@kyanny's blog

My thoughts, my life. Views/opinions are my own.

Bizmates Program: Level 4 Rank E Lesson 3: Generation X: 1965 - 1980

ミスターセブ島と。「正月休みはどうだった?」ゆっくり休みましたよ。「僕もだよ、奥さんの地元に行ったりしたよ。仕事はどう?」今日はまだ身体を仕事モードに慣らす感じで、昨日から鼻炎も酷くて体調は万全じゃなかったけど、まあそれなりにこなしたよ。

Lesson 3 の See パートから。事前に黙読するだけだとやはり読むのが拙い。英語を喋るのが少なくとも一週間以上ぶりなせいもある。

See パートの後の質問、なんだっけな。「ここに挙げられてる特徴はアメリカのデータをもとにしてると思うけど、日本ではどう?」同じような感じだと思う。そこからどういう展開だったか忘れたけど、日本では 65 歳以上が人口の 30% を占めている、フィリピンでは 60 歳以上が 7.7%、というデータを彼が持ってきてその辺について話したり。「日本の人口減を止めるためには、政府が法律を作るしかないね。夫婦は子供を3人以上作ること。そうでなければ刑務所行き」ハハハ「ハハハ、ドラスティックなやり方だね」まあ現実には養育費が払えないので子供を増やせない夫婦も多いって話もあるみたいだけど。

Try 1, なぜ Gen Xers は realistic/independent/skeptical/cynical と言われるのか?自分の経験から話した方が説得力があるだろうということで、子供の頃にニュースで見た山一證券の経営破綻の話をした。安定した優良企業とみなされていた金融会社ですら潰れるのだから、自分がどんな会社に入ったとしても遅かれ早かれ潰れるだろう、そのつもりでいなければ、と。あとは、残り時間少なかったのでだいぶ雑になったが、ベルリンの壁崩壊とか、国境が変わるような大きな出来事を目撃して、一度起こったならまたそういうとんでもない出来事が起こるだろう、と、我々の世代を現実主義的にさせたのではないか、と。

あとは日本の我々世代の少なくない人々がバブル崩壊後の不景気で定職に就けず低収入でスキルや経験も積めずキャリア構築に失敗し結婚もできず子供もいない、みたいな暗い話、それによって日本の税や健康保険制度などは厳しくなっている、日本の人口は今後数十年減り続けることがほぼ確定していて何十年か後には一億人を割る、みたいな話もした。

Try 1 まで終わり、次は Try 2 から。久しぶりの Bizmates だった、新年の平日からまた週五ペースを維持できるよう頑張っていきたい。明日は去年最後のレッスンとなった日に初めて受けて好印象だった女性トレーナーを予約した。

Prometheus実践ガイド クラウドネイティブな監視システムの構築

2023 年 11 月に買ったけど PDF を読むに都合良い端末がなくて読まずにいた本。買った時点では特に Prometheus に関心があったわけではなく、単に名前を聞いたことがあるけど何なのかさっぱりわかっていなかったのでどんなものか概要を知りたいと思って買った、気がする。

とてもわかりやすくて良い本だった。Prometheus のアーキテクチャや特性、エクスポーターとの関係や設定ファイルの記述内容とコンポーネントの関係、メトリクスや PromQL の構造とクエリの基本など、リファレンスマニュアルでは情報量が多すぎて圧倒されるが Qiita のハウツー記事では十分に説明されないような概要、big picture をちょうどいい粒度で理解する助けになる。徐々に解像度を上げながら細かい部分を説明していき、具体的な設定ファイルやクエリのレベルまで省略せずに解説されているので、まず概念と全体像を把握してからすぐ実践を通じて理解を深めることができる。ハンズオン用のリポジトリは使わなかったが、実行するコマンドやスクリーンショットを見ているだけでもちゃんと流れがわかるので、必要な部分だけかいつまんで実践できる。公式のマニュアルやチュートリアルはもちろん、無料で入手できるオンラインリソースはたくさんある中で、わざわざお金を払って買う技術書(入門書)はこうあるべし、というお手本のような本だと思う。

Kubernetes の監視の賞だけは飛ばした。Kubernetes 自体の知識や運用経験がないとピンとこないので。それ以外にも、現状不要な情報についてのページはたくさんあったのだが(というかそもそも Prometheus 自体、仕事で使う必要に迫られているわけではないので、要不要で言うと不要な知識だ)、よく書けていて わかりやすいし読んでいて面白かったので一通り読んだ。

ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために。

shelff 五ヶ月目の一冊。

多発性骨髄腫という血液のがんに罹り、余命三年と宣告されたカメラマンが書いた、家族や人生に関するエッセイ、なのかな。人間関係、家族関係に関する重たい内容と、安楽死に関する重たい内容が印象に残った。

家族とは「親子」の単位ではじまるものではなく、「夫婦」の単位からはじまるものなのだ。同性婚を含め、自分で選んだパートナーこそが、ファミリーの最小単位なのだ。(P147)

2017 年にがんになり、この本が書かれたのが 2019 年だったので、もう亡くなっているだろうかと思ったらまだ健在で、三日前にも note を更新していた。遺作のつもりで読んでいたのでちょっと意外に感じた。

