@kyanny's blog

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X100V はウェブカメラ化に向かない

FUJIFILM X Webcam というソフトを使うと富士フイルムのデジタルカメラをウェブカメラ化できる。X100V にも対応しているが、オートフォーカスに難ありで、ビデオ会議のウェブカメラとして使うのは厳しかった。

X100V には「プリAF」という機能がある。カメラが自動でオートフォーカスし続けてくれるのだが、ひっきりなしに動くので動作音がとてもうるさい。十年前のデジカメのオートフォーカス並に遅くてうるさいのが絶え間なく続く。室内ではとてもじゃないけど常用できない。

FUJIFILM X Webcam は接続したカメラを操作する機能がある。オートフォーカスでピント合わせする機能もあり、それを使えばプリAFをオフにしてもよい、と説明書にはある。しかし X100V はこのソフトでコンピュータ側から一切操作できず、カメラ任せにするしかない。

プリAFをオフにすると、どういうわけかピントがものすごく近い位置で固定され、顔から数十センチ離した位置に設置しても顔がボケてしまう。カメラのシャッターボタンも背面液晶も一切操作を受け付けないので再ピント合わせもできない。コンピュータからも操作できないので、ずっとピンボケのまま、となってしまう。

ずっとピンボケではわざわざ画質の良いデジカメをウェブカメラ化する意味がないし、かといってプリAFの動作音のうるささは耐え難い。結論、X100V はウェブカメラ化には向かない、と言わざるを得ない。USB-C 端子付きで給電もできるのでウェブカメラ化にうってつけの機材だけに残念。