@kyanny's blog

My thoughts, my life. Views/opinions are my own.

ドミノ

奥さんが適当に流し始めたのでせっかくならと観始めたら、まあまあ面白くて久しぶりに自宅で腰を据えて映画を観た。当の奥さんはろくに観てなかった。

原題は「Hypnotic」催眠の、という意味だが、そのほうがよほどわかりやすい。「ドミノ」は観終わってもピンとこない。

随所に「インセプション」っぽさを感じた。というと若干ネタバレっぽくなってしまうが。

洋画を吹き替えで観たのもずいぶん久しぶりだと思う。

ベン・アフレックの眉間の皺がすごかった、もはや溝といったほうがいいくらい深かった。

ドミノ

ドミノ

  • Ben Affleck
Amazon

Other Programs: Global English Accents Lesson 9: GERMAN ENGLISH

ミスターセブ島と。「久しぶりだね、どうしてた?」元気にしてました、九月十月はアクティブでした「それは肉体的にってこと?」ええ、今月は 5km マラソンにも出ました。これ完走証「へー、fun run はフィリピンだと人気あるよ。渋滞になるから運転手には不評だけどね。僕も昔 21k に出たことがあるけど、最初の 10k で無理だった、残りは歩いたよ」50 歳になるまでに金沢マラソンに出てみたいんだ、などと話した。

Lesson 9 の冒頭から。Biz Tip、どうしても発音が分からないドイツ語の単語とかがあった。See、これはだいぶわかりやすかった、文章も書いてあって読みながらなので楽だった。Japan を「ヤパン・ヤポン」と発音してるのがとにかく耳に残った。

なんか話の流れで、「セブにはドイツの会社は全然ない、アメリカの会社はいっぱいある、アメリカ人はセブを訪れる外国人の top 2、top 1は韓国人、みんな英語を学びにくる、では top 3 はどの国だと思う?」日本?「正解。アメリカ人はもちろん英語を学ぶ必要はなくて、フィリピン人と結婚する人も多いから家族に会いにくる。韓国人がアメリカ人や日本人と比べて飛び抜けて多い」韓国人は英語学習に熱心で真剣だと聞きます。日本人はそれと比べると全然ですね。この辺のやり取りでだったか、他の国の人々という表現の言い方いくつか教えてもらった。people from other countries / foreigners / other nationalities。「valuable を value / able と分けて発音してるのも気づいた」と、それは聞き逃してたなあ。

残り二分くらいで Try 1, 2. 1 は長いが簡単、2 は短いが難しかった。

Our project manager is a true powerhouse! (kraftpacket)

「会社だけじゃなくて人も powerhouse って言うんだねw」確かに。面白いよね。

This machine's precision ensures accurate and flawless manufacturing.

ensures / accurate あたりは全然分からなかったな。this も言われるまで聞き取れず。

ここでレッスン終了、次は Try 3 から。

「技術書」の読書術 #技術書の読書術

2022 年に発売した頃から気になっていた本。何週間か前に読み終えていたが、感想を書く時間が取れなかった。

IPUSIRON さんの読書中は extreme だが inspiring だった。効率・能率に拘泥せず、方法・手段を選ばず読むのだという姿勢には、率直に言って感銘を受けた。

特に、「くじ引き読書法」には仰天した。とてもユニークな発想で、実に興味深い。ぜひ実践したいと思う。来年の年初にでもやってみよう。

「分冊化読書法」は知っていたが、「旅先で読み終えたページを捨てれば荷物が減る」には、そこまで徹底するのかと驚愕した。

多くの点で、概念的な話に終わらず具体的なテクニックを模倣可能な解像度で紹介していて、非常に参考になる。読書記録の付け方も、彼のやり方が自分に合うかはともかく(おれはこうしてブログに書くのが一番合っている)、学ぶ点が多い。

紹介されたことの多くをまだ消化・実践できていないので、この本は手元に置いて、折を見て読み返したい。

印象に残った箇所

p63

読書の効率ばかり追い求めて、読書を始めないというのは本末転倒です。「いますぐ読書すること」、「状況に応じて柔軟に切り替えること」を肝に銘じてください。

p73

くじ引き読書法が効果的かどうかは人それぞれですが、試さないことには始まりません。もし合わなければ改善を加えるなり、やめるなりすればよいだけです。 くじ引き読書法は無理のない範囲で実践しましょう。メインの読書(目的を明確化した読書)がおろそかになってはいけません。 初めて挑戦する場合は、実験として1年に一度試してみましょう。 くじ引き読書法の記念日を決めるのもよいでしょう。残りの人生が 40年とすれば、くじ引き読書法によって、通常の読書では手に取ることさえなかった40冊に出会えることになります。そのうちの数冊はあなたの運命を変える本になるかもしれません。 読書という行為だけでなく、本を選ぶという行為も楽しむのです。 そして、得然に選ばれた本との出会いに感謝してください。いつの日か、その本があなたにとっての大事な本になるかもしれません。