取材で訪れた彼女の部屋には、真新しい電子ピアノが置いてあった。恥ずかしそうに「技術は全然なんですけど」と語る彼女に対して、ぼくはこう答えた。

「ぼくは写真のことしかわからないけど、なにかをやるときの技術って、全然たいした問題じゃないですよ。技術が上がるっていうのは、ただ『失敗の回数が減る』というだけのことですから。(P115)

生きるとは、「ありたい自分を選ぶこと」だ。 進路でも、仕事でも、就職先でも、住むところでも、パートナーでも、なにかを選びはじめたとき、その人は自分の人生を歩きはじめる。(P201)

著者の強い意志を感じる本で、主張の強すぎるところはあれど、筋が通っているところには好感が持てるというか、納得させられるし共感できる部分も少なくなかった。しかし特装版っぽい装丁は「いい話」っぽさの演出がくどくて、著者の覚悟を踏みにじっているような嫌悪感を覚えた。糸井重里・ほぼ日が絡んでいると「謝辞」に書いてあり、さもありなん、と思った。

shelff 六回目

再開後一回目、通算六回目は以下の三冊。

  1. 戦略がすべて (新潮新書)
  2. 一勝九敗(新潮文庫)
  3. 問題解決「脳」のつくり方(シークレット)

薄めの本ばかりだし、新年で心機一転、読んでいくぞ。去年からの積読・読みかけも引き続き読んでいくぞ。

新年二日から送られてきてしまって、目論見が外れた。

2024 年を振り返る

仕事

2023 年は忙しく、オーバーワーク気味で、ストレスも溜まり、良い年では無かった。今年は2月に長い休暇をとり、サッカー観戦でストレス発散できたのもあって、仕事とプライベートのバランスを取れた。忙しさもほどほどで、よく言えば安定した、悪く言えば変化に乏しい一年だった。

秋に上司が変わり、変化が生まれた。マネジメントスタイルの違いに適応中。新しい上司は意欲的で、こちらにもそのように働きかけてくるぶん、期待値も上がっているのを感じる。今年は上級職の社内公募に応募したものの不採用となったが、来年はまた別の上級職への昇進を目標に粛々とやっていきたい。

生活

金沢生活も二年目で、すっかり慣れた。様々な面で非常に快適で、申し分ない。車を手に入れたことで行動範囲や行動パターンが変わり、週末出かけることが増えた。車に乗って自分の好きなときに好きな場所へ行けるのは、予定に縛られるのを嫌う自分の性格に合っている。

病気の症状も安定しているが、血液検査の結果では徐々にエンタイビオの効き目が薄れてきている可能性があったため、5月にスキリージに変更した。CRP も下がり、オートドーザーのおかげで点滴のラインを取る必要がないので処置も楽、処置時間も短くなり、だいぶ楽になった。

家族も皆健康。猫たちも元気。三毛猫の下半身の毛が無い(元々薄毛 & 舐めすぎ)のは去年からの気になりごとだが、健康には何の悪影響もないようなので静観。

元旦に地震があり、世の中的には厳しい一年だったと思うけど、自分や近しい家族は平穏に過ごせて良い一年だった。2025 年も引き続き、健康に多少は配慮しながら楽しく過ごしたい。

趣味

今年はツエーゲン金沢の試合をたくさん観に行った。シーズン中の週末はほぼ全てスタジアムかパブリックビューイングに出かけ、すべてブログに感想を書いた。感想エントリは zweigen_2024 カテゴリで一覧できる。LT 大会で発表もした。

サッカー観戦以外にも、週末はドライブに出かけることが多かった。動物園に行ったり、隣県までご飯を食べに行ったり。やってみたいと思っていたことを実際にやる、行動に移せる一年だった。オートテストにも初参加し、国内 B ライセンスも取得した。10月には初めてのマラソンイベントにも参加し、完走した。たった 5km だけど、充実感があった。

マラソンを控えた秋にはジョギングの習慣もできたが、冬になって毎日雨雪が降るので走らなくなってしまった。冬場の運動にと買ったフィットボクシングも習慣化できていない。2025 年は引き続き運動習慣作りを心がけて、また 5km か 10km のマラソンに参加したい。

勉学

shelff を使い始めたことで読書量が増えたが、Bizmates のレッスン受講ペースは落ちてしまった。TOEIC で高スコアを取ったあとスコアが下がってしまい、モチベーションが落ちてしまった。

会社のサポート部門スタッフ向け業務マニュアルに「Know your capacity」と書いてあって、自分でこなせる以上の仕事を抱え込みすぎないように、という戒めなのだけど、これはプライベートにも当てはまると思う。今の自分のキャパシティでは、平日に読書・運動・英語のうち一つか二つをこなすのが現実的で、三つ全部やろうとするのは欲張りなのかもしれない。

冬に 10.9 インチの iPad を買ってから、技術書(PDF)をようやくストレスなく読めるようになって、久しぶりに勉強のモチベーションが上がっている。Windows のミニ PC を手に入れて手元で色々試しやすくなったのも大きい。心理的ハードルが下がった結果、ローカルだけでなくクラウドサービスでも色々試してみようという意欲が出てきた。

何か新しいものを作るために新しいプログラミング言語やフレームワークを勉強するよりも、既存のシステムやツールの使い方を学ぶほうが性に合っていることを再確認した。2025 年は自分の嗜好|志向|指向に素直に、興味がある技術に手を広げていきたい。

まとめ

2024 年は変化を求めて動き始めた一年だった。2025 年はその勢いを殺さずにさらに行動範囲を広げる一年にしたい。