@kyanny's blog

革命は金銭ではない - 孫文

あるウェブアプリケーションプログラマの一日 〜 ペパボ・ 30days Album 編

ペパボに入社して七ヶ月経ちました。特に区切りがいい日ではないけど、ここ何日か退職とか転職の話題を多くみかけて、そういえば入社したその後のことをあまり書いてないなと思ったので書きます。

僕はホスティング事業本部 30days Album チームというところに所属しています。名刺の肩書きはプログラマで、もちろん 30days Album の開発にあたるのが主な仕事です。開発、とひとくちにいっても内訳はいろいろで、文字通り新しい機能を開発するためにコーディングすることもあれば、データベースのチューニングのようなインフラ・運用寄りのこともするし、ユーザーサポートもやっています。

入社前は Perl と Ruby のコードを 50% ずつくらいの割合で書くことになるのかなーと思ってましたが、いまは Perl はぜんぜん書いていなくて Ruby と JavaScript を 50% ずつくらいの割合で書いています。 Perl は僕以外にも書ける人が何名かいるのと、 Perl を使っている部分はインフラ寄りなのでどちらかといえばサーバ監視や運用にあたっているインフラエンジニアの領分にあたるから、また Perl を使っている部分はサービスの基幹部分にあたるので大きく手を入れる機会はそれほど多くないから、そして Ruby を仕事で書くのは僕と前任者くらいしかいないから、というあたりが日々使う言語が変わった理由かなと思っています。とはいえ、バックエンドで動いているアプリケーションは Perl で書かれているものが多いので、それらのコードを読むことはままあります。

新機能を開発したり既存の機能を改良したりするときは、サーバサイドもクライアントサイドも基本的に一人でコーディングします。とはいえ、 HTML/CSS でのマークアップは別で、同じチームのデザイナーにやってもらい、テンプレート言語のマクロ埋め込みとか JavaScript のコーディングなどを前後してやる、という形をとっています。サーバサイドは Ruby on Rails を採用していて、アプリケーションとしても基盤がしっかり作ってあるので正直あまり大幅に手を入れることはないですし、苦労も少ないです。 JavaScript のコードはそれなりに規模も大きくなっているし、サーバサイドに比べると手を入れる回数も多く範囲も広いので、きちんと把握したうえで少しずつ改善していきたいと思っています。

サーバのチューニングなどは、リソース監視ツールのグラフ推移をみながらインフラエンジニアと相談しつつ進めています。実作業を担当するのはまちまちで、データベースにインデックスを追加するなどアプリケーション視点でのチューニングは僕が調査・検証・実行してインフラエンジニアにサポートしてもらう場合が多いですし、逆にハードウェア交換を伴う作業やリソースの効率化などのためのチューニングは、インフラエンジニアにお任せすることが多いです。いずれにしても、 IRC で気軽に相談しながら、いろいろ意見を出し合って建設的に進めています。作業手順を Trac のチケットや Wiki で記録・共有したり、「推測するな、計測せよ」という意識が共有できていたりして、インフラエンジニアと所属するチームは違いますが、それを意識することなく協調して仕事ができていると思います。

意外とウェイトを占めているのがユーザーサポート業務で、アルバムの画像が表示されない、画像がアップロードできないなどのトラブル対応から、登録メールアドレスを忘れてしまったりタイプミスして登録してしまったので訂正して欲しいという内容だったり、多岐にわたります。サーバトラブルやアプリケーションの不具合などがあるとお問い合わせも多数くるので、丸一日対応に追われることもあります。せっかく 30days Album を選んで使ってくれているユーザーさんに不便な思いをさせてしまうのは心苦しいので、なるべくはやく、問題を解決できるようにと思いながらやっています。力及ばず希望に添える結果を出せなかったり、お叱りの言葉をいただくこともありますが、「便利です」とか「とても気に入っています」とか、優しい言葉を添えていただくこともあって、そういうメッセージはとても励みになります。

業務時間は 10 時から 19 時が定時で、きっちり仕事を終わらせてちゃんと帰る人が多いです。みんななんとなく残っているから帰りづらい、という日本の IT/ネット系企業にありがちな良くない文化はないので気が楽です。とはいえ、僕はきっちり仕事を終わらせるのが苦手なので、ついつい居残ってしまってだいたい 21 時前後に帰ることが多いです。

社長の方針でもあるのですが、スタッフ同士の仲が良いです。これはいわゆる鶴の一声でそうなったわけではなくて、元々そういう雰囲気だったのだろうと思います。一言でいえば、「褒める」文化です。否定、批判から入らない。悪いところよりも良いところを探す、そういう意識を持った人が多く集まっているように思います。僕はそういう考え方が好きだし、とても良いと思っているし、自分に合っているとも感じています。

あんまり派手さはない会社だと思うけど、そのぶん組織のどこかに無理な負担がかかっている感じもなくて、背丈に見合ったペースで成長している会社だと思います。強い人だけが脱落せずに生き残って、どんどん強く、純度が高まっていくような環境にもおおいに魅力があるだろうことは理解できます。でも、ゆるさを許容できる「遊び」がある環境にもやっぱりおおいに魅力があるものです。古株から来年度採用の新卒一期生まで、良い意味で癖のある、独特のキャラクターの持ち主たちが集まっている、楽しい会社です。僕はいま、そんなところで働いています。