@kyanny's blog

My thoughts, my life. Views/opinions are my own.

京都

初日

RubyKaigi 2016 に合わせて夏休みをとり、一日早く京都に来た。

関東へ戻ってから京都を訪れるのはたしか三回目。一回目は二十代半ばの頃に、なぜか母親の用事だか観光だかに付き合って、その後西宮にいる親戚の家に泊まった。二回目は三十を過ぎてからだったか、友人の結婚式に出席するため大阪に行く妻の付き添いで関西に来て、大阪でやることもないので京都へ行った。

京都にきて見て回るのはお決まりのコースで、学生時代に住んでいたアパートの近所や上賀茂神社と京都産業大学の間をぶらつく。俺は食と旅に関しては保守的な考えの持ち主なので、食べ慣れたものを食べたいし見知った場所を再訪したいのだ。アパートは健在で、向かいの平屋から聞こえてくる機織りか何かの音も健在で、近所のお好み焼き屋も健在のようだった。十五年くらい経っているにしては、いろいろ変わらなすぎる。

しかし今回は少しばかり観光らしい観光もしようと思い、龍安寺に行った。京都の名所は数多くあるが、なぜか昔から金閣寺・銀閣寺・龍安寺(と清水寺)は名前と存在をはっきり覚えており、死ぬまでにこれらだけは見ておきたいと思っていた。昔住んでいたところは西陣の近くで、京都市のやや西北なので方角的には銀閣寺より龍安寺のほうが近い。宿泊先のビジネスホテルは四条烏丸のあたりにあり、ずいぶん久しぶりに乗る京都の市バスの路線やダイヤに苦戦しつつもなんとか参拝時間ぎりぎりに到着してかの有名な石庭を無事に拝めた。その後は京福に乗って北野白梅町で降り、平野神社を通って北野天満宮の裏をかすめて夕暮れどきの町を歩いた。

宿泊先は部屋でくつろぐという趣では全くないので、夜は映画を観に行った。先日東京で観たばかりの「君の名は。」をレイトショーで。眼鏡を忘れてしまったが、座席がやや前側だったので文字がにじむ程度で、むしろ全体をぼんやり眺めるのにはちょうどよかったかもしれない。ここ数日ずっとサントラを聴いていて、どの曲がどのシーンで流れるのかを意識しながら観るのが二回目の目的。サントラの曲順どおりに曲が流れていて、サントラってそういうものなんだろうけど、それを意識しながら映画を観たのは初めてだったのでへぇと思った。

映画を観終わって iPhone の電源を入れたら、身内に不幸があったので週末の葬儀に参列して欲しいという母からのメールがあり、電話で今後の予定などを話し合った。先月にもやはり身内に不幸があって葬儀に参列しており、重なるものだなと不思議な気持ちになった。土曜の昼には京都を発たなくてはならないため、 RubyKaigi 最終日の午後は参加できなくなった。土曜の宿泊予定もキャンセルしなくてはならないし、何よりまず帰りの新幹線を手配しなおさなければ。日曜日に行く予定だった銀閣寺と、もう一つの保守旅プランである上賀茂神社〜京都産業大学ルートもなしになってしまった。しかしこれが来週だったら金沢から戻らなくてはならないところだったわけで、それを思えば...というところではある。もちろんこういうことは遅いほうがよいのだが。

京都の地下鉄が萌えキャラを(かなり体系だったやり方で)前面に押し出したキャンペーンを展開していて、びっくりして思わずポスターの写真を撮りまくってしまった。あと夜にちょうど台風の影響による土砂降り雨に降られて、折り畳み傘をさしたくらいではとても歩き回れないくらいで立ち往生した。

二日目

RubyKaigi 一日目。前日の夜に蒸し暑かったりして全然眠れず。睡眠時間トータルで三時間くらいか。しかし朝からいろいろ用事があるので忙しい。八時半前後に起きて、九時前に出発。最初の目的地は JR 京都駅。帰りの新幹線の変更をした。土曜日一時二十分ごろ京都発。一回しか(無料で?)変更できないと言われて少しびびるが、東京に三時半前に着くので大丈夫だろうと即決。無事に切符を手配したので、宿泊先に戻って土曜日の宿泊をキャンセルしてもらう。一泊少ない金額でクレジットカード決済をやり直し、土曜は宿泊代がかなり高かったようで四万円超えから二万八千円になった。部屋のカードキーを交換してもらった。そのまま国際会館へ向かう。オープニングにぎりぎり間に合った。その日は終日、夜のパーティーまで参加した。終わってから部屋に戻り、シャワーを浴びて?部屋に備え付けの洗濯機で洗濯をし、終わったらすぐ部屋干しして十時まで営業している四条のドラッグストアに閉店五分前に駆け込んで虫に刺されて腫れている脚につけるムヒのようなものを買った。晩飯は四条の商業施設に一乗寺のラーメン有名店「天天有」の支店があったのでそこで鶏塩スープのラーメンとご飯と餃子のセットを食べた。宿泊先に戻る途中に大垣書店があり、ぶらついて MdN の「君の名は。」特集号を買う。戻って特集を読み終わったら疲れと眠気がでて、そのまま寝た。

三日目

RubyKaigi 二日目。前日はさすがによく眠れた。湿気や蒸し暑さも不思議と全くなく、快適だった。早起きして寄り道してから行こうと思っていたが七時半、八時には起きられず、八時半に起きてぎりぎり余裕などない出発時刻になったため、寄り道は諦めた。しかし潰れた日曜の予定のうち、大学などを見て回るのはどうしてもしておきたかったため、お昼前のコマから中抜けした。北山まで行き駅周辺をうろついたあと、北大路へいき、市バスで京産大前まで。産大を(奥のほうは除いて)くまなく歩きまわって写真を撮った。いろいろ変わって、全体的に建物とかがオシャレになっていた。オープンキャンパスの日だったのか、バスも構内も制服姿の高校生だらけだった。予定より滞在時間が長くなり、お昼休憩の間には戻れそうになかったため、午後の二コマもスキップすることにして、産大から上賀茂神社→北山大橋経由で北山まで歩いて写真を撮った。途中さすがに空腹で疲れたので御薗橋のなか卯で昼食。親子丼の小と冷しうどんの小を食べた。北山から再び国際会館へ行き、残りのセッションを聞いて、宿泊先に戻った。浴場で湯船に浸かり、サウナで汗を流した。その後また「君の名は。」を観に行く。三回目、京都で二回目。 MdN で読んだ作画のところに注目した。前の席のひとが相当背が高くて身体が大きかったようでスクリーン中央下がずっと隠れていて厳しかった。観終わってから四条木屋町あたりの路地を入って昔バイトしていた居酒屋のあったビルを探した。当然店はもうなかった。歩いて宿泊先まで帰り、コンビニで夕食と脚の疲れをとる冷却シートなどを買った。連日歩きづめで、今日は特に重い荷物を背負いながら歩いたので左肩が少し腫れたし、左足も痛んだ。

四日目