この記事の感想ツイートで「これはソフトウエアエンジニアにとって幸せの形の一つである」というものがあったが、まったくそう思えない。惰性で同じソフトウエアをいじり続ける仕事に、おれは幸せを感じられる気がしない。価値観というものはこうも違うものなのかと、比較的身近な話題だけに、やや驚きがあった。
Bizmates Program: Level 3 Rank B Lesson 6: Selecting a solution
ミスターセブ島と。今日は画面の端に猫タワーの上の猫が映ったらしく oh cat! からの、こちらが how are you doing? で、ちょっと疲れたよ、仕事はできるけどね、なんだろうな、とか言ってた。スモールトーク短めでレッスンへ。フィリピン大統領選の話はセンシティブなので持ちかけず。支持スタンスがどうかもわからないしね。
Lesson 5 の Biz Tips から。時間たっぷりあったのでゆっくりと話し合う。Try では、記憶を辿って「多分数年前に、新規サービス開発でどの技術を採用するか」という話し合いをしたのをブレストだったことにして膨らませてなんとか乗り切った。ミスターセブ島は元プログラマなので技術の話であること自体に苦手意識はないので、つい込み入った説明になって長くなるが(で伝わってはいない)、まあ時間がたっぷりあったので。Act では大好きな「マクドナルド理論」を紹介して、ブレストに参加するときは参加者にこのアイデアを紹介したうえで自ら平凡なアイデアを率先していうことで発言しやすくしてる、みたいな話をした。
Lesson 6 の冒頭の質疑応答。アイデアを検討するのにどのくらい時間を使っている?あんまりそれちゃんとできてないかなあ、アイデアを思いつくと「これがベスト」と思い込んですぐ取り組みがち、他のアイデアを形だけ考えるけど結論は自分の中で既に決まっていて、、みたいなことを言いたかったが語彙不足でうまくいえず、しかしどうにか言い方を工夫してなんとなく伝わったかな、というところで終わり。
Lesson 6 の冒頭まで終わり、次は See パートから。明日はミスおすすめを予約した。
- Hi, Ken san. I’m looking forward to seeing you.
- ✅ The more ideas the better.
- TRY PART
- less popular
- ACT PART
- The goal is to generate a lot of new ideas regardless of its quality.
- https://jonbell.medium.com/mcdonalds-theory-9216e1c9da7d
- McDonalds theory forces others to think and generate other ideas.
- Lesson 6
- Solution 1 Solution 2 Solution 3
- Thank you for studying at Bizmates. (bow) Have a great day!
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今日はフィリピンの大統領選挙の日で、長期独裁政権下の圧政で悪名高いフェルディナンド・マルコスの息子が当選確実のようだ。ビズメイツのトレーナーも「下馬評では元大統領の息子が最有力候補者だ」と言っていた。
なんでそんな人物が大統領になれるのかというと、SNS を巧みに利用して独裁時代を知らない若い世代にアピールしたのが功を奏したようだ。件のトレーナーもそんなことを言っていた。フィリピンは日本と違い高齢化社会ではないので、有権者のうち若い世代が多数派を占めるのも拍車をかけているのだろう。
少し前に「シリコンバレーを超えて」という本を買って読んでいる。テクノロジーとそれを司るごく一部の大企業が、我々市民の知らないところで我々の思想や行動をコントロールしている、それでいいのか、と警鐘を鳴らす感じの本で、説教のは置いておくとしても、正直読んでいてあまりピンと来ていない。梅田望夫的ウェブ思想に感化された世代の一員としては、インターネットは可能性を広げる善のプラットフォームであり、Google は Don't be evil なのだから個人情報など好きに使って世界を良くしてくれ、というのがデフォルトで、警戒も懸念もないのだ。
だが、このフィリピン大統領選のニュースを読んで、これが「シリコンバレーを超えて」の第二部の内容そのまま現実にリアルタイムに起こっていることなんだな、と腑に落ちた。腑に落ちたからといって Facebook 死すべしと短絡的に態度を一変させたりはしないけど、たしかに議論すべきことではある。そして、これが他国の出来事だから目に留まっただけで、日本でもすでにこういうことは起こっていて、気づいてないだけなのだろうか?とも、ふと思った。この方向性は陰謀論まっしぐらなので深入りしないが。
「シリコンバレーを超えて」は今時珍しく電子書籍がない。本屋で見かけて、電子書籍がないことと、タイトルやら装丁やらになんとなくひかれて買った。シリコンバレーという文字列の持つ魔力というか。もちろん梅田望夫のことも頭にあった。なんか似たような名前の連載とか本とか書いてなかったっけ、と思ってググったらヒットしたのが「シリコンバレーから将棋を観る」で、それじゃねえよと思った。おれが思ってたのは My Life Between Silicon Valley and Japan の方だよ。
gmail-britta で Gmail のフィルターをコード管理する
Gmail のフィルターをコード管理して心の平穏を得ることが出来た | マスタカネット で選ばれなかった gmail-britta を使い始めた。gmailctl
を使いたかったけど仕事用の Google アカウントは権限の問題で OAuth クライアントを作れなかったため断念した。
↓こんな感じの DSL を書いて実行すると、
task :default do require "gmail-britta" fs = GmailBritta.filterset(me: ['kyanny@github.com'], author: {name: "Kensuke Nagae", email: "kyanny@github.com"}) do filter { has ["cc:mention@noreply.github.com"] label "github/mention" mark_important never_spam }.otherwise { has ["cc:manual@noreply.github.com"] label "github/manual" never_spam }.otherwise { has ["cc:author@noreply.github.com"] label "github/author" never_spam }.otherwise { has ["from:notifications@github.com"] mark_read archive } end puts fs.generate end
