1-0 で勝利。ロースコアだったけど観ていて面白い好ゲームだった。
金沢は MF 石原が復帰先発。移籍じゃなくてよかった。実は怪我をしていたという噂も。あるいはコロナに罹ってうつさないように隔離療養でもしてたのだろうか。GK 山ノ井は今節もベンチ落ち。やはり GK 白井の壁は高いのか。
相模原はゴースタでのホーム初勝利を飾った相性の良い相手。成績不振な印象はなかったがシーズン途中で監督解任があり、新監督になってからは五戦負けなし。リーグ最小失点の堅守のチーム相手に、得点力は高い金沢はこじあけることができるのか、そして失点数も高い金沢は守り切れるのか。
試合の入りは落ち着いていて、開始10分までは相模原に押し込まれがちだったが、徐々に金沢が相手サイドでボールを持つ時間が増えてくる。DF 小島のクロスを FW 土信田が頭で合わせるも、惜しくもゴールポストの角。膠着状態のまま後半へ。
後半、DF 畑尾が浮き玉を頭で落として GK 上田にパス…するもやや強すぎたのか上田が取り損ねてコーナーキックになる危ないシーンがあった。向きが枠を逸れていなかったらオウンゴールだった。しかし上田はそれ以外は安定して好セーブを見せた。特に、壁を越えてゴールバーのすぐ下をかすめる弾道の直接フリーキックをパンチングで防いだのは見事だった。とても集中していた。
攻撃面では、やはり MF 西谷和希。ゴールの起点になった左サイドの攻撃は、ロングパスの納め方もドリブルで切り込むタイミングのずらし方もグラウンダーのクロスの位置や速度もよかった。そしてやっぱり大事なところに詰めている MF 梶浦。シュートは弾かれてさらに後ろに詰めていた MF 西谷優希が決めてツインズの共演という形になったが、梶浦のシュートで相手 GK 三浦の体勢が崩れていたから西谷優希のシュートを防ぎきれなかった面もある(相手 DF に当たってコースが変わったようにも見えたので、どのみち三浦にとっては厳しい波状攻撃だったが)。
その西谷優希は直後に空中戦の着地で足を痛めて交代、また怪我人かと気を揉んだが、ヒーローインタビューは元気に受けていたのでどうかな…でも試合終了後にチームメイトと合流してたシーンでは足を引きずって歩いていたようにも見えたが。そういえば FW マリソンは珍しく?ベンチ落ちしていて、土信田がフル出場だった。
交代でのポジションの入れ替わりも興味深かった。MF 大山と石原にかわって MF 熊谷と DF 毛利が入ったときは毛利が石原のかわりに左サイドハーフをやっていたが、その後西谷ツインズにかわって DF 平と MF 嶋田が入ったあとは平が左サイドハーフ、毛利がラインを一つ上げて西谷和希のいた左シャドーを、嶋田がボランチをやっていた。嶋田のほうが攻撃的な選手という印象があるので、左シャドーに入るのかと思ったが…利き足も左だし。さらにその後 DF 畑尾にかえて MF 加藤という交代カードを切ったときには???だったが、スリーバックの左にいた DF 井上が畑尾のいたスリーバック中央にうつり、平が井上の位置へ、毛利がまた一段下げて左サイドハーフに戻り、加藤が左シャドーへ、という布陣だったようだ。いろいろなポジションをこなせる器用な毛利がいればこそ、だが、平が加入したことでさらに自由度が広がったのか。
相模原は今治や八戸とは違い、パワーで押してくるのではなくパスワークで崩してくる正統派なサッカーをするので、ラフプレーの心配が少なくて安心して観ていられるし、プレー自体もスピード感があって面白い。福島と似たタイプの印象。縦に早いパスが入ってくるので目が離せない緊張感がある。フォーメーションの関係なのか守備システムの関係なのか、金沢と相模原の選手の立ち位置があまり被らないぶんお互いのパスがよく通り、試合のテンポの良さや展開の幅広さに繋がったと思う。相模原が比較的引いて守る布陣で、フォワードがあまりプレスに来ないぶん、金沢が落ち着いてビルドアップできたというのもありそう。
ともあれ、大事な直接対決を下した。上位陣が軒並み勝ったので順位は大して上がらなかったが、なんとか上位グループに喰らいつけているともいえる。今治に負けてしまっただけに、今日を落としたらプレーオフ圏内に留まるのも、昇格も、かなり難しくなりそうな感じだった。勝って連勝で中断期間を迎えられたのも、ムード的にも良いだろう。
次節は首位大宮と。アウェイだが地元での試合、是非とも観に行きたかったが、都合がつかず行くことができない。とても残念だが仕方ない。またパブリックビューイングで応援する予定。