http://d.hatena.ne.jp/kanose/20050716/sukinakoga
とおもってウケミンを検索したら案外少なくてびっくりした。ルンゲに輸入される言葉だからメジャーなんだと思ってたのに・・・。
「自分に対する好意」にものすごく「惹かれる」ことについて。
オタク男は自己愛が強すぎるので、「俺が大好きな俺自身のことを好きになってくれる女の子が好き」という思考をするっていう指摘だが、みうらじゅんと伊集院光の「D.T.」にこんな記述があった。
- みうら
- 実はD.T.って、女の人に興味はないでしょ。女の人は大好きだけど、女の人の話をじっくり聞きたいわけじゃない。
- 伊集院
- だって、いてくれるだけで、それ以上何の注文もないですから。モテ組の男はよく「髪型変わったね」とか言うらしいですけど、僕たちにしてみれば髪型がよかろうがそうでなかろうがどうでもいいもん、いてくれさえしたら。
この、「そばにいてくれるだけで十分」っていう感覚はすごくよくわかるし、これが受身体質のもとにもなっていると、俺は思う。「そばにいてくれるだけで十分」という条件は、その他の条件に比べて難易度が低いので、「条件をクリアするものを手に入れるために努力しなければならない」という意識を喚起されにくいんだと思う。「広末涼子を彼女にする」のは、めちゃくちゃ難易度が高いわけで、本気で実現しようと思うなら受身ではいられないとわかる。
ただ、「そばにいてくれるだけで十分」の難易度が低いといったのは、「広末涼子を彼女にする」とか「グラビアアイドル並の容姿の子を彼女にする」といった具体的な条件に比べたら低い、という相対的な話で、「童貞の(オタクの)お前のそばにいるって条件は十分に難易度が高いよ」という指摘も同時に成り立つとは思う。そのくらい低難易度のところで、童貞の(オタクの)恋愛はつまづいてしまう。
でもって、これって本人が童貞であったりオタクであったりする自分自身に劣等感を感じるか否かによるよなーと思う。童貞とかオタクとかいう属性は、劣等感を抱き(抱かされ)やすい属性であるだけであって、童貞でもオタクでもないけど何かの理由で強い劣等感を抱いている人は受身の恋愛をするんではないか。