↓こういう XML が出力されるのでファイルに保存して Gmail の Settings → Filters and Blocked Addresses からインポートする。
<?xml version='1.0' encoding='utf-8' ?> <feed xmlns:apps='http://schemas.google.com/apps/2006' xmlns='http://www.w3.org/2005/Atom'> <title>Mail Filters</title> <id>tag:mail.google.com,2008:filters:</id> <updated>2022-05-09T14:21:16Z</updated> <author> <name>Kensuke Nagae</name> <email>kyanny@github.com</email> </author> <entry> <category term="filter"></category> <title>Mail Filter</title> <content></content> <apps:property name="shouldAlwaysMarkAsImportant" value="true"></apps:property> <apps:property name="shouldNeverSpam" value="true"></apps:property> <apps:property name="label" value="github/mention"></apps:property> <apps:property name="hasTheWord" value="cc:mention@noreply.github.com"></apps:property> </entry> <entry> <category term="filter"></category> <title>Mail Filter</title> <content></content> <apps:property name="shouldNeverSpam" value="true"></apps:property> <apps:property name="label" value="github/manual"></apps:property> <apps:property name="hasTheWord" value="cc:manual@noreply.github.com"></apps:property> <apps:property name="doesNotHaveTheWord" value="cc:mention@noreply.github.com"></apps:property> </entry> <entry> <category term="filter"></category> <title>Mail Filter</title> <content></content> <apps:property name="shouldNeverSpam" value="true"></apps:property> <apps:property name="label" value="github/author"></apps:property> <apps:property name="hasTheWord" value="cc:author@noreply.github.com"></apps:property> <apps:property name="doesNotHaveTheWord" value="(cc:mention@noreply.github.com OR cc:manual@noreply.github.com)"></apps:property> </entry> <entry> <category term="filter"></category> <title>Mail Filter</title> <content></content> <apps:property name="shouldArchive" value="true"></apps:property> <apps:property name="shouldMarkAsRead" value="true"></apps:property> <apps:property name="hasTheWord" value="from:notifications@github.com"></apps:property> <apps:property name="doesNotHaveTheWord" value="(cc:mention@noreply.github.com OR cc:manual@noreply.github.com OR cc:author@noreply.github.com)"></apps:property> </entry> </feed>
DSL の API ドキュメントが不十分でサンプルとソースコードを読み解かないと書き方がわからないのが難点だが、XML を吐くだけなので Gmail のフィルターを壊す恐れなく試行錯誤できる点は良い。
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実に数年ぶりに RSS リーダーの未読フィードをゼロにした。書き間違いではなく本当に年単位で読み切らないままだった。モリゴンさんが数年前からプロダクトマネージャになっていたことも今日知った。
RSS リーダーを日常的に開かなくなるさらに何年も前から購読しているフィードはかなり少なくなっていて、しかも半分以上は死んだフィードなので、アクティブなフィードは 50 もないと思う。それでも読めなかった。
気づいたこととして、昔からブログを書いてる人のフィードは全文配信してるけど最近(といっても過去数年)ブログを自作した、みたいな人のフィードは全文配信してなかったり、全文配信してるけど RSS リーダーで読むと改行が全部なくなっていて RSS リーダーで読まれることを想定してないようだったりした*1。
ブログはまだ書いてるけど RSS フィードはもう読んでない、という人は少なくなさそう。そういう人たちは他人のブログを読んでいるのだろうか。それとも書くばかりでもはや読んではいないのだろうか。
*1:改行については人のことは言えないが