@kyanny's blog

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iTerm2 のプロファイルと tmux の色設定を変更した

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iTerm2 のデフォルトプロファイル(Dark)で黒背景に青文字が暗すぎて読みづらいのに気づき、デフォルトプロファイルの Color Presets を Pastel (Dark Background) に変更した。

変更後、 tmux のステータスラインの背景色(blue)が明るすぎて白っぽい文字が読みづらいので、 ~/.tmux.conf で set-option -g status-bg black に変更した。変更前は blue だった。

秒速5センチメートル・言の葉の庭

目黒シネマで新海誠作品の再上演をしていたので観に行った。劇場公開時に存在を知らず映画館で観られなかった「言の葉の庭」をスクリーンで観る、というよりも映画館の音響設備で音を聴くのが目的。

昼に用事を終えて夕方からの回の二時間前に行ったらすでに座席の整理券は全て配布済みでショックを受けた。まさか二時間前でダメとは思わなかった。夜の回は整理券を配布していないのでかなり長時間並ぶ必要がありそうで、時間帯も遅く、その日の夜の予定に差し支えるので、夕方の回の立ち見の整理券を受け取って目黒駅周辺で時間をつぶした。

整理券の番号は98番で、列の後ろから数えて数名と、最後尾に近かったが、劇場内に入ると若干座席に空きがあり、また通路脇に補助席も用意されていたので、立ち見は免れた。先日別の映画館で前の席の人の頭が邪魔で難儀したので、座って遮るものがない補助席のほうがよかろうと思い、右側やや後方の補助席に座った。

補助席には一つ盲点があり、座席の下にある非常灯の明かりが目に入ってくる角度なので眩しく、煩わしい。気にせず観られなくもないレベルだが、またとない機会なのだからできるだけ良い条件で観たいと思い、左手の拳を頬のやや上に当てて左斜め下からの光りを遮る、仏像のようなポーズをずっととっていた。

「言の葉の庭」は、やはり劇場で観る価値があった。雨の音が素晴らしく良かった。「秒速」から順に観ると、新海誠作品の進歩がよくわかる。これら作品の次に「君の名は。」を作ったのだと思うとなおさら感慨深い。

劇場の外で資料などの展示をやっていた。絵コンテなど、貴重な資料を見ることができた。写真撮影も禁止されていなかった?ようなので、記念に何枚か撮った。

RubyKaigi 2016

RubyKaigi 2016 に参加した。都合により土曜日の午前中までの参加、また二日目のお昼前後も用事があり抜けたので、聴きたかったけど聴けなかったトークもいくつかあった。

年を追うごとに、 Ruby コミュニティは成熟してきているなと感じる。つまるところ、コミュニティに参加している人たちが成熟してきているということなのだろう。 mrkn さんが SciRuby とその(まだ比較的小規模な)コミュニティを持続可能な形で発展させていくための展望を述べた話と、まつもとさんや akr さんら Ruby コミッターが「互換性を損ねてでも、言語を『正しい、あるべき姿』に変えていくことを厭わない」という話と、 tagomoris さんによる Fluentd コミュニティがユーザーの利便性に最大限配慮する(その代わり開発者に多大な負担がかかることも厭わない)という話の間にコントラストを感じ、印象的だった。 Ruby も Fluentd も、どちらのコミュニティもそれぞれある種の完成形の一つなのだろう。まだ若いコミュニティがそういう先人たちの背中を見て進むべき方向性を得ていく、現在から未来への繋がり、みたいなことを感じた。

#rubykaigi

質問を二つした。

Q: 非常に複雑なクラス・モジュールの相関だが、あれを考えるとき図を描いたのか?全て脳内?ツールなどは利用したか?
A: 最初はいけるだろうと思ったが実装していくうちにうまくいかず、図をたくさん描いた。ブギーボードを使った。

