4/22(火) にちょうど CatalystCon1 の裏で開催された、 http://labs.gree.jp/Top/Study/20080422/Report.html へ参加してきました。
Mew の作者の山本和彦さんによる、 Lisp の話でした。 Emacs Lisp ではなく、 Scheme が題材でした。「Lisp を学び始めると、セルは一対のポインタである、という説明をドット対でもってなされて、ふーん、それが何? と思ってまず半分の人が脱落し、実はドット対表記はもっと簡略にリストとしてかける、という説明をうけて、最初から簡単な説明をしてくれよ! と思ってすべての人が脱落します」という話はおもしろかったです。単に笑い話として。そのたとえ話の意味する本当のところを理解できるほど、僕は Lisp を学べていないので・・・。
こんな機会は二度とないかもしれない、と思って、最後の質疑応答のときに思い切って質問をしてきました。「Lisp を学びたくて、山本さんの著書の「リスト遊び―Emacsで学ぶLispの世界 (ASCII SOFTWARE SCIENCE Language)」を読んだりして例題をなぞる程度のことはしているが、その先のステップに進めない。仕事で使うとまではいかなくとも、プログラムのお勉強をする段階から、実際にプログラムを作っていく段階へと進むためにするとよい工夫などはありますか」という、なんとも曖昧な質問をしました。
その場の回答にあわせてさらに、懇親会の席でもお話を伺うことができて、「C言語の文法を学んだだけではC言語で実用的なプログラムがかけるようになるわけではなく、 libc の使い方を知る必要があるのと同じで、やはり Lisp であってもライブラリを知ることで少しずつできることが増えていくのではないか、今であれば「プログラミングGauche」を読むのが良いと思う」と、ありがたいアドバイスをいだたけました。また、「Lisp を使っている人が少ないせいで、頭のいい人が使う言語だと誤解している人が多いようだが、そんなに難しいものではない」という言葉も、励みになりました。
ということで、翌日早速、プログラミングGaucheと、もう一冊おすすめされていた、The Little Schemer (The MIT Press)、そして締めくくりに紹介されていた李陵・山月記・弟子・名人伝 (角川文庫)をアマゾンで注文しました・・・が、アマゾンプライム無料体験の案内に気をとられて、全部実家の住所に送りつけてしまい、悲しい気分で週の後半を過ごしています。
懇親会の席では、えーと詳しく書いていいのかわからないので適当にボカしますが、食べログの方、 id:onk さんとお話したことが特に印象深かったです(他にも、 GREE の方や、数名の方と名刺交換をさせていただきました。ありがとうございました)
食べログの方には、奇しくも僕がちょうど前日まで livedoor グルメのリニューアルオープンのお手伝いをしていたこともあり、グルメコミュニティの今後について興味深いお話をさせていただきました。 id:onk さんはありがたいことに僕のことをご存知だったようで、社内コミュニケーションというこれまた今とても関心がある分野についていろいろな話を聞かせていただきました。ありがとうございました。
リスト遊び―Emacsで学ぶLispの世界 (ASCII SOFTWARE SCIENCE Language)
- 作者: 山本和彦
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The Little Schemer (The MIT Press)
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連休はじっくりと Lisp の勉強をしたいと思います。