@kyanny's blog

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X100V はウェブカメラ化に向かない

FUJIFILM X Webcam というソフトを使うと富士フイルムのデジタルカメラをウェブカメラ化できる。X100V にも対応しているが、オートフォーカスに難ありで、ビデオ会議のウェブカメラとして使うのは厳しかった。

X100V には「プリAF」という機能がある。カメラが自動でオートフォーカスし続けてくれるのだが、ひっきりなしに動くので動作音がとてもうるさい。十年前のデジカメのオートフォーカス並に遅くてうるさいのが絶え間なく続く。室内ではとてもじゃないけど常用できない。

FUJIFILM X Webcam は接続したカメラを操作する機能がある。オートフォーカスでピント合わせする機能もあり、それを使えばプリAFをオフにしてもよい、と説明書にはある。しかし X100V はこのソフトでコンピュータ側から一切操作できず、カメラ任せにするしかない。

プリAFをオフにすると、どういうわけかピントがものすごく近い位置で固定され、顔から数十センチ離した位置に設置しても顔がボケてしまう。カメラのシャッターボタンも背面液晶も一切操作を受け付けないので再ピント合わせもできない。コンピュータからも操作できないので、ずっとピンボケのまま、となってしまう。

ずっとピンボケではわざわざ画質の良いデジカメをウェブカメラ化する意味がないし、かといってプリAFの動作音のうるささは耐え難い。結論、X100V はウェブカメラ化には向かない、と言わざるを得ない。USB-C 端子付きで給電もできるのでウェブカメラ化にうってつけの機材だけに残念。

ノマドランド

アカデミーほか多数の映画賞を総なめにした作品。おれはこういう静謐な映画は割と好きだと思うので是非連休中に観たかった。奥さんは「暗そう」と観たがらず、観る時間の捻出にやや苦労した。

登場するノマドたちにはなんとなく二種類いて、目的がはっきりしている人たちとそうでない人たち。「放浪すること」が目的だったりもするけど、目的があるひとには強さがある、という描かれ方だったように思う。

主人公には当初その目的が希薄で、ノマドという生き方に選択的とは言えなかったがゆえに、どこか他のノマドたちと混じりきれなさがあった。交流を経て、目的に自覚的になっていき、さてこれから彼女はどう生きるのか、というところで終わる。余韻があるともいえるし、中途半端ともいえる。

アマゾンの倉庫で働くシーンは、なるほどこれがアマゾンの倉庫か…というよくわからない圧倒的さがあった。風景の映像は綺麗で、アメリカ中西部の砂漠へ行ってみたくなった。海無し県で生まれ育ち大人になってからは海も山も遠い都市部で暮らしてきたので地平線とか水平線に憧れがある。

ノマドランド (字幕版)

ノマドランド (字幕版)

  • フランシス・マクドーマンド
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Re: 2021年に作ったモノや技術をふりかえる - laiso

2021年に作ったモノや技術をふりかえる - laiso

自分の生活のためのプログラミングというのは仕事においてもプライベートにおいても(わずかではあるが)やっていて、とても賛意がある。

そういうのは都度ブログに書いてきてはいるつもりだが、そういえば書いたら書きっぱなしで振り返る機会がないまま、すぐ使わなくなって自分でも存在を忘れたものは多数あるはずで、年に一度くらいのペースで見直せるとよさそうだなと思った。

なので手始めに make2022 というカテゴリーを新設した。しょぼいものでも、というかしょぼいものしか作れないけど、作ってブログに書いたらカテゴリーをつけておく。何を何個作れるだろうか。もしかしたらこの試み自体を忘れてしまって一つも増えなかった、ということもありそうではある。

Spotify のポッドキャストエピソード URL を anchor.fm の URL に変換する API

anchor.fm で配信されているポッドキャストの感想をブログに書くにあたり、聴くクライアントには Spotify を使うがリンク先は anchor.fm のパーマリンクにしたい。この作業が割と煩雑なので、Spotify のエピソード URL を渡すと anchor.fm のエピソード URL を返す API を作った。

  • エンドポイント
  • パラメータ
    • episodeUrl: Spotify のエピソード URL
  • 使い方

      $ curl "https://jade-zuccutto-05e875.netlify.app/.netlify/functions/hello?episodeUrl=https://open.spotify.com/episode/0LlLUPkyPE78mRppvLn3oM?si=Yok3ZjgCTVGdhJrNotl5tg"
      https://anchor.fm/middle-aged-developers/episodes/14-e1h9ljv
    

共有シートから URL を受け取って上記のエンドポイントと結合して API 呼び出し URL を作ってコールする iOS ショートカットと組み合わせて使っている。聴くのも感想を書くのもスマホで完結するワークフロー。


