@kyanny's blog

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2024 J3 第27節 ⚽️Y.S.C.C.横浜🆚ツエーゲン金沢 #zweigen

2-2 で引き分け。2点先制され、追いついたが、追い越せなかった。

金沢は MF 大山がベンチ入りせず、MF 嶋田がスタメン。出場停止明けの DF 井上はベンチスタート。そして FW マリソンがベンチ入り。

入りは落ち着いて互角、15 分くらいまで押される展開だったが徐々に金沢ペースになり、何度も相手ゴールに迫るもゴールを決めきれない。前節の MF 西谷和希→ MF 梶浦へのスルーパスからの決定機もだが、フリーでキーパーと一対一のシーンで振り抜けない・ミートしないのは、クオリティもだがそれ以上にメンタルの強さが足りない印だと思う。

今日の前半は右サイドが素晴らしく機能していた。DF 小島がサイドに走って何度もいいクロスをあげていたし、DF 山本も気迫の上がりを見せた。特にゴールライン際のボールに追いついてマイナスのクロスを上げたシーンは、今日のハイライトだったと思う。あのシーンで西谷和希が落ちついて決めていれば。

圧倒しているのに最後決めきれない時間が続き、嫌なムードだなと思ったら案の定、ゴール前でごちゃごちゃしてるところで安全に掻き出しきれずに先制点を喰らう。後半もエリア内でスペースが空いたところに蹴り込まれ、CB がチェックにいかずフリーで打たれて追加失点。今日はディフェンスラインの裏にクロスを通されるパターンではなかったが、またもディフェンスの甘さでイージーに失点した。

ディフェンスが機能してなさそうなことを窺わせるシーンは他にもあった。後半アディショナルタイムにもエリア内?にドリブルで侵入してきた相手選手に、DF 平だったと思うが、一番近い位置にいたのにチェックにいかずむしろ離れながらゴール前に戻っていった。かといって他の DF が詰めるわけでもなく、なにがしたかったのか、どういう意図のプレーなのか理解に苦しむ。試合後のインタビューで伊藤彰監督は「ゾーンで守っているので」と語ったが(ここ数試合よくでるコメント)、それで失点しているなら守備範囲を変えるとか、ゾーンなりの修正があるはずで、それが何試合もできていないのはかなりまずい問題なのではないか(いまさらマンツーマンに変えろとはいわない)。

0-2 になってもうだめかと思ったが、西谷和希がついに結果を出した。FW 田口がハーフウェイラインあたりから出したスルーパスを受けてペナルティエリアのラインまで運び、今度は落ち着いて相手 GK の腕の下を通して冷静に決めた。金沢移籍後初ゴール。その後、交代で入った FW 大谷が右ポケットあたりから放ったシュートを相手 GK が弾いたこぼれ球を、エリア内に詰めていた小島がこれまた腕の下を通してゴール。小島は大谷にパスが入るタイミングで一歩早くスルリと相手ディフェンスの横をすり抜けており、積極的な好判断がうんだ同点弾だった。

2点ビハインドから同点に追いつく勢いを見せるも、逆転するには時間が足りず、そのまま試合終了。87 分ごろ?選手交代で何枚も替えたが、やや遅すぎたか。そこまでひっぱるなら田口をフル出場させてみて欲しかった。移籍後初ゴールはならなかったが、ポストプレーでしっかり身体を張るし、ボールもしっかり収めるし、エリア内で持てばちゃんと前を向いて脚を振るし、クロスやセットプレーにもしっかり飛び込んでくるし、他の FW 陣よりも点が取れそうな雰囲気はある。

多くのチャンスを無駄にした金沢に対して、横浜は少ないチャンスをしっかりものにした。同じ勝ち点1だが、金沢にとっては3を取れたのに1にへらしてしまった試合。まだプレーオフ圏内の6位にいるものの、7位の福島は金沢より一試合少ない状態で勝ち点差2なので、福島の結果次第では金沢の7位転落もありうる状況。自力でプレーオフ圏内を維持できないかもしれないというのは、もう黄信号というより赤信号だ。

勝利、そして昇格への想いという点では、監督や選手のインタビューでは「勝たなければいけない」と殊勝な言葉がよく出てくる割に、本気で勝って昇格するんだという気持ちがプレーから伝わってこない。今節でいえば、94分30秒ごろ、こちらのゴールキックのシーン。交代で入った選手も含めてノロノロと上がっていった。DAZN の中継画面では最終ラインあたりまでしか映っていなかったが、後半に2点差を追いついた展開で、逆転して勝つぞと本気で思っていたら、試合終了まだ残り30秒の最後の攻撃のチャンスで、この前の大宮戦の最初の失点のように素早いリスタートでゴールキック一発カウンターを狙うとか、それは難しい状況だったとしても最後の一踏ん張りで早くボールを前に運ぶのはマストだった。前線の選手がそういう姿勢、動きを見せていたら後ろの選手の動きも変わっていただろうし、GK 上田ももっと早くリスタートしていただろう。あの時点で、なんとしても勝ち点3を、ではなくもう今日はこのまま勝ち点1でいいだろう、という考えが、必死さの感じられないプレーで表現されてしまっていた。去年の終盤と似たような状況で、チーム体制が大きく変わってもカルチャーが変わり切っていないように思う。

初めてイオンモール白山のパブリックビューイングで観た。キックオフ一時間弱前に着いたが、すでに座席取りの行列ができていて、結局座れなかった(まあ立ち見上等だったが)。巨大な画面は後ろからでも観やすくて、パブの小さいモニターで観るよりも迫力があってよかった。