@kyanny's blog

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ジョーカー

「楽園」の感想ブログでやけに「ジョーカー」への言及が多い気がしたので流れで観た。内容に関連があるのかと思ったが、単に同時期公開だからだったのかもしれない。

混沌としていた。絶望的ではあるが不条理とはいえない、という感じ。バットマンシリーズにおけるジョーカーという存在についての前提知識があればもっと興味深く視聴できたんだろうな、と思った。

ずっとヒース・レジャー主演と勘違いして観てた。

ジョーカー(字幕版)

ジョーカー(字幕版)

  • 発売日: 2019/12/06
  • メディア: Prime Video

1Password Account Export zip について

MacBook Air のストレージ容量不足に悩まされていて、 Disk Inventory X で消せそうなファイルを探していたら、 1Password Account Export 20190626-233615.zip のようなファイルが大量にあるのを見つけた。

/Users/kyanny/Library/Group Containers/2BUA8C4S2C.com.agilebits/Library/Application Support/1Password/AccountExports 以下に何十個かあり、大半の ZIP ファイルは 100MB を超えている。

ファイル名から、おそらく 1Password が自動作成しているバックアップファイルの類だろうと予想がついた。消しても良さそうに思えたが、念のため 1Password サポートに確認した。

確認したところ、やはりバックアップファイルのようで、以下のアルゴリズムに基づいて作成・削除される仕様らしい。

  • 過去30日分は日次で作成される
  • それより古い分については、過去2年分は月次で作成される
  • それより古い分は削除される

これらのファイルは安全に削除することができるが、削除することで上記のバックアップアルゴリズムが誤動作して余分なファイルを作成してしまうかもしれないので、触らないのをおすすめします、と言われたので、アドバイスに従うことにした。

insight(インサイト)――いまの自分を正しく知り、仕事と人生を劇的に変える自己認識の力

自己認識とは何か、なぜそれが重要か、を説いた本。

  • 自己認識は二十一世紀のメタスキルである
    • 人生の成功にとって重要な能力は自己認識が基になっている
  • 自己認識には二種類ある
    • 内的自己認識
      • 自分自身を理解する能力
    • 外的自己認識
      • 周りが自分をどうみているかをしる能力
  • 内省は必ずしも自己認識を深めない
    • 自分について考える != 自分を知る
    • 「何故」ではなく「何」
    • 反芻は内省よりさらに悪い
  • 外的自己認識を深めるにはフィードバックを受けること
    • 適切な人を選ぶ
    • 適切な質問をする
    • 適切なプロセスを踏む
  • チームと組織の自己認識を高める
    • リーダーが手本を示す
    • 心理的安全性

Kindle 版は注釈が最後の 20% 近くを占めていて、注釈の多さから学術書っぽさを感じた。

丁寧で平易な文体で文章は読みやすいが、やや間延びしていて構成はあまり良くないと感じた。長い地の文の中に重要な概念がポツポツと出てきて、章や節のまとめのようなものが弱いので、後でざっと要点を読み返すのが難しい。例えば「インサイトの七つの柱」って何だっけ?と思ってピックアップしようとしても、六つしか見つけられなかった。

巻末資料として各種のチェックリストがついてくるが、この問いが重要ポイントでもあるので、時間を節約したい人は巻末資料だけ読んで「ハハーン、『どのくらいのフィードバックを得ている?』というチェックリストがあるということは、フィードバックを多く得なさいということを言いたいのだな?」と理解する、みたいなショートカットをするのも良いと思う。

内省は内的自己認識にとって必ずしも良くない、というのは意外だった。日記も毎日たくさん書くのはかえって自己認識に良くないらしい。

内的自己認識と外的自己認識は違う、というのもあまり意識したことがなかった。外的自己認識を深めるにはフィードバックを得るしかない、というのは残酷な事実だなあと思った。フィードバックなんて当然受けたくないので、他に方法は無いと言い切られると逃げ場を失ってしまう。

免許証更新で都庁まで出向いたついでに、近くの新宿中央公園で一服したら、なんとなく見覚えがあって、 六年前の春先に Quipper の面々でお花見に来たところだった。写真が残っていた(準備の隠し撮りみたいなひどい写真)。懐かしくて切なくなった。ちょうど買収直前のことだった。その時点ではまだ知らなかった。