デプロイ先には Netlify Functions を選んだ。無料、スリープなし、環境構築が手軽そう、などを鑑みて。それでもちょこちょこ苦労したが、一日でどうにか完成まで漕ぎ着けた。体裁は度外視してとにかく動くものを優先した結果、Netlify の Getting Started か何かでデプロイしたサンプルプロジェクトにエンドポイントが生えている非常にみっともない状態での公開となった。もしいつか綺麗にしたいモチベーションが湧いたら綺麗にしてデプロイしなおすかもしれない。しかししっくりくる良い名前がないので、このままかもしれない。

Spotify と anchor.fm の URL を対応づける汎用的な方法は思いつかなかったので、自分が視聴するポッドキャスト番組の名前と anchor.fm の RSS の URL のマッピング情報をソースコードにハードコードしている。なのでこのマッピング情報を手動でメンテナンスし続けないと新しい番組に対応できない。

RSS のパースには jsdom を使いたかったが Netlify Functions 環境でうまく動かせなかったので xmldom を使った。querySelector/querySelectorAll がないので多少不便だったが、用は足せた。文字列の最長マッチ(LCS, Longest Common Subsequence)をやる必要があったので node-lcs というのを使った。

リポジトリ GitHub - kyanny/netlify-feature-tour

Assist Lesson

ミスナンバーワンと。久しぶりですね!からの、今日は何よりもまず、YouTube デビューおめでとうって言いたかったんですよ!今やユーチューバーですね!あらやだ恥ずかしいわ、でもありがとう。実は他に四人から動画のこと言われたのよ(てことはおれは五人目?)。あれは一種のスペシャルプロジェクトって感じで、シリーズもののコンテンツだからもしかしたら次もあるかもね、動画の中ではみんなキャラクターを演じていて、私はボスの腰巾着?的なキャラだったのよ、Yumi はとてもしっかりした意見を持った従業員のキャラ、とかね。とか、動画にコメントくれたのあなた!?とか、自分の個人ブログに動画の感想を書いたら、ミスナンバーワンのレッスンを二十回以上受けたというビズメイツ生徒さんからも「プロフェッショナルでとても良いトレーナーですよね」という感想をもらったよ、と言ったらまた恥ずかしがって笑ったり(その生徒さん、なんて名前?と聞かれたが、Twitter アカウントみたいなのしかわからなくて、本名とかビズメイツ内でのニックネームはわからないんです、と言った)。あなたはお気に入りのトレーナーで、とてもプロフェッショナルで素晴らしいと思っている、だからそういう人が特別なオファーをもらって良い仕事をしてるのを見るのは嬉しい、とも。とにかく今日はこの話をするのが目的だったので、十分できて良かった。

その後は、ゴールデンウィークの過ごし方の話などをした。昨日は自転車のイベントへ行ってトークショーを見たよとか。今日は会社の休日だったので月曜以外はずっと休みだった、とか。残りの休暇の予定は?に対して、明日は元同僚がやってるポッドキャスト番組にゲストで呼ばれたんですよ、と言ったら思ったより食いつかれて、↑の話の流れで個人ブログを書いてることとも絡めて「あなたは多才なのね、ブロガーであり、いずれはポッドキャスたーやユーチューバーもできるんじゃない?」と。あとは、ポッドキャストでなんの話をするの?に対して、アジェンダを確認したら一個だけあって、それは https://engineer-lab.findy-code.io/github-nagae という記事なのだけど、これは自分が書いたもので〜、という話をしたり。ブラウザの自動翻訳などが効かなかったのか、英訳するのに少し手間取っていたようだが、ページ端にあるランキングを見つけて「あなたは二番目、上位なのね!」と、そこに目をつけるのか、と(多分見出しが RANKING と英語で、数少ない英語で書いてあるものだったから目についたのだろう)。あとは英訳版でおれの名前が Kensuke Naganaga...? と書いてあったようで、長永っていうのはどちらの文字も naga と読めるんですよ、宅配便を受け取る時も配達の人もたいてい読めなくて naga-naga san って呼ばれますよ、なんて話もした。

動画の話を十五分くらいして、残り十分切ったところで「ところで今日のレッスンのお題は・・・?」と確認され、いや単に動画の件を話したかっただけですよ、じゃあ引き続きフリーカンバセーションを続けましょう、という流れで引き続きお喋りして終わり。そんな内容だったにも関わらず配達人という単語が出てこなかったのを courier と教えてくれ、発音がダメだったのをチャットに書いて訂正もしてくれ、というプロフェッショナリぶりだった。見事。

明日は休みにして、日曜の夜に E-mail Writing をミスターヒップホップで予約した。ミスターヒップホップ、今週二回目の登場。E-mail Writing 前回すパルタ気味だったが効果的で良かったので。

  • courier [ kur-ee-er, koor- ]