@kyanny's blog

My thoughts, my life. Views/opinions are my own.

中性脂肪その後

昨年の秋冬にうけた健康診断で中性脂肪の値が高かった(300 オーバー)。約半年後、再検査したらもっと高くなっていて薬を飲むことになった(400 オーバー)。食生活は特に脂っこいものが多いとも思えず、間食はやや多い自覚はあるが極端に不摂生とも思えないのだが…。

2021年を振り返る - @kyanny's blog

猫を二匹飼っている。二匹目はメスの三毛猫で、とても警戒心が強い。うちへきてそろそろ五年になるのに、いまだに抱っこすらろくにできない。特におれは嫌われていて、目が合っただけで逃げる。

そんな彼女も年月を経て丸くなり、徐々に心を開いてくれるようになった。抱っこは無理でも背中を撫でるくらいはできるようになったり、逃げ出すまでの距離が縮まったり。

最近は一匹目のオス猫を真似して我々人間の布団の上でもたまに寝るようになった。今夜もそうで、妻の足元に一匹目が、少し離れたところに二匹目が、おのおの丸くなって寝ている。どちらも毛布の上。

おれが布団で寝るには二匹目をどかさないといけない。というか二匹目はおれが近づいたら逃げるので確実に場所が空く。のだが、せっかく妻を囲んで仲良く寝ているのを見ると、これをぶち壊すのは忍びない。二匹目に「布団で寝るのは安全で心地良い」と思わせたい。

ということで、おれは今夜はソファーで寝ることになった。今年はこういうことが増えそうな気がする。悪くないと思う。

Other Program: Level 2 E-mail Writing NEW Lesson 6: Adding a personal touch

ミスターヒップホップと。今日はどうだった?連休の最終日だったけど、ひたすら怠惰に寝て過ごしたよ。まあたまにはそういう日があってもいいよな。連休で十分元気になったから明日からの仕事の準備は万全だと思うよ。本当に?一つ心配なのは、今夜ちゃんと眠れるかな、日中だいぶ寝ちゃったからね。ところで髪切ったね?おうそうなんだ、明日はフィリピンの選挙の日で、明後日から休暇でセブの近くの島に家族で行くんだ。子供たちは大喜びだけど金がかかるからおれはアンハッピーだ、冗談だよ、楽しみだ。などなどと話した。

Lesson 6 の冒頭から。personal touch ってどういうことだ?説明してみてくれ、と。フォーマルにしすぎない、少しフレンドリーにすることかな、と回答。そうするかどうかは状況に応じてするべきで、苦情への返事なら畏まって書いたほうがいいが営業メールとかだったらフレンドリーなほうがいいのでは、などと言った。そしたら教材を読み始める前にいきなり演習、顧客からウェブサイトの不具合報告メールをもらって返事を書いてみろと。不完全ながらもテンプレっぽいありがちな返事を書いて、添削。ひと目見て very standard だな、と。悪くはないが、テンプレートに見えるぞと。personal にするには、ということで書き直しの例を見せてくれた。これそういえば会社の研修でもあったなあ、と思い出した。

たとえ苦情であっても、いやむしろ苦情こそ、相手の気持ちに寄り添った返事を書くべきなんだ、という教え。人間は感情的な生き物なので、まず感情で反応し、理性はその後に続く。この特性を理解して、メールの文面であってもまず感情に配慮することが大事だ、と。

Biz Tips をさらっと読んで、お前の最初のメールはそれらを満たしていたか?と照らしながら確認。その後 See パートを見て分析。要領が掴めてきたので、impersonal の方は会社として(会社の代表として)書かれているが、personal の方は個人として書かれているね、という違いを指摘し、I like your idea! とお褒めの言葉をもらった。

時間残りほぼなかったけど TRY の 1 だけやろう、となり、これも学びが多かった。たった一行の短い文ですらも個人的な感情を乗せて書くことができる。E-mail Writing はミスターヒップホップがダントツで良いと再確認した。

TRY の 1 まで終わり、次は TRY の続きから。明日は夜予定があるので休み、火曜日はミスターセブ島を予約した。

  • I feel very energized.
  • Dear Ken, We have experienced a lot of bugs and errors in the UI. Some links are not clickable, and some links bring us to the wrong page. Please fix this, ASAP. Jong
  • Hi Jong, Thank you for letting us know the problems on our website. I apologize the inconvenience. I will share your feedback to our product and engineering team immediately. Regards, Ken
  • I know it must be very frustrating to experience this right now. I will make this a priority with our engineering team. I apologize for the....
  • empathy
  • I have received your e-mail.
  • I am very pleased to receive your email very early.
  • I am very happy for your quick reply.

