@kyanny's blog

My thoughts, my life. Views/opinions are my own.

Duolingo と iKnow!

一ヶ月くらい Duolingo と iKnow! を毎日ちょっとずつやって英語の勉強をしてみた。継続して使うことでそれぞれのサービスの特徴が少しわかった。

Duolingo

f:id:a666666:20150510022013p:plain

四月のマニラ出張中、夜ホテルに戻るとやることがなくて暇だった。持参した Windows Phone 8.1 でアプリを探して、 Duolingo があったのでインストールしてやってみたのがきっかけ。以前 iPhone アプリを少し使ったことがあるがすぐやめてしまった。帰国してからは iPhone アプリのみで勉強している(PC 版もちらっと見たがモバイルのほうが圧倒的に触れている時間が長いので)

連続継続日数がカウントされる、毎日の勉強量がグラフで見える、とささやかなゲーム要素しかないが、見事にはまってしまい毎日やり続けている。ヘンに凝らなくてもちゃんとモチベートされるんだなぁ、と思った。一回のセッションが短くて隙間時間に少しこなすだけでノルマを達成できるのも継続日数を稼げている一因。

「弱点」という概念があって面白い。いちどマスターしたトピックでも時間経過で脳が忘れていくのを「弱まって進捗バーが満タンから少し減った」状態として可視化しており、満タンを保ちましょう、という形で復習を促している。これもささやかなゲーム要素といえて、減ってたら満タンにしたくなるし、復習時の出題内容は前回と全く同じとは限らないので、取り組むたびにちゃんと練習になる。

学習機能については、センテンスを読み上げて合ってるか採点される問題があるのが良い。ふつうの単語帳とかだと声に出して読む必然性がないのでスピーキングを練習する機会が無いが、これならわずかでも口を動かす練習になる。単語は簡単なものばかりだが文章の組み立て問題とかもあまり教材がたくさんあるものではないのでいい練習になっている。

読み上げ問題は騒音に弱いのが難点だ。通勤電車内やレストラン程度の騒音でもダメで、静かな自宅などではほぼ正解できるものが外出先ではほぼ毎回不正解という感じになってしまう。あと英文和訳問題はけっこう幅広い解答パターンを網羅できていると思うものの(どういう判定ロジックなのか興味ある)まだまだ「なんでこれが不正解なんだよ」と思うこともけっこうある。モバイルからだと正答候補をリクエストできないのが不便。

出題解答方式がバラエティに富んでいて飽きないし、英作文やスピーキングなども含めて総合的な英語の勉強ができるサービスになっていると思う。復習に取り組むインセンティブの作り方もうまいし、ちゃんと使ってみてようやくすごいと褒められてる理由がわかった気がする。あくまで基礎トレーニング向けっぽいので語彙を増やす単語の勉強とかは別途やらないといけないけど、これは今後も継続したいしできそうだと思った。

iKnow!

f:id:a666666:20150510023009p:plain f:id:a666666:20150510023023p:plain

無料の Duolingo を続けられているのなら有料プランを契約してるのに放置してしまっている iKnow! をやらないのはもったいない、と思い一緒にやることに。こちらは過去に何度も三日坊主を繰り返してきている。

複数コースをまとめて学習する機能があることをつい最近知人のブログ経由で知り、さっそく複数のコースをとってほぼこの機能だけ使って勉強している。これも iPhone アプリだけで勉強している。

いろいろな学習形態が選べるようだがひとまず単語帳アプリの iKnow! だけしかやっていない。三コースで「まとめて学習」を一回通すと十分弱くらい。これも通勤中か昼食中にやることが多かった。やる時間がなかったり、もっとやる気があるときは帰宅後自宅でもやった。

単語帳アプリの宿命だと思うが、同じ意味の単語が複数あるけどこの問題では特定のほうしか正答扱いにならない、みたいなのはちょっとストレスを感じることがある。 set aside と put aside とか、文字数も全く同じなのでよく間違える(そしてニュアンスの違いやどう使い分けるか、などは iKnow! は教えてくれないのが残念)

「学習できるコースがあります」というリマインダーメールがしょっちゅう届くが、一日十分くらいしか勉強していないとあれが途切れることなくずっと届き続けるので、なんかプレッシャーかけられてるようでちょっといやだ。というか「学習できるコースがない」という状態になることがほぼない。 iKnow! は隙間時間でちょいちょいやることは想定しておらず、毎日数時間みっちりやるべきものなのかもしれない。

復習の時期などをインテリジェントに判断してくれる学習エンジンが売りの一つっぽいが、自分の学習スタイルでは正直いってその恩恵がどのへんに現れているのかよくわからない。コンテンツが豊富なので Duolingo だけでは難しそうな語彙の強化に向いていそうだけど、ちょっとリッチな単語帳として使うなら他にも類似のアプリはありそう(しかも無料か買い切りで)なので、いま契約中の有料プランの期間が終わっても継続するかどうかはちょっと未定。