何年か前に流行ったアドラー心理学の本。ブームのあとに電子書籍を買ったが読んでたらすぐムカムカしてきて読み終えず、その後オーディオブックを買い直したが聴き終えず、最近オーディオブックに再挑戦して聴き終えた。
昔よりは冷静に受け入れられるようになったが、浮世離れしていてあんまり趣味に合わないなぁ、という感想は年月が経っても変わらなかった。
- 原因論より目的論
- 課題の分離(他者の課題)
- 共同体感覚(行為のレベルではなく存在のレベルで受け入れる)
「課題の分離」は、他にも同様の指摘をしている自己啓発書は数多くあるとは思うが、生きやすさのために重要な考え方だと思う。
ただ、目的論と課題の分離までのみを実践すると、他者との関係を育む感覚を失って自己中心的になるおそれがありそう。なので、それを補うために「共同体感覚」が出てくるのかな、と思った。
だとすると、なんとなく取ってつけた感があるというか、本文中でも「アドラーが共同体感覚の概念を持ち出した時、離れていった人もいた」と言及されていたように、どこか無理やりで収まりが悪い印象なのもうなずける。