Q: Treasure Data 社の開発者が仕事で開発もしているのだから、古いプラグインを全て書き直してしまおうとは思わなかったのか?
A: Fluentd v0.11 という構想が以前あり、そのときはプラグイン数も少なく開発者も知人ばかりだったので全部書き直しちゃおうか、という話はしていた。だが時間が過ぎてプラグイン数が数百を超え、書き直しは難しくなった。また Fluentd は Ruby コミュニティとは異なる場所でユーザーが増え、インフラをみるエンジニアたちは後方互換性が失われることに対してシビアなので、 v0.14 では既存のプラグインを壊さず動くことをまず目標に置いた。

聴いたトークの中で個人的なベストトークを挙げるなら、 tagomoris さんのトークが一番良かった。いかにも Ruby らしい黒魔術を駆使したテクニカルな内容で聴いていて面白かったのと、最後に「ソフトウェア開発者として、どういう『想い』でソフトウェアを作り、ユーザーに届けるのか」という思想を述べていて、強い情熱を感じた。次点は tkawa さんの Web Client のトークで、いつもながらの緻密な研究と丁寧な仕事、そしてきちんと実装に落としこむアウトプット力まで含めて、脱帽するばかりだ。

あと、オフィシャルアプリが非常に便利だった。

京都

初日

RubyKaigi 2016 に合わせて夏休みをとり、一日早く京都に来た。

関東へ戻ってから京都を訪れるのはたしか三回目。一回目は二十代半ばの頃に、なぜか母親の用事だか観光だかに付き合って、その後西宮にいる親戚の家に泊まった。二回目は三十を過ぎてからだったか、友人の結婚式に出席するため大阪に行く妻の付き添いで関西に来て、大阪でやることもないので京都へ行った。

京都にきて見て回るのはお決まりのコースで、学生時代に住んでいたアパートの近所や上賀茂神社と京都産業大学の間をぶらつく。俺は食と旅に関しては保守的な考えの持ち主なので、食べ慣れたものを食べたいし見知った場所を再訪したいのだ。アパートは健在で、向かいの平屋から聞こえてくる機織りか何かの音も健在で、近所のお好み焼き屋も健在のようだった。十五年くらい経っているにしては、いろいろ変わらなすぎる。

しかし今回は少しばかり観光らしい観光もしようと思い、龍安寺に行った。京都の名所は数多くあるが、なぜか昔から金閣寺・銀閣寺・龍安寺(と清水寺)は名前と存在をはっきり覚えており、死ぬまでにこれらだけは見ておきたいと思っていた。昔住んでいたところは西陣の近くで、京都市のやや西北なので方角的には銀閣寺より龍安寺のほうが近い。宿泊先のビジネスホテルは四条烏丸のあたりにあり、ずいぶん久しぶりに乗る京都の市バスの路線やダイヤに苦戦しつつもなんとか参拝時間ぎりぎりに到着してかの有名な石庭を無事に拝めた。その後は京福に乗って北野白梅町で降り、平野神社を通って北野天満宮の裏をかすめて夕暮れどきの町を歩いた。

宿泊先は部屋でくつろぐという趣では全くないので、夜は映画を観に行った。先日東京で観たばかりの「君の名は。」をレイトショーで。眼鏡を忘れてしまったが、座席がやや前側だったので文字がにじむ程度で、むしろ全体をぼんやり眺めるのにはちょうどよかったかもしれない。ここ数日ずっとサントラを聴いていて、どの曲がどのシーンで流れるのかを意識しながら観るのが二回目の目的。サントラの曲順どおりに曲が流れていて、サントラってそういうものなんだろうけど、それを意識しながら映画を観たのは初めてだったのでへぇと思った。

映画を観終わって iPhone の電源を入れたら、身内に不幸があったので週末の葬儀に参列して欲しいという母からのメールがあり、電話で今後の予定などを話し合った。先月にもやはり身内に不幸があって葬儀に参列しており、重なるものだなと不思議な気持ちになった。土曜の昼には京都を発たなくてはならないため、 RubyKaigi 最終日の午後は参加できなくなった。土曜の宿泊予定もキャンセルしなくてはならないし、何よりまず帰りの新幹線を手配しなおさなければ。日曜日に行く予定だった銀閣寺と、もう一つの保守旅プランである上賀茂神社〜京都産業大学ルートもなしになってしまった。しかしこれが来週だったら金沢から戻らなくてはならないところだったわけで、それを思えば...というところではある。もちろんこういうことは遅いほうがよいのだが。

