と進歩を順を追って説明するものではなく、著者が「今でも役立つアイデア」と「今では陳腐化しているが、考え方に学ぶところがある」という二軸で評価しつつ私見を述べる、という感じのスタイルだった。
 
「なのでカントは西洋哲学において重要だけどこの本では取りあげません」とあって大丈夫かと思ったけど、読んでみたらなかなか楽しめた。かなり著者のスタンスがはっきりしている本なので、普通に哲学者の思想について学ぶにはあまり適さないのかも。哲学者に限らないのは守備範囲が広くて良かった。
 
今回の読書メモは Evernote に書名のノートブックを作って FastEver で気になったキーワードや考えの断片を放り込む、というやり方をやってみた。これだとメモをとる労力は少なく、ブログに転記するのも楽。電子書籍のハイライトは転記が大変な傾向があるし、その割にハイライトは引きやすいので量が増える傾向があり、さらに自分の言葉で書いてないので記憶に残りづらい。最初から短文、単語でも自分でテキストを書いていると再利用性は高い。しかし Evernote の旧デスクトップアプリで「ノートのマージ」をしたら何度もリハーサルしたのにソート順が逆になってしまった。本当は「アントニオ・ダマシオ」が最後だったはず。まあでも、自分用のメモ・後で探したいときのインデックスなので、このクオリティでもダメということはない。
 

 

 

アントニオ・ダマシオ

 
ソマティック・マーカー

アラン・ケイ

 
 
まさかここでアラン・ケイ!意外!しびれる!
未来はどうなるか?ではなく 未来をどうしたいか?
アンドロイド研究者とアラン・ケイの話
AT&Tとマッキンゼーと携帯電話の話

ジャック・デリダ

 
 
脱構築!
ポスト構造主義
二項対立の構図を崩す

トーマス・クーン

 
 
パラダイムシフト
パラダイムの転換は長い時間を経ておこる(どちらかのパラダイムを信奉する人が世の中から全て死に絶えることでしか起こり得ない)

クロード・レヴィ=ストロース

 
 
構造主義の祖
ブリコラージュ
なんかよくわからないけど、役に立ちそうな気がする

カール・ポパー

 
 
科学の条件 反証可能性
論理や事実で反証する余地がないものは科学ではない
科学的である と 正しい は一致しない

エドムント・フッサール

 
 
エポケー 停止、中止、中断(古代ギリシア語)
わかったつもりにならず、判断を留保すること
他者理解の難しさ

フェルディナンド・ソシュール

 
 
言葉の幅
フランス語の mouton 羊
英語の sheep と mutton 羊肉
蝶と蛾 フランス語の papillon パピヨン
シニフィアン 概念
シニフィエ 言葉によって示される概念そのもの(実体?
思考と世界認識は言語システムに規定される
構造主義哲学の基本的な立場
語彙の豊かさが世界を分析的に把握する力量に直結する

ヘーゲル

 
 
弁証法
闘争を通じて社会は発展していく
螺旋的発展

フランシス・ベーコン

 
 
イドラ

メルビン・ラーナー

 
 
公正世界仮説
見えない努力もいずれは報われる、世界は公正であるべきだし、実際にそうだ、という考え方
正義感についての研究の先駆者
努力原理主義→一万時間の法則
 
 

公正世界仮説は弱者非難バイアスに繋がる恐れがある
因果応報

ミシェル・フーコー

 
 
パノプティコン 円形の刑務所のこと ジェレミー・ベンサムが考案した

セルジュ・モスコヴィッシ

 
 
差別や格差は同質性が高いが故に生まれる
公平・公正は本当に良いものなのか

ジル・ドゥルーズ

 
 
パラノとスキゾ
パラノイア 偏執型(アイデンティティに偏執)
スキゾフレニア 分裂型
蓄積してきた過去のアイデンティティとの整合
 
 

 
 

仕事は実際にやってみないと面白いか、得意かわからない
何がしたいのか?考えても無意味

ジル・ドゥルーズ

 
 
パラノとスキゾ
パラノイア 偏執型(アイデンティティに偏執)
スキゾフレニア 分裂型
蓄積してきた過去のアイデンティティとの整合
 
 
[evernote:d975ed03c43923dcba8273081a4542bc アップロード中]
 
 
[evernote:d269ce8c4ce32c4407accc321d46414c アップロード中]
仕事は実際にやってみないと面白いか、得意かわからない
何がしたいのか?考えても無意味

エミール・デュルケーム

 
 
アノミー 無連帯
 
 
処方箋
横型コミュニティ ギルドの復活
 
 
参加してメンテナンスする意思がなければ成立しないコミュニティ(に身を置く)

ダーウィン

 
 
自然淘汰(自然選択)
突然変異、遺伝、自然選択
 
 

ジャン・カルヴァン

 
 
予定説
 
 

ジョン・ロック

 
 
