@kyanny's blog

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ドリームクラブ考

昨日ヨドバシカメラで「ドリームクラブ」のプロモーションムービーをみた。数ヶ月前にもウェブで発売決定のニュースをみて、デモムービーをみたことがあった。そのときもとてもショックを受けたのだが、書き忘れていたみたいだ。

このゲームに「ドリーム」と名付けてしまうのか・・・。そういう姿勢がすごいと思う。

『ドリームクラブ』(英語: DREAM C CLUB)とは2009年8月27日にD3パブリッシャーより発売予定のXbox 360用恋愛シミュレーションゲームである。主人公であるプレイヤーはピュアな心の持ち主だけが入店できる大人の社交場「DREAM C CLUB」の会員となり、1年の間に店で働く「ホストガール」との恋愛をすることが目的である。

平日のバイトでお金を稼ぎ、休日はドリームクラブに通ってホストガールとのお酒やカラオケといった楽しいひと時を過ごすのが基本的なゲームの流れとなる。当初はホストガールとは店内だけでの付き合いであるが、何度も通うことによってプライベートの彼女との「店外デート」も楽しめるようになる。これらの店の運営形態は現実世界に存在するキャバクラに酷似しているが、開発側は「ドリームクラブはキャバクラではありません」とコメントしている[1]。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%96

開発側がなんといおうがこれはバーチャルキャバクラだ。キャバクラってそもそも恋愛ごっこを楽しむ場で、つまり仮想恋愛体験なわけだが、ゲームという仮想現実世界の中で仮想恋愛体験をするというのは、なんというか・・・。そういうゲームに「ドリーム」と名付けて売るってことは、そういう体験を夢のように感じる人が少なからずいると見越した上でのことだろう。

2004-12-18 を思い出す。

    *  異形のモテ観

        * 女の子と付き合うのがむずかしい。
        * ふつうの会話さえできない。
        * だからキャバクラいって会話を鍛える。
        * キャバクラいってるのはモテ勝ち組。

なにか切羽詰った情念は感じるが、支離滅裂だ。

    * 「原理的にキャバクラを真に必要としているのは、まず非モテ男であるはず」
    * 「彼女が欲しい」→「女の子にモテたい」に至る過程で読み替えがある。それは自覚すべき。
    * 「人生はみんな局地戦。でもオタは標準的な強さを求めようとする」
          o 「局地戦=彼女が欲しい」→「標準=女の子にモテたい」。矢印の前と後で問題の質が変わっている。局地戦を打破するためだけにオールラウンドプレイヤになろうとするのはどう考えてもコスト高で非効率的だが、オタは基本的にほとんどの問題をこういうふうに解決しようとする。ボールで勝てる戦にでもガンダムを持ち出す発想。圧勝がだめなら完敗もやむなしとする逆ギレ気味の両極端志向。だが実際にはガンダムを持って来れるような天地人の和合などそうそう訪れないため、当然ほとんどの場合自滅的な敗北。「オタは理想が高い」とも通じている。
                + このへんいくつか他の問題と絡むので後日書く。
http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20041218#p1

人類は仮想恋愛ですら仮想化しないと耐えられないくらい弱まってしまったか、と思うと感慨深い。もちろん同じような思想をもったタイトルは以前からたくさんあったはずで、最初に思い出したのは N.U.D.E.@™ Natural Ultimate Digital Experiment のことだったが、攻殻機動隊やマトリックスの描いた世界に近づいていっているということよな。

これを題材にして、もっと考えるべきことがたくさんあるだろうし、もっと語りたいとも思うが、ろくに書けない。長いこと、自分のなかの非モテ的な部分と距離を置いてきたせいで、昔のようには考えたり振る舞ったりできなくなってしまった。

俺はたぶんこのゲームを遊ぶことはないだろうが、もしこのゲームを遊んだとしたら、人間として一段階堕落し、人類として一段階進歩するのだろうなと思う。