0-1 で負け。金沢の見せ場はほぼゼロ、ひどい消化試合だった。
鳥取は直近の二試合で 10 失点している(相手は大宮と今治だったが)。にもかかわらず金沢は一点も取れなかった。それどころか、シュートも満足に打たせてもらえなかった。前半のシュート数は鳥取の 7 に対して金沢は 1 か 2。それも枠内に飛びこそすれ勢いのないシュートで、まったく怖さがない。MF 大山のセットプレーが何度もあったが、決定機には繋がらない。
他方、鳥取の守備は 90 分間ほぼ休みなしだったんじゃないかと思うほどの激しいプレス。最前線から金沢のディフェンスにプレッシャーをかけていき、中盤でのインターセプトもとても多かった。気迫という点では、鳥取が圧倒していた。先日引退を発表した長谷川アーリアジャスールのホーム最終戦ということで、花道を飾ろうという気持ちがあったのか。勝ち点 47 で並び、昇格も降格もなくなった同じ立場のチーム同士だったが、モチベーションには天地ほどの差があった。
金沢は GK 上田がファインセーブで二度ほどピンチを救うも、失点シーンは真横からグラウンダーのクロスを入れられてはなすすべがなかった。他は、MF 梶浦の気合の入った表情と、MF 西谷和希の技ありループシュート?が惜しかったのと、かかんにプレスをかけて走り回る姿が印象的だったくらいで、他は覇気なくただただ弱い姿を露呈しただけ、という印象しか残らなかった。
カラオケボックスでの視聴が快適だったので今回もそうしたが、店員が DAZN のセットアップに手間取ったり(Fire TV スティックを挿す、というのにちょっとおどろいた)、Fire TV スティックが途中でフリーズして数分見そびれたりとハプニングもあった。アウェイ最終節だったことを思えば別の場所で観てもよかったかもしれないが、その後の予定への移動時間もあったのでこれが正解ではあっただろう。
試合終了後はホーム最終節だった鳥取のセレモニーも放映していたので観た。長谷川アーリアジャスールの引退セレモニーも行われ、子供が手紙を読んだり、スピーチがあったり。せっかくならそのシーンの写真を撮ればよかったが、試合内容に放心して何もする気にならなかった。冒頭の写真は、途中交代する長谷川アーリアジャスールのために両チームの選手が花道を作ったシーン。
金沢サポさん😭
— ユ カ (@yukq_13n) 2024年11月17日
横断幕泣けた。#ガイナーレ鳥取 #長谷川アーリアジャスール 選手#ツエーゲン金沢 pic.twitter.com/wmPGZSnVYv
鳥取まで出向いて、雨の中応援して、不甲斐ない試合を見せられて、それでもなおこんな横断幕を掲げる金沢サポーター。この姿勢と行動には敬意と誇りを感じる。
「来年に向けてのスタート」と位置付けた試合でこの体たらく。結果よりも内容の悪さだ。選手の気持ちが切れたのか、ミスも多く、なんとしても抜く、ボールを奪う、あたり負けない、勝つ、そういった迫力が感じられなかった。残りあと一試合、ホーム奈良戦。せめて有終の美を飾ってほしい。