イギリス経験論

ルソーのところ、社会運営システムの未来、面白い示唆だった

 
ルソーのところ、社会運営システムの未来、面白い示唆だった

ルソー

 
 
一般意志
「一般意志が個人に死を命じれば個人はそれに従わねばならない」
バートランド・ラッセル「ヒトラーはルソーの帰結である」

マルクス

 
 
疎外
 
 

ナシーム・ニコラス・タレブ

 
 
反脆弱性

ホフステード

 
 
権力格差(指標)
権力格差の小さいアメリカで開発された目標管理制度のような仕組みは、部下と上司が対等な立場で交渉の場を持てることを前提にして開発された技法であり、そのような場を上司も部下も居心地の悪いものと感じてしまう権力格差の大きな文化圏ではほとんど機能しないだろう

ジョン・ナッシュ

 
 
ナッシュ均衡
ゲーム理論
囚人のジレンマ(非ゼロ和ゲーム)
繰り返し囚人のジレンマ

ロバート・キング・マートン

 
 
マタイ効果
四月生まれは三月生まれに比べて学力も体力も優れている(学年が四月始まりだから?)

レヴィナス

 
 
他者の顔
解るとは自分が変わること

マックス・ヴェーバー

 
 
カリスマ
正当性の根拠
系譜

フェルディナンド・テンニース

 
 
ゲマインシャフト(共同体)コミュニティ血縁地縁、村落共同体
ゲゼルシャフト(社会)機能ベース
高度経済成長期の日本企業
三種の神器
終身雇用
年功序列
企業内組合
血縁地縁コミュニティを都市の企業が受け継いだゲマインシャフトの新しい形だった

悪魔の代弁者

 
悪魔の代弁者
キューバ危機
ケネディ大統領の聡明さとリーダーシップ

アダム・スミス

 
 
 
 
神の見えざる手
芝生と歩道の話

ジョン・スチュアート・ミル

 
 
悪魔の代弁者

マキャベリ

 
 
マキャベリズム
理想のためなら犠牲を厭わない
乱世のリーダーシップ

エドワード・デシ

 
 
予告された報酬
は創造性や意欲を妨げる

ミハイ・チクセントミハイ

 
 
フロー理論

スタンレー・ミルグラム

 
 
アイヒマン実験

フェスティンガー 認知的不協和

 
 
中国の朝鮮戦争の米兵への洗脳手法 怖っ

マズロー 自己実現

 
 
15の特徴はどれも考えさせられる

ハンナ・アーレント 悪の陳腐さ

 
 

サルトル アンガージュマン

 
 
エンゲージメント

ニーチェ ルサンチマン

 
 
価値観の転換、がやばい

AirPods Pro を買った

Apple の初売りで。3000円分のギフトカードがもらえるので、このタイミングで正解だったかも。 AppleCare+ for Headphones もつけたので相殺される形にはなったが。

とある事情で持っていた Apple Storeギフトカードで全額払ったが、ちゃんと初売り特典のギフトカードは入手対象になっていた。

AppleCare+ for Headphones は初めて知ったので少し調べたところ、バッテリー劣化時の無償交換がお得らしいので入っておいた。

2020年を振り返る

f:id:a666666:20201231233508j:plain

年末恒例の。と思ったら昨年と一昨年は書いていなかった。一昨年は入院していたからで、去年は妻の実家で過ごしていたので書くタイミングを逸した(のと、もう仕事で疲れ果てて書く気力もなかった)。

仕事

転職した。

Quipper を辞めたのは、自分で想像していたよりも喪失感が強かった。あのまま居続けても自分が潰れてしまっただろうから辞めたのは間違いではなかったが、その後の話を聞くにつれ、残念な想いが募った。

七月からカンムでソフトウェアエンジニアとして働き始めた。バンドルカードのバックエンド開発をしている。十年近く Ruby と Rails で仕事をしてきたが、 Go と Python (Django) に技術スタックが様変わりした。

Go は静的型付言語用のモダンな IDE の強力さを初めて目の当たりにして、なるほどこれは型が流行るわけだ、と納得した。 Python は Ruby に慣れた身にはどうもセンスが合わなかった。 Django は Django admin の優秀さに感心した。 Go も Python も勢いがある言語なので、仕事で使う機会を得られて良かった。

今回の転職のテーマは「プレイヤーに戻りたい」だった。裏を返せば、「自分はまだプレイヤーとして通用するのか?」という問いの答えを探していた。半年経って、どうやらその答えは「イエス」だったようだ。能力も情熱も、おれまだまだやれるじゃん、とそれなりに自信を持っていえると確認できた。

今回の転職は、いろいろ自分の価値観について見つめ直す機会になった。自分にとって大事なものは何か、普段からブログを書くことを通じて十分内省しているから良く知っていると思っていたが、案外わかっていないものだな、という気付きがあった。特筆すべきはリモートワーク(在宅勤務)に適応できたこと。自律できる気がしないからと否定的だったが、必要に迫られればできるもんだな、と。

