先日著者自らお薦めいただいた「リスト遊び」を買ってみました。最初は立ち読みしようと思ったのですが、アマゾンでは品切れだったので多分そこいらの本屋にはないんだろうなぁ、と思って在庫があった bk1 で買ってしまいました。啓文堂書店グループで売っていれば、井の頭線沿線に店舗が多くて入手しやすかったんですけどね。ちなみに商品の受け取りには @station という、 JR 東日本の駅そばの飲食店などで本が受け取れるサービスを利用しました。目新しいもの好きなので・・・。帰宅途中に受け取れるのと、届く時間を気にしなくていい点は良いなと思いました。
で、二日か三日くらいでだいたい読み終えてしまいました。すごく薄くて持ち歩きやすいし、中身もものすごく絞った内容になっているので読みきれました。 Emacs Lisp によるリスト操作にフォーカスを合わせてある本で、それ以外のことにほとんど触れられていないのにはびっくりしました。本当に、アトムとリスト、セルの説明をして、再帰をどう考えて書いていくか、という話をして、 cons と append の話をして、 while で再帰のかわりにループを使う例を示して、それで終わりです。 Emacs Lisp を習得したい人のための本ではない、と断ってありましたがまさかここまで割り切って書いてあるとは想像できませんでした。
割り切ってあるだけあって、リスト操作と再帰についての説明はすごくわかりやすかったです。「再帰は、まず終了条件を定め、リストの先頭の要素に仕事をし、リストの残りを自分自身とともに呼び出す、これだけです」という説明は、すらっとかいてありますがわかりやすいなぁと感じました。自分がやはり Lisp などの入門テキストを読みつつ再帰を勉強しようとしたときは、終了条件や先頭の要素の操作をはっきり意識せずに、自分自身を呼び出す部分ばかりに意識がいってしまって、無限に深い螺旋階段をどこまでも落ちていくような感覚に陷ってしまい頭がこんがらがってしまっていたので、この法則はシンプルで良いなと思いました。
一通り読み終わってから、昔買った「やさしいEmacs‐Lisp講座」を引っ張り出してきて見比べてみると、その差は歴然でした。「リスト遊び」はバッファ操作などの基本的な話題に触れておらず、ほとんどの関数を紹介していません。しかしリストの扱いについてはじっくり順をおってページをさいており、理解しやすいです。片や「やさしいEmacs‐Lisp講座」は数多くの関数を網羅していて、リファレンスマニュアルのような使い方ができます。しかしリスト操作の話が出てくるのはずっと後ろのほうで、それほど比重を重く扱われているわけではありません。
どちらが良い悪いと単純に言えるものではありませんが、「リスト遊び」を買ったのは間違いではなかったと思います。これを足がかりに、もう少し深く Lisp の世界を学んでいきたいと思います。
余談ですが、 bk1 にはじめて会員登録して本を買ってみたついでに、アフィリエイトもやってみました(リンクうざくてすいません)。 bk1 は Amazon と比べてサイトのつくりがちょっと野暮ったいかな?という印象を受けましたが、届いた荷物の放送などをみると、日本の企業っぽい、お客への心配りみたいなものが少し垣間見えて、 Amazon とはまた違った層を相手に商売をしていっているのだろうなぁと思いました。しかし、アフィリエイトプログラムは圧倒的に Amazon が良いですね・・・。 A8.net のアフィリエイトプログラムは、手順もややこしくて正直何度もやるのは辛いなと思いました。(まぁ、 Amazon だっていろいろ便利なツールが出ているから楽につかえるわけですが)
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