@kyanny's blog

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音楽ストリーミングサービス

最近話題の音楽ストリーミングサービス、日本でローンチしたやつ三つを試しに使ってみている。 Spotify を日本から頑張って使おうという気概はなかった。四月にマニラに行ったとき試せばよかったと後悔(そのときは考えもしなかったが)

まず AWA を二週間くらい使っている。「インターフェースにこだわった」とか堂々と言われるとむしろ引くわ...みたいな感じもあるが、でも言いたいことは伝わっていて、彼らは「音楽という体験」をこういう風に感じていて、だからこういう表現なんだね、っていうのはユーザーとして評価できる。

LINE MUSIC は、まぁ無料のうちに試すだけ試そう、と思ってちらっと見てみたが、無難で面白みがないなぁ、と感じた。 LINE の世界観にはおそらくうまくマッチしているのだと思うが、 LINE のフレンドリストに奥さん一人しか登録していないような人間が LINE の世界観を心地よいと感じるわけもなく、予想通り合わないわー、という感じだった。

そして Apple Music だ。 iOS と iTunes をアップデートして、パッと見は「なんかフツーだな」と、 AWA のほうが比較的長く使って慣れてきていて愛着も出つつあるしなー、なんて思っていたのだが、ストリーミング再生した曲と元々ローカルの iTunes ライブラリにあった曲がまったく同列に並んで表示される様子をみて衝撃を受けた。これがクラウドか!と冗談ではなく思った。これまでどんなサービスを使っていても、データの実体がどこにあるかを意識しないことはなかったが、初めて「データがどこにあるかなんて問いは無意味だ」と感じた。

AWA は日本の企業がやっているから応援したいという気持ちはあるのだが(しかし自分は政治的にはナショナリズム大嫌いなので我ながらアンビバレントだなと思うが)、やはり Apple Music がけっこう先を行っているんじゃないかなぁという気がするし、消費者としての自分は「最初から Mac でも聴けるし、なんかファミリーアカウントだと奥さんが使うぶんが安上がりっぽし、プレイリストの面白さとかは AWA のほうが現時点では上に感じられるけど、まぁもう Apple Music でいいんじゃねーの」と思い始めてしまっている。


そんなこんなで「音を楽しむ」習慣が乏しかった自分でも、おずおずとブームの波のうねりの周辺をうろうろしながらけっこう楽しんでいる。

せっかくだから自宅でもうちょっといい音で聴きたいと思い、 Bluetooth スピーカーを新調した。いままでは何年か前に買った SONY の SRS-BTV5 というのを使っていて、丸くて小さくてかわいいから気に入っていたけど、いかんせん音はイマイチで、 iPhone 6 のほうが良いくらいだった。

せめてテレビ並に鳴るものが欲しいと思っていろいろレビューを読みふけったりした結果、 JBL CHARGE2 というやつにした。買う前に視聴もしたりして、これくらいなら満足できそうだと納得して買って、実際部屋で聴いてみてなかなか満足できている。