仕事についてはいろいろ振り返ったり、報告したりすることがあるが、また適当なタイミングに改めて。

生活

2020年は新型コロナウィルス感染症の世界的な流行の年として歴史に刻まれるのだろう。自分の身の回りでは、自分自身・家族・近親者などの中に感染者は出なかった。元々引きこもり気味だったので巣篭もり生活はそこまで苦痛でもなかったが、自宅で仕事をする環境は整わずじまいだった。自分が日中ずっと部屋にいて仕事をしてるぶん、家族には負担をかけてしまったと思う。来年以降も同様の状況が続くことになるので、住空間については真剣に考えたい。

今年のハイライトとして、人に懐かず粗相の癖があった三毛猫がずいぶん人に慣れてくれて、気分の良い時は抱っこもさせてくれるようになった。粗相の頻度もずいぶん減った。ストレスなのかたまにハゲができることがあるのが気がかりだけど、元気いっぱいなのでとても可愛い。逆に先住猫の方が少しストレスを感じているのか、三毛猫にシャーをしたり抱っこの時嫌がって鳴いたりすることが少し増えた。これも部屋が狭いのが根本原因なので、早めに手を打ちたい。

秋頃までは月に二、三度ジムで汗を流していたが、冬になって行かなくなってしまった。コロナの件もあって行きづらいが、また暖かくなる頃にはちゃんと再開したい。動かない生活のせいもあり、体重は順調に増えて生涯レコードを更新し続けてしまっているので、本当にちゃんと運動を習慣にしないといけない。

病気

体調はとても良かった。エンタイビオは良く効いている。病院内で使うような大きな薬ケースのおかげで薬も昔に比べればだいぶちゃんと飲めた。各種検査の結果も良好で、病気で苦しんだ二年前と比べると良い年だった。来年は厄年なので、体調には一層気を付けたい。睡眠が不規則・短くなりがちで、週末に寝溜めする癖が治らないので、そこら辺をどうにかしたい。

ブログ

実にたくさん書いた。2020年はこの記事をのぞいて417エントリ書いたらしい。仕事を通じて知ったこと、疑問に思ったことなどを、些細なことでも少し調べて少しまとめて書き残すようにしたら、年間の記事数が過去最高だった。ただ、去年までと違って、こういう風に自分の想い・考えをつらつらと書くのはずいぶん減って、内なる言葉を外に出すことは少し苦手になった。この文章も、どうも調子が出ないな、と思いながらどうにか書いている。

その他

本はそこそこ読んだ気がするが、技術書を全然読まなくなってしまったので来年は興味を持てるテーマの技術書を計画的に読みたい。映画はたくさん観た。課外活動の類は、コロナもあったのでほぼ皆無。

総括

毎日の変化には乏しく、あっという間に過ぎ去った一年だったけど、来年に繋がる、そして人生・キャリアの大きな変化に繋がる年でもあった。来年は今年以上に大事な一年になるので、気を引き締めて頑張りたい。

f:id:a666666:20201231233608j:plain

SBI証券の積立NISAを売却した

積立NISAを始めた年とその翌年あたりに買って、積立NISA口座を楽天証券に変えてから放置していたものがあった。知識がない頃に買ったものだったので、アクティブファンドが大半で、日本株のインデックス投信が少し。含み益が25%を超えていたので、年末だしキリ良く整理という気持ちで売却した。もっと上がるかもしれないけど、まぁ十分だろうと。小遣い程度の金額なので、レンズでも買うか、別の趣味投資の足しにでもしようと思う。

Django: how to run django unit tests without DB, in a single file

Sometimes useful to check how the assertion methods Django provides behave without creating a new Django project.

  • call settings.configure() at toplevel
  • call databases = [] at class level
  • call unittest.main() at the bottom

gist.github.com

❯ python t.py -v
test_not_ok (__main__.InHTMLTestCase) ... FAIL
test_ok (__main__.InHTMLTestCase) ... ok
test_ok2 (__main__.InHTMLTestCase) ... ok

======================================================================
FAIL: test_not_ok (__main__.InHTMLTestCase)
----------------------------------------------------------------------
Traceback (most recent call last):
  File "t.py", line 14, in test_not_ok
    self.assertInHTML('a', '<div>a<br>b</div>')
  File "/Users/kensuke.nagae/.anyenv/envs/pyenv/versions/3.6.10/lib/python3.6/site-packages/django/test/testcases.py", line 800, in assertInHTML
    self.assertTrue(real_count != 0, msg_prefix + "Couldn't find '%s' in response" % needle)
AssertionError: False is not true : Couldn't find 'a' in response

----------------------------------------------------------------------
Ran 3 tests in 0.053s

FAILED (failures=1)

ref: