@kyanny's blog

My thoughts, my life. Views/opinions are my own.

仕事で使う定型文をスニペットとして再利用するために Alfred の Snippets を使っているが、こいつは Cmd+V でテキストを貼り付けようとするので Emacs と相性が悪い。そのせいで Auto Expansion はオフにしているし、スニペットを一覧から選ぶたびに Enter ではなく Cmd+C を押してクリップボードにコピーしている(Enter で確定すると Cmd+V が発行されて Emacs のバッファを開いてると一画面ずれるので)。

毎日何度もやることなのでスマートにやりたいが Cmd+V は如何ともし難いので Alfred と Emacs の相性問題をどうにかするのは諦めて、Emacs 内では Emacs のスニペットマネージャーを使うようにしたらどうか、というアイデアを温めていた。なかなか実行に至らなかったが、定番の yasnippets を試してみたところ、自前のスニペットを text-mode あたりに登録して使ってみたら TAB キーが乗っ取られてしまい、org-mode が使い物にならなくなった。

もちろんキーバインドを変えて対応できるのだろうし、そうするのが Emacs の流儀だとも思うが、そういう手間をかけてまで併用するメリットはないと思ったので yasnippets で自前のスニペットを管理するのはやめにした。デフォルトではスニペットの内容をプレビューできず、Doom Emacs に最初から同梱されている不要なスニペットも邪魔で、そういうのももちろんカスタマイズすればどうとでもなるのだが、そういうのが面倒くさいから Doom Emacs を使っているわけで。

Alfred Snippets と yasnippets を併用するならばスニペットそのものは別の方法で管理してそれぞれ向けにエクスポートする仕組みを作る必要もあり、それはそれでちょっと作ってみたくはあるし、似たような取り組みの形跡は GitHub でいくつも見つかるのだが、自分が使いもしないものを作るほど暇じゃないのでこれもやめにした。

Alfred Snippets はバージョン管理できないという欠点があり、これは気になっているのでそこを補助するツールはいずれ作りたい。

「達人プログラマー」は普段使う道具磨きの大切さを説いた。使うべき道具、磨くべき道具を選ぶことも大切だ。一番大切かもしれない。今回は、Emacs のスニペットマネージャーを選ばなかった、ということ。