1-2 で今シーズン初の敗北。2点先制され、一矢報いたが、ホーム初戦は黒星発進となった。
スタメンは変わらず、控えに新加入の DF 長倉が入ったが出番はなかった。試合開始前はゴール裏サポーターの決起集会があり、新チャントの練習をした。
試合開始前には、怪我で長期離脱中の DF 長峰の通算 100 試合出場セレモニーがあったが、その最中にスタジアムの火災報知器が誤検知?で何度も鳴るハプニングがあった。
金沢は相手陣で長くプレーし、両サイドから何度も攻め上がるも、最後がなかなか繋がらない。一方、高知に決められたのはいずれも素早くダイレクトなプレーからで、多くのチャンスをものにできなかった金沢と少ないチャンスを確実にものにした高知の決定力の差がくっきり出た。
高知のプレーはラフで、審判もファウルに緩かったので、荒れた試合になった。お互いの選手が倒れて痛がってプレーが止まったり、会場がどよめくシーンが何度もあった。今シーズンからの意図的なジャッジ基準の変更らしいけど、怪我も怖いし観てるほうもフラストレーションがたまるので困る。高知にレンタル移籍していた GK 上田のインタビュー記事では「伊藤彰サッカーにも通じるところがある」と言っていたので、そんな荒いプレースタイルなのか?とやや不思議に思ったが、荒っぽさは秋田豊新監督のスタイルなのかなと思うことにする。
その上田は金沢の守備を「最終ラインはバルセロナかと思うくらいめっちゃ高い」言っていたが、金沢がホーム側に攻めてくるときに、センターバックが全員ハーフウェイラインより前まで出てきていて、それを実感した。アウェイ側に攻めるときのほうが手前のスペースが広く空いてるのが良く見えるはずだが、不思議とそれは見てもなんとも思わず、印象にも残らなかった。ラインの高さは高知も同じで、金沢はオフサイドを多く取られたのも攻めきれない一因だった。
今日のパトリックは、見事なヘディングはあったものの(あれは止めた相手 GK を褒めるしかない)、いまいちパスに合っていなかった。後半立ち上がりに相手ゴール前で MF 大山が蹴ったフリーキックが壁の裏に巻き気味で入ってきたシーンは、おそらくオフサイドを気にしたのだと思うが、入り方が中途半端で、そこは思い切って入ってしっかりミートして欲しかった。
FW 大澤は今日も上手さ強さを見せた。足元のボールの扱いが上手くて、吸い付くようにコントロールしながら相手を2人3人とかわしていく。身体も強くて当たり負けない。ファウルでプレーが止まったときに相手に突っかかったせいでカードをもらってしまったのは若さが出た感があったが、そういうのも含めて金沢の選手には熱さが足りないので、血気盛んな選手が増えたのは良いことだ。大澤が相手選手に絡んでいこうとしたら即座に割って入っていって納めようとした DF 松本の身体の入れ方も見事だった。
大山もセットプレーの鋭いプレースキックのみならず、身体を張ってボールを奪いに行く熱いプレーを魅せた。金沢の1点は大山のミドルシュートがきっかけだった。蹴った瞬間は、残り時間も少なくて焦ったかと思ったが、相手 GK がキャッチングを前にこぼしたところを詰めていた FW 土信田が叩き込んだわけで、やはりシュートを打てば何かが起こる。打たなければ何も起こらない、ということ。
左サイドはこれまでの試合と比べると切れ味が悪く、特に MF 西谷和希があまり仕事をさせてもらえなかった。MF 四宮は依然として気を吐いていて、こぼれ球をダイレクトでシュートしたり、積極性を打ち出していた。
試合終了後、ゴール裏に挨拶に来た選手たちに対して「やる気あるのか、去年と同じじゃないか」と野次が飛んだが、お前はこの 90 分間何を観ていたんだと言いたい。やる気は十分に伝わってきた。時間が経つにつれて攻撃の勢いが落ちてしまった感はあるが、それはゴール裏の声援も同じこと(正直、寒さで体力も削られたし、残り20 分くらいからは声もかすれてしまった。得点で息を吹き返したが、最後まで声量を維持できなかった)。それに、まだ3試合目だ。去年と同じかどうか、判断するには早すぎる。
それにしても寒かった。ゴール裏の最上段は、屋根のおかげで風の通り道になっていて、陽も当たらないのでとても寒い。試合中は身体を動かしているのでまだそこまで気にならないが、試合開始前やハーフタイム中は身体の芯まで冷えた。ネックウォーマーや貼るホッカイロなども持参したが、「ないよりはマシ、だが気持ちの問題」という感じだった。
次節は岐阜とのアウェイ戦。去年はオフィシャルアウェイバスツアーで参戦した。今年は自走で行きたいと思っていたが、別の外せない予定とかぶってしまい現地に行くことはできない。残念だが、自宅から観戦予定。