@kyanny's blog

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Insta360 Flow

スマートフォン用のジンバルを買った。自撮り棒も買ったことないのにいきなりジンバル。

年々、欲しいモノが減ってきて、特に手が届く値段のモノとなると食指が動かなくなってきた。先日 iPad と iPhone を買ったとき Apple Store を見ていたらジンバルが二万円くらいで売ってるのを見つけ、Apple Store のギフトカードが一万円分残ってることにも気づいたので買ってみた。

卓上三脚に iPhone をつけて持ち歩きながらタイムラプス動画を撮影してみたら揺れがひどくて観てると酔いそうな動画になり、ジンバルならもっと滑らかに撮れるのだろう、やってみたい、と思ったのも背中を押す理由になった。

開封からセットアップ、専用アプリ含めての使いはじめまで、初めてだらけで少々まごついたが、まあ適当にいじってたらそれなりにちゃんと動いてさすがだった。多機能なのでまだろくに試せていないけど。

持った感じは結構重くて、自分の手(指)のサイズだと片手でボタン類を操作するのは指が長過ぎて持ち手が危なっかしいのもあって、両手で操作したほうが良さそう。二分で疲れて五分だと痛くなり腱鞘炎がこわい、みたいな感じかもしれない。

最初は DJI Osmo Mobile 6 という、定番っぽいやつを買うつもりだったけど、カートに入れる直前で Insta360 Flow を見つけ、ネットのレビューを見た感じだとこっちが後発で DJI のマイナス部分を克服してきたモデルでおすすめ!という評判だったのでこちらにした。

見た目はたぶん DJI のほうがカッコ良さそう。色は白(選べなかった)で、DJI は黒と白があり、無難な黒より白のほうがいいかなと思っていたものの、Insta360 Flow の白の現物を見るとこの手の装置は黒のほうが締まって似合うもんなんだな、という感想。

持ち手の部分は自分の手には気持ち短く感じられ、内蔵の三脚の根元のほうを引き出して持ち手の延長のようにするとちょうど良い。三脚内蔵は荷物が減って良い(DJI より優れてる)との評だが、その分最初から少し重いし、三脚はけっこうチャチな作りで置いた状態でスマホの画面をタップしただけでわずかにグラつく感じ、タイムラプスとかでしっかり固定して撮影するならちゃんとした三脚を装着したほうがよさそう(三脚のネジ穴もある)。実は素で軽い DJI のほうがこの点は良かった可能性はある。

ジンバルそのものの動作は、まだ慣れなくてギョッとする。一つ残念だったのは、iPhone 13 Pro をスマートフォンクランプで挟むとボリューム下げるボタンがちょうど本体の縦の中央付近にあり、クランプがボタンを押してしまう位置にくる(下に少しずらすと「中心で保持してない」とアプリが警告してくる)。画角の合わせかたとか、どのボタンを何回押したらどうなるとか、基本的な操作に馴染むには数日かかりそう。ぐりんぐりんと動くさまは見てておもしろい。

撮影モードも色々あるけど、全然使う機会がなさそうなのもある(バスケモードとか)。AI がシーンを自動認識して画質調整などをしてくれる機能もあり(音声で指示もできる)、なんだかすごいけどデフォルトで勝手に有効になってて「市街地」とか割とちゃんと認識してそうですごい。

アカウント登録とか、アプリの UI とかは、ほんの少しだけど粗を感じるところもあり、それは本体の造型にも通ずるところがある。すごいけどやっぱり中国メーカー、という印象。

さっそく近所の公園を散歩しながらタイムラプス動画を撮ってみた(音が出ます)。

ビルトインの三脚を使って日没の様子もタイムラプス動画を撮った(音が出ます)。

晴れた日の夕方に海(ビーチ)へ行って、しっかりした三脚を使って水平線に沈む夕陽をタイムラプスで撮りたい。山間にある見晴し台から街を見下ろすアングルでも日没タイムラプスを撮りたい(どっちも自分が動かないならジンバルいらないが…)。あと車が納車されたら車内にうまいことスマホをマウントできるようにして車窓からの映像も撮ってみたい(これもジンバル不要)。

今年の頭に「何か新しいことをやってみたい」と思ったものの結局目新しいことは始められていなくて、このタイミングだけどジンバルをきっかけに動画撮影と動画編集などを趣味で少しやってみようと、そういう動機もある。iMovie とか、使ってみたいものの使う理由と編集する適当な動画素材がないので使えずじまい、というのが何度もあったし。動画なんて自分にはセンスのかけらもなく、したがって見栄を張る必要もないので、飽きるまで下手な動画を下手に編集して遊ぼうと思った。