殺し屋リーアム・ニーソンが人身売買組織の黒幕を成敗していく話。最近のリーアム・ニーソンは老いぼれてアクションに迫力がなくなってきたのをあえて見せるような作品が多いが、これもそういう感じ。
ストーリーは良いが全体的に垢抜けてないというか、「ダークナイト」になれたかもしれない、というのは言い過ぎてしても、もっと良い作品にできたはずなのに…という印象がぬぐえない。むしろアクションシーンがチープで邪魔、ノワールサスペンスとして描き切ったほうがよかったのでは。
「MEMORY」というタイトルも、もちろん物語の重要な場面で鍵となるのだが、もっとそこにフォーカスした話にしてもよかった。素材はいいのに料理の仕方がもったいない。リーアムと対峙する FBI 捜査官役がやはり記憶をテーマにした作品である「メメント」で主演を務めたガイ・ピアースで、このキャスティングは良かった。