Web 日記は止まらない

↓を読んで、タイトルで脊髄反射したくなっただけ。

トラックバックがあった時代のブログ作法ってこういう感じだったな、と懐かしくなった。タイトル含めて他人のブログ記事にお返事するというか、アンサーソングというか。もちろん元記事はお前に向けて書かれたものではないので返事もクソもないだろ、という話なのだが。

おれはインターネットにテキストを書かずにはいられない人間で、これを禁じられたら精神に失調をきたすこと間違いなしと思う。なので逆に書かずにいられる人たちのことが正直いうと信じられない。しかし世の中の大半の人はウェブ日記を書き続けたりしない、ということに十年くらい前から徐々に気づき始めて、いまでは確信に至った。これはおれの才能だ。インターネットにテキストを書き続けられる才能。なんの役に立つんだと言われれば特になんの役にも立たないとしかいいようがない、しょぼい才能だけど、それでも稀有な才能には違いない。だってウェブ日記を足掛け二十年も書き続けてる人なんて、百人に一人もいないだろうから。

はてなダイアリーの前もドリコムブログで書いてたし、ブログを持つ前は 2ch や類似の匿名掲示板サイトで地下スレというのを二年くらいやっていた。地下スレはたぶん累計で二桁はあったと思う。2ch タイプの掲示板は一スレ 1000 レスが上限だが、実は件数以外にスレごとのテキストデータのサイズにも上限があり、おれは地下スレに長文を連投していたのでレス件数が 700 件台でサイズ制限にひっかかったりしていた。地下スレ時代が一番頻度も文章量も書いていて、ほぼ毎日、出来事や考えを延々と書いていたと思う。まさにウェブ日記だった。

地下スレ日記が異常だったと思うのは、普段掲示板で他者と交流するときはコテハンを使っていたのに、地下スレに書くときは名無しで書いていたので、ぱっと見だと誰が書いてるかわからない。もちろん他人が管理してる掲示板なので、書いたテキストの所有権も書き手である自分が完全にコントロールできない。編集も削除もできない。自分が書いたことを証明する手段もない(まだ ID システムが実装される前だった)。なのにかなりプライベートなことも書いていて、完全に個人的な日記帳扱いしていた。名無しが隠れ蓑になったこと、見ず知らずの人のほうが案外プライベートなことを打ち明けやすいことなど、いくつか要因はあったと思うが、それにしても書いたそばから書いたことの所有権を手放す、それをむしろよしとして好き好んで地下スレに寄生していたのは、やはりどこか倒錯していたというか狂っていたように思う。そう、ちょうどまさにこの長い段落のような調子で、思いついたことを思いつくまま書き連ねていた。

たぶんあれがおれにとってインターネットにテキストを書く行為の原体験となっていて、どこかで「ひとたびテキストが書かれたならば、それはもうおれの一存で消したり書き直したりできるべきではない、むしろインターネットに所有され存在し続けられるべき」という思想をいまも持ち続けている。ただこれはおれのオリジナルなアイデアではなくて、妖精現実フェアリアルという有名なウェブサイトで「テキストは書き手の意思とは独立して存在できるべきである」という思想に基づくテキストを読んで植え付けられた思想だ。そんなわけで、インターネットにテキストを公開することにこだわるのは、検索エンジンやインターネットアーカイブなどにキャッシュが残るとか、実データは消えても読んだ人の記憶に残るとか、めし書き手のおれがテキストを消すという暴挙に出たとしてもテキストの存在が抹殺されて「なかったこと」にされないための最後の防波堤としたい、という深層心理的な動機もあったりする。もちろん、最低限の質を担保するとか、検索で見つかる確率を高めるとかの理由もあるけれど。

ファイナル・プラン

「96時間」でのターミネーター顔負けの冷徹な超人ぶりが強烈な印象だったリーアム・ニーソン主演作。奥さんがリーアム・ニーソンものを好きなのでだいたい観ている。

リーアム・ニーソンものの魅力というのは、理不尽なまでの強さで敵を追い詰めていくカタルシスと、さえない中年・壮年男が運命に翻弄される疲れ切った姿だ。この一見相反するような要素の合間で揺れ動くアンバランスを楽しむのがリーアム・ニーソンものの醍醐味といえる。

その点、本作は中途半端だった。愛する人のピンチは緊迫感に欠けるし敵の追い詰め方は容赦しすぎで甘い。リーアムはそれなりに苦悩したりするが憔悴度合いは低く、アクションシーンも地味。

邦題がまたひどい。原題は「Honest Thief」で、これは直球でひねりがないけど内容を鑑みると悪くない。「ファイナル・プラン」は意味がわからない。「速攻強盗」が引退前に最後の金庫破りを計画する話ならこの題もわかるが、そういう話ではない。「正直者の銀行強盗」とかそういう邦題のほうがよかった。

悪者の FBI 捜査官のうち、悪事を率先するのは白人男性のほうで、嫌々加担させられるのはおそらくヒスパニックかラテン系男性のほうだったが、これ逆だったら苦情が殺到して炎上しちゃうから白人を悪者にしたのかね、なんて奥さんが言ってて、そういう忖度もとい配慮があっての配役なんだろうな、と思った。さらに、そういう扱いを見せつけられ続け、社会的に抑圧されているという自意識を植え付けられている、裕福でも幸福でもない白人男性たちのこと、ジョーカー、トランプ、などに想いを馳せた。

ファイナル・プラン

ファイナル・プラン

  • リーアム・ニーソン
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