p119

定義と定理を知る 学ぶ範囲がある程度決まったら、そのジャンルの本を選んで勉強する人が多いでしょう。数学などの理論についての本を読むとき、「なぜそうなるのかわからない」という理由で頭に入ってこない場合があります。もちろん、本に書かれている説明がわからない、という状況もあるかもしれませんが、意外と多いのが「定義」と「定理」の区別がついていない場合です。 定義は、用語などを定めたものです。つまり、誰かが決めたものなので、この内容に対して疑問を持っても意味がありません。たとえば、数学では「直線」という言葉が出てきます。一般的には、紙の上に物差しを使って書いたようなまっすぐな線を直線だと思うかもしれません。 しかし、数学での直線では幅はありませんし、長さもどこまでも続くものです。「幅がないと見えないではないか」と思うかもしれませんが、それを誰かが「直線」と決めたのですから、それに従うしかありません。 それに対して、定理は定義から導かれたものです。

p137

読書の枠を超えて学習を加速する 従来の読書の枠から外れてみよう 学習が目的であれば、「従来の読書」という枠からあえて外れてみることをおすすめします。結果的に学習の効果を高められるはずです。 場所を問わない 読書する場所といえば、自室、オフィス、通勤電車が代表的です。 それ以外にも、読書に活用できる場所はたくさんあります。日常生活するうえで誰でも、トイレ、風呂場を訪れます。移動中であれば、エスカレーターやエレベーターも利用するかもしれません。こうした場所に滞在するのはせいぜい数分程度ですが、1日分を合算すると1時間ぐらいになるはずです。 エスカレーターで読書する たとえば、哲学書を普通に読んでもなかなか読破できません。そこで「エスカレーターに乗ってから降りるまでに必ず1ページを読む」というルールを決めるのです。一種の縛りプレイといえます。 1日に4回エスカレーターに乗れば、1日で哲学書を4ページ読むことになります。年240日間エスカレーターを使えば、960ページも読めるわけです。これは1年で1、2冊の哲学書を読破できることを意味します。

p144

分冊化読書法は手にするページが物理的に少なくなるので、特殊な状況でも活用しやすくなります。 ・旅行中に読書する:旅行に読み切れる分量だけを持って行き、読み切ったら旅行先で捨てれば、その分だけ荷物が減る。ほかのアプローチとしては、旅行先で読書が捗る可能性があれば1冊丸ごと持って行き、読んだ先からページを破り捨て、徐々に軽くしていく方法もある。 資格勉強に活用する:章ごとに分割し、得点源にしたい分野に対応する章から読み進める。完全に理解した章(あるいはページ)を捨てる。 * 風呂場で読書する:物理本を風呂場に持ち込むと、湿気によりページが波打ってしまう。1冊丸ごとではなく分割してから風呂場に持ち込めば、湿気による影響範囲を限定できる。

p149

日本語の用法を取捨選択のヒントにする 漢字やカタカナに注目します。文章には、読まなくても文意が通じる「ひらがな」があります。特に一部の「助詞」、「助動詞」などはあまり重要ではありません。技術書であれば漢字やカタカナの方が重要であり、ひらがなを飛ばし読みすると、単純計算で全体の読むべき文字数の3分の1を削減できます。ただし、ひらがなでも接続詞(文章同士をつなげる役割を持つ語句)は例外であり、注目すべき文かどうかの道しるべになります。

p202

Notion に限った話ではありませんが、読書の本当の目的を見失わないようにしてください。目的とは、小説や趣味の読書であれば、本を通じて楽しい時間を過ごすことです。技術書の読書であれば、スキルや知識を習得することです。決して読書記録や読書メモを取ることが目的ではありません。メモやノートを取らなくても、脳に刻みつけることこそが肝要です。

伝えるための3つの習慣

shelff 五ヶ月目の一冊。九月に続き、十月も三冊中一冊しか読めなかった。

本文も平易かつ単刀直入でわかりやすいが、帯と「そで」はさらにわかりやすい。

まず「伝えたい」というパッションがあるのが大前提で、そのうえで

  1. ロジカルに話す
  2. ナラティブにストーリーを語る
  3. 相手を理解し、あたまのギャップを埋めるために訊く(質問する)
  4. 相手に信頼され、こころのギャップを埋めるために聴く(傾聴する)
  5. 相手へのマイナス意識(バイアス)を取り除くために見方を変える
  6. 相手からのマイナス意識を少なくするために見られ方を意識する