京都の地下鉄が萌えキャラを(かなり体系だったやり方で)前面に押し出したキャンペーンを展開していて、びっくりして思わずポスターの写真を撮りまくってしまった。あと夜にちょうど台風の影響による土砂降り雨に降られて、折り畳み傘をさしたくらいではとても歩き回れないくらいで立ち往生した。

二日目

RubyKaigi 一日目。前日の夜に蒸し暑かったりして全然眠れず。睡眠時間トータルで三時間くらいか。しかし朝からいろいろ用事があるので忙しい。八時半前後に起きて、九時前に出発。最初の目的地は JR 京都駅。帰りの新幹線の変更をした。土曜日一時二十分ごろ京都発。一回しか(無料で?)変更できないと言われて少しびびるが、東京に三時半前に着くので大丈夫だろうと即決。無事に切符を手配したので、宿泊先に戻って土曜日の宿泊をキャンセルしてもらう。一泊少ない金額でクレジットカード決済をやり直し、土曜は宿泊代がかなり高かったようで四万円超えから二万八千円になった。部屋のカードキーを交換してもらった。そのまま国際会館へ向かう。オープニングにぎりぎり間に合った。その日は終日、夜のパーティーまで参加した。終わってから部屋に戻り、シャワーを浴びて?部屋に備え付けの洗濯機で洗濯をし、終わったらすぐ部屋干しして十時まで営業している四条のドラッグストアに閉店五分前に駆け込んで虫に刺されて腫れている脚につけるムヒのようなものを買った。晩飯は四条の商業施設に一乗寺のラーメン有名店「天天有」の支店があったのでそこで鶏塩スープのラーメンとご飯と餃子のセットを食べた。宿泊先に戻る途中に大垣書店があり、ぶらついて MdN の「君の名は。」特集号を買う。戻って特集を読み終わったら疲れと眠気がでて、そのまま寝た。

三日目

RubyKaigi 二日目。前日はさすがによく眠れた。湿気や蒸し暑さも不思議と全くなく、快適だった。早起きして寄り道してから行こうと思っていたが七時半、八時には起きられず、八時半に起きてぎりぎり余裕などない出発時刻になったため、寄り道は諦めた。しかし潰れた日曜の予定のうち、大学などを見て回るのはどうしてもしておきたかったため、お昼前のコマから中抜けした。北山まで行き駅周辺をうろついたあと、北大路へいき、市バスで京産大前まで。産大を(奥のほうは除いて)くまなく歩きまわって写真を撮った。いろいろ変わって、全体的に建物とかがオシャレになっていた。オープンキャンパスの日だったのか、バスも構内も制服姿の高校生だらけだった。予定より滞在時間が長くなり、お昼休憩の間には戻れそうになかったため、午後の二コマもスキップすることにして、産大から上賀茂神社→北山大橋経由で北山まで歩いて写真を撮った。途中さすがに空腹で疲れたので御薗橋のなか卯で昼食。親子丼の小と冷しうどんの小を食べた。北山から再び国際会館へ行き、残りのセッションを聞いて、宿泊先に戻った。浴場で湯船に浸かり、サウナで汗を流した。その後また「君の名は。」を観に行く。三回目、京都で二回目。 MdN で読んだ作画のところに注目した。前の席のひとが相当背が高くて身体が大きかったようでスクリーン中央下がずっと隠れていて厳しかった。観終わってから四条木屋町あたりの路地を入って昔バイトしていた居酒屋のあったビルを探した。当然店はもうなかった。歩いて宿泊先まで帰り、コンビニで夕食と脚の疲れをとる冷却シートなどを買った。連日歩きづめで、今日は特に重い荷物を背負いながら歩いたので左肩が少し腫れたし、左足も痛んだ。

四日目