@kyanny's blog

My thoughts, my life. Views/opinions are my own.

LINE DEVELOPER DAY 2016

linedevday.linecorp.com

Twitter の広告で「参加申し込み締め切り間近!」というのを見かけてダメもとで応募してみたら抽選に通ったので、休みをとって參加してきた。

すごいカンファレンスだった。全てにおいて、強いプロフェッショナリズムを感じた。豪華な会場、太っ腹なノベルティ、TED のようなスピーチ。 WWDC や Google I/O や F8 のような、シリコンバレーの大企業が主催する(技術)カンファレンスってこういう感じなのかもな、と思った。俺はいずれも見たことがないが。

チャットと Bot のプラットフォームの覇権を狙う Slack や Facebook に対して、アジアを中心に2億人のユーザーを擁するメッセージングサービスプロバイダとして真っ向から勝負していく。そのためには自社やパートナー企業だけでなく、競合がすでにやっているように一般の開発者を巻き込んで LINE プラットフォームのエコシステムを拡大する必要がある。そのために開発者向けカンファレンスを開催したり、 API を公開したりしながら、一般の開発者に対してしっかりコミュニケーションをとっていく。そんな狙いがあるのかな、と思った。

Bot とか IoT とかグローバルとか、いろんな文脈で良い刺激を受けた。会場で元同僚に会ったりもして、色んな意味でカンファレンスを楽しめた。

ngrok について

  • brew install ngrok でインストールされるのはバージョン 1.7 系で、古い。すでに動かないようなので避ける。
  • 最新バージョンは 2.x 系。 Homebrew でもインストールできるようだが、実行ファイル一個のみで動くようなので、公式サイトからダウンロードするのでも手間ではない。
  • ngrok http 3000 のように実行する。
  • 手元で使ってみた感じだと localtunnel に比べてずっと安定している(気づいたら接続が切れている...ということが ngrok は無い)

はじめての mruby オープンソース活動

RubyKaigi で(改めて)刺激を受けて、今度こそ mruby を触ってみようと思い、 mruby-cli で YAML を読み書きするプログラムを作ろうとしたら、 mruby-yaml を利用するとコンパイルできなかった。

mruby 本体と mruby-yaml の組み合わせではコンパイルできるので mruby-cli (と mruby-yaml)に問題がありそうだとわかり、いくつかのパターンを試してイシューで報告した。

github.com

すると hone/mruby-cli という、問題を修正した fork があると教えてもらい、そちらを参照したところコンパイルできた。 mgem-list から参照されている mruby-yaml はどうも活発にメンテナンスされてなさそうなので、ダメもとで mgem-list にプルリクエストを送ったところあっさり取り込まれた。

github.com

こうして、 mruby-cli で作ったプロジェクトの build_config.rb で mgem: 'mruby-yaml' と書いても無事にコンパイルが通るようになった。

というのが、はじめて mruby を触ってから二週間ほどで、はじめて mruby 関連のプロジェクトにコントリビュートしたオープンソース活動の顛末。

誰かがどこかで「mruby は未開の荒野(?)なので、パッチ送り放題ですよ」などと言っていたのを思い出す。ホントにそうかも。