@kyanny's blog

My thoughts, my life. Views/opinions are my own.

休み二日目は雨模様。昼前に奥さんの実家へ行って、猫に薬を飲ませて(義母も奥さんもこの仕事は苦手でおれにしかできない)帰ってきて、昼食をとって少し休み、そのまま家でダラダラしてても良かったが、まあせっかくだからと富山県は富山県総合運動公園まで行って帰ってきた。ツエーゲン金沢のライバルチームであるカターレ富山の本拠地で、今年のアウェイ戦は三月に電車とシャトルバスで行ったのだが(みぞれの降る寒い日で、ポンチョを着てても手袋と靴とジーンズはびしょ濡れになったし、試合は負けるし、散々だった)、来年また行く機会があるかもしれないので一度自走で行っておきたかったのだ。

行きは下道を使ったが、県境の長いトンネルでフロントガラスが曇って軽くパニックになった。片側一車線で中央分離帯のない対面通行のトンネルで、後ろにはトラック、対向車線からもトラックや自家用車がひっきりなしに走ってきて、ライトが曇ったフロントガラスに反射して余計に視界が失われ、とてもじゃないがハンドルから片手を離してデフロスターのスイッチを目視で確認して押してる余裕がなかった。奥さんに押してもらおうとしたが、免許を持ってない人に「デフロスター」と言っても通じるわけがなく、どんなスイッチでどのへんにあったかもはっきり覚えてないので「赤くて四角いやつ」と間違ったことを伝えてハザードランプが点いてしまいあわてて訂正したり、かなり怖い思いをした。窓を開けることも思い出していて、右手を離すのもかなり厳しかったが手探りで右側の窓を少し開けたりもしたが、曇りは思うように取れなかった。スピードを落としつつなんとか無事故で切り抜けたが、直前を走る車がいなかったのがせめてもの救いだった。前にもいてテールランプの赤までフロントガラスに広がっていたら、本当にハザードを焚いて止まるしかなかったかもしれない。このトンネルは冬の雨の日に通ったときもやはりフロントガラスが曇って危なかった、鬼門。

今回はどうやらフロントガラスの外側が曇っていたようで、だからデフロスターをかけても効果がなかった。実際、トンネルを抜けたあと次のトンネルに備えてしばらくつけっぱなしにして走っていたが、曇りは取れていなかった。走りながら少し落ち着いて観察すると、ワイパーが動くと曇りが取れていた。それで、これは内側じゃない、と気づいた。ワイパーのモードを自動(雨量というか水滴の量に応じて動作する)にしていたので、トンネル内では水滴が付かないのでワイパーが止まり、外側の曇りが取れなかった、ということだ。それからは、ワイパーを間欠動作に切り替えて、外側の曇りをガンガン拭き取らせつつ、窓も少し開けて対応し事なきを得た。冬の雨の日は内側が曇っていて、トンネルを走った日の後日に対処法を勉強してさらに後日雨の日にトンネルではないがフロントガラスが曇ったときデフロスターで解決できたので、今回も同じやり方でいけると思ったがだめだった。

自動車教習所では、こういう場合の対処方法こそ教えるべきだと思う。運転中に突然ガラスが曇り始めたら、外気温と室内の気温差を考えて内と外のどちらが曇ってるのか判断して小さなスイッチを押したり窓を開けたりワイパーを操作したり……なんてことを冷静にやるのはかなり厳しい。特に一人で運転してたらなおさら厳しい。トンネル内や高速道路などには待避所があるが、走り慣れていない道の待避所がどこにあるかなんて把握してないし、そもそも前が見えないのだから待避所も見えない。最悪、ハンドル操作をミスって事故をおこす前に停止してハザードランプを点滅させること、とか、最低限これだけできれば事故を防げる、という対処法を全ドライバーに教えるべきだと思う。教習所で習わなければ、一体どこで身につけられると思っているのか。

奥さんの夜の予定もあるので目的地には5分も滞在せず、駐車場でナビの目的地を変更しただけでとんぼ返りした。帰りは素直に高速を使った。高速ではトンネルは、一つ二つあったかもしれないが少なくともフロントガラスが曇るような長いトンネルはなくて、次から富山へ行くときは高速を使おうと心に誓った。三月に引き続き酷い雨の中の富山行きとなって、県総との相性の悪さを感じた。