@kyanny's blog

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入門 React

React は昨年末ごろ仕事で少し使ったことがあるが、全貌を知らないままヘルプでちょっと書いた程度だったので、ちゃんと体系的に学びたいと思っていた。ウェブのチュートリアルやドキュメントも読んだが英語なこともありよくわからなかったので日本語訳された本を買った。

付録を含めても 250 ページほどの薄い本だが、内容はコンパクトながら充実している。必要なことが的確に説明されていると感じた。文章の構成もよくて、読み進めるにつれて深く知りたいと思うことが期待通りに次の節で掘り下げられていたりして、あちこち説明が飛ぶこともなくストレスを感じない。

ゼロから手取り足取り教えるタイプの本ではないので全くの初心者だとこの本だけではとっつきづらいかもしれない。自発的に React に関心を持つような人なら Starter Kit をダウンロードして Hello World アプリケーションを表示するくらいまでは自力でできると思うので問題なさそう。

第一部、第二部で React の使い方はほぼ網羅されている。本文中のサンプルコードも無駄なくわかりやすいので、読んですぐ自分で書いて試していくことができる。サーバーサイドレンダリングや Flux アーキテクチャなど、噂話で耳にするだけではよくわからない概念も利点や必然性まで含めてしっかり押さえている。

入門 React は、 React に興味がある人全員におすすめできる一冊だ。読んでいるときっと自分でも React を使ってアプリケーションを書きたくなると思う。

一つだけ注文をつけるならば、オライリーの本ではおなじみの「表紙の動物」の紹介文がないこと。せっかく突っ込みどころ満載の面白い表紙絵なのにもったいない。そこで紹介文を書いてみた。

表紙の動物はサムライです。サムライは中世の日本に生息していました。チョンマゲという独特の髪型が特徴です。ニンジャとは異なりジュツを使うことはありませんが、カタナで敵を斬りつけて攻撃します。サムライはハラキリという風習のためその数を減らし、19世紀後半に絶滅しました。

入門 React ―コンポーネントベースのWebフロントエンド開発

入門 React ―コンポーネントベースのWebフロントエンド開発

  • 作者: Frankie Bagnardi,Jonathan Beebe,Richard Feldman,Tom Hallett,Simon HØjberg,Karl Mikkelsen,宮崎空
  • 出版社/メーカー: オライリージャパン
  • 発売日: 2015/04/03
  • メディア: 大型本
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