@kyanny's blog

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今週の医龍

まだ、今週のスペリオールに格上げはできないかな。買うことがデフォルトになってない。何曜日発売かもしらないし。

で、霧島軍司である。今回も冴え渡っていた。

「我々は、なにも難しいことに挑戦する必要はないのです」

「あせらなくていいですよ リラックスして、ゆっくり確実に行うのが、よい手術です」

「私はこんな手術を明真のスタンダードにするつもりです」

だいたいこんな感じの台詞だった。しびれる。感極まって涙が出そうだ。

実際には、霧島の提唱する「凡人たちのための医局」とかそういうのは、自身の権力に繋がるからやっているわけであって、まったく美しい要素なんてない。彼の言う正しさも、朝田のような正しさと比較して優れているわけでも、劣っているわけでもない。なのに、改めて言い直されるだけでこんなにも心をわしづかみにされるのは何故だろう。それは俺が凡人だからだろう。凡人だから、非凡に見える(が天才ではない)存在から「平凡でも構わないのだ」と認められることに安心を感じるのだろう。しかしそれは平凡に甘んじて自身の成長を止めてしまう危険と常に隣り合わせだ。どんなに心地よくとも立ち止まってはいけない。速度は遅く、余分に休憩も必要だろう、が、走り続けられなくとも歩き続けなければいけない。

こういう、脇役が余りにも格好よすぎて仕方がない漫画を、前にもどこかで読んだような気がするけど、なんだっけ。