この六つのポイントをおさえ、実践する。本文はこの主張の補強と、細かいテクニックの説明。なので、要約だけで理解できたら読まなくてもいい。

「はなす」が重点的に説明されていて、「きく」、「みる」の順で内容が少なく、薄くなる。「みる」は取ってつけたような印象すらある。3 つの柱で組み立てるのはピラミッド原則でも出てきた定番の構造で、コンサルタントが書いた本なので当然そこはおさえてきていて、だからこそ無理やりにでも「3」におさめたかったのかな、という印象。

「みる」は説教臭さもあって、「絶対に特定の相手に伝えなければならない」という状況ならいざしらず、たいていの場合は「絶対に不可避」ではないはずなので、「そうまでして伝えたくねーよ」と鼻白らむ気持ちになった。

総じて良い内容だったのだけど、いくつかしっくりこない箇所もあった。

冒頭 p3 に、

その答えは、本書のタイトルに隠されています。もう一度タイトルを見てください。 『伝えるための3つの習慣』ーーそうです。“伝えるため”とあります。 さて、コミュニケーションの目的は何でしょうか。「伝える」ことでしょうか? もしも「伝える」ことに意識がいっているとしたら、ここから変えていきませんか? なぜなら、コミュニケーションの本当の目的は、「あなたが伝える」ことではなくて、「相手に伝わる」ことにあるからです。

と書いてあって、それなら「伝わるための 3 つの習慣」という書名にすべきだったのでは、と違和感を覚えた。

p58 には、

アメリカのビジネス・ライティングの講義で、「“ You”instead of“ I”or “We”(”私が・我々が”の代わりに、”あなたが・あなた方が”)」と習いました。主語を相手にして伝えるということです。

とあるが、会社で受けたカスタマーサポートのトレーニングでは「Use "We" instead of "You"」と教わったし、アメリカ人に「You」を主語にして話すと問い詰めるようなニュアンスになることがあるから「We」の方が望ましい場合が多いという話も見聞きする。この本が書かれたのは 2011 年で、著者が習ったのはそれより前だから、常識が変わったのかもしれないが、ともかく古い情報ではありそう。

他に印象に残った箇所

p142

コロコロキャンディが急に売れ出しました。 1. 「何を変えたんだ?」 2. 「何が変わったんだ?」 3. 「いったい、どうしたんだ?」 質問の仕方で、答える相手の頭の中のスコープ(対象範囲)を変えることができます。コンサルタントは知りたいことへ向けて、意識してこの対象範囲を調整します。

つまり、③の質問をすると、答える相手の目線の高さが確認できるのです。物事の全体像をどこまでの範囲で押さえることができる相手かがわかります。 同様に、完全なオープン質問の「どうですか?」では答えにくそうな場合、言葉を付加していきます。つまり、対象を狭めて分解していくのです。「エリアで考えるとどうですか?」 また、選択肢の質問は、答えるのがより簡単です。「重点エリアは、海外ですか? 国内ですか?」。相手が全体像を抑えかねている場合、こちらでスコープを提示し、重要な軸の選択肢で分解していくことを意識して質問する。すると、相手は自分の考えが整理されてすっきり。相談相手として声をかけていただく機会が増えます。

p149

コツとしては、単純に自分が感情を害したと感じたときこそ、自分を高める、または試すチャンスととらえて、自分のマイナス感情をまず「消す」。ギリシャの友人から教わった方法は、小さくTelete it”と声に出して神さまにお願いするそうです(れぐれも、相手に聞こえないように)。

p220

この本の最後に、スキルではなく、パッションの話で終わらせるのは、理由があります。6つのスキルの必要性に気がつくのも、そのスキルを身につけたい、またはもっと活用したいと思うのも、「伝えたい!」という強い思いがあるからにほかなりません。

そういう意味ではまさに、伝わるためには“伝えたい!”が必要なのです。それがあって初めて、「あたまのギャップ」と「こころのギャップ」を乗り越えていきたくなります。

「伝わる」の最終のゴールは、自分の伝えたいことが相手と一致できて、それが行動につながることです。

「人に動いていただく」ためには、自分が動かなくてはなりません。

Assist Lesson

ミスターヒップホップと。九月上旬以来か。最近はこの人を見かけると Assist Lesson で予約する。どうせ話が広がるのだから、最初からそのつもりで臨むほうが気を揉まなくて済む。

「よう久しぶりだな、なんだまた Skype を使ってるのか」おれは MyStage 派というイメージが強いのだろう。こっちのほうが安定するんです「ああ、そうだったな。最近はどうだ?」九月と十月はアクティブに過ごしました、十月は 5km マラソンにも出ました(完走証を見せる)「スゴーイ」

そこから彼が fun run に参加したときの話。彼の奥さんは銀行員で、彼と息子たちが従業員の家族など向けの fun run に参加した。奥さんからは「三位以内に入るな」と言われていた。三位までには、顧客の家族を入賞させたい意図があったから。実際のところ彼は「3km 時点で死にそうだった、タクシーを拾いたかったぜ」と言ってたが、三位で走ってたら息子が「父さん、僕ら三位だ、止まったほうがいい、ママが言ってた」と。「お前は四位でゴールしたことは良かったと思うか?」うーん難しい質問だ、君一人で走ってたなら、悪目立ちして奥さんに恥をかかせないために四位でゴールするのは正解だったと思うけど、息子たちの教育を考えると・・奥さんが、重役や上司の家族を優先したいと思って「忖度」させたなら、あまり良くないかもなあ、と思ったが「いや、三位までに入ったのはクライアントの家族だ」あー、それならもっと理解できるし、まあリアルな大人の世界を垣間見るって感じで、そこまで悪影響ないかもね。ほんとこの人はサラッと鋭い質問を投げかけてくる。

「さて、今日は何の話題だ?」いや、単に say hi したかっただけだよ。「そうか、じゃあ・・・」と少し考えて、「最近日本であった大きな出来事は?」選挙かな。自民党が大敗したよ。「らしいな」から、なぜか日本の国政の話や政治家の話を延々と。日本人相手にも滅多に、いやほぼ全く政治の話などしないのに、なぜフィリピン人の英語教師と議論しているのか、シュールだ。自民党の大敗を「日本にとって良いことだと思うか?」うーん、良いことだと捉えている。以前は自民党ともう一つの党が連立して過半数を維持してたから法案は自由に通せたけど(この辺は正しい語彙を全然知らないのでヤクザな言い回しだったと思う)、今は過半数を割った。もう一つ、以前は十人に満たなかったけど三十人くらいに増えた政党があって、「そこが(なんて言ってたかな)決定的な役割を果たすようになるわけだな」そう。で、その政党の党首が、自民党に全面賛成も全面反対もしない、法案ごとに是非を議論しましょうというスタンスの人だから、ね。

続けて首相の話だったかな、「イシバが次の総理になりそうだという噂をニュースで見たときに何かに似てると思ったんだよ、で調べてみたら、アンパンマンそっくりだよな!」ははは確かに、Skype に画像まで貼ってくれた。あとは、「次の総理が自民党以外から出る可能性もあるんだろう?」そうなんだよ。で、対抗勢力の立憲民主党の党首が、以前の民主党が政権をとっていたときの最後の総理である野田さんでね、当時の民主党はひどい政治をしたと評判で、だから野田さんはそれを踏まえた政治をするかもしれない「聞いたことあるぜ、ワタシは前任者の尻拭いをさせられたって感じの。でもな、それが国のトップの仕事だろうよ?」もちろんそりゃそうだけどね、当時の日本国民が民主党政権に高すぎる期待を持っていたのもあったと思うな。「もしノダが次の総理になったら、汚名挽回のチャンスだな。ワタシはちゃんと総理大臣の役割を果たせると証明する絶好の機会だ」そうだねえ。

「自民党が大敗した理由はなんだと思う?」汚職?money scandal「kickback scandal か」そうそれ。「でもアベのころからスキャンダルは色々あったよな、サクラとか、アベの奥さんが関与したものもあった」あったねえ。「アベのあとはえーとスガ、そのあとキシダがきて、みんな最初は人気があるけどだんだん人気が落ちていくよな」そうだねえ。「イシバは二つの主張でよく知られているよな。台湾の独立支持と、アジア版 NATO の創立」へーそうなんだ、国防に一家言あることは知っているよ。「どっちもチャイナと習近平はいい顔をしないだろうな。来月、イシバとシージンピンが会談するそうだが、見ものだな」それまで石破さんが総理でいられたら、ね「なに、変わる可能性あるのか?」彼の敵は野田さんだけじゃないからね。自民党内部にも敵が多いという噂だよ「なんで身内に敵が多いんだ?」んー、彼は以前から「与党内野党」として知られていて、自民党の多数派と違う意見をいうから国民からの人気はあるけど身内の味方が少ないって話だよ「なるほどな、政治には仲間が必要だからな」

などなど、「スマートでインテリジェント」な話題を堪能して終了。「良い夜を、そして keep running」走り続けろ、はランニングを指していったのだと思うけど、英語の学習を続けることや、人生そのものに対しても当てはまる、かっこいい締めくくりの言葉だ。