@kyanny's blog

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2024 J3 第25節 ⚽️ツエーゲン金沢🆚FC琉球 #zweigen

1-2 で敗北。前半はよく攻めたがチャンスを決めきれず、追いつくも突き放されて手痛い負けとなった。審判にも泣かされた。

金沢は夏の移籍期間最終日に岐阜から FW 田口を獲得。J3 得点ランキング二位タイの点取り屋だ。FW の得点力不足が課題の金沢にとってこれ以上ない的確な補強。昇格へのクラブの本気さがうかがえる。

その田口のベンチ入りなるか、と期待していたらまさかの先発。点をとって勝つ、という伊藤彰監督の本気さがうかがえる。夏の補強で加入した四人が全員スタメン出場という顔ぶれになった。GK 山ノ井はまたもベンチ落ち。今シーズンの GK はこのまま上田と白井で固定になってしまうのか。

前半の金沢の攻めはよかった。MF 西谷優希が飛ばしまくっていて、最前線からガンガンプレッシャーをかける。その西谷やMF 石原、DF 平などから MF 西谷和希にどんどんパスが出て、その西谷から中央の田口や MF 梶浦などにクロス、という形で何度も相手ゴールに迫る。が、最後が決まらない。

MF 熊谷が引いたポジションで相手の攻めを的確に潰し、そのぶん西谷優希が中央でボールの起点となりゲームメイクするという新しい形。これはとてもよく機能しているように見えた。パスの供給は十分だったが、ゴール前でボールを収めきれなかったり、一対一のシーンでシュートを打ちきれなかったり、もどかしい展開が続いた。

そうこうしているうちにカウンターから失点。先行される厳しい展開に。前半終了間際に波状攻撃で、ごちゃごちゃしたあと最後は西谷和希→田口→梶浦が押し込んで同点に。これは泥臭くもぎ取った大きな一点だった。前半のうちに追いつけたので、まだいけるぞというムードに。

しかし後半早々にやはりカウンターから、ディフェンスラインの裏にグラウンダーのクロスを入れられて、突っ込んできた相手 FW に綺麗に頭で合わせられて二失点目。センターバックがラインを高く上げて攻撃的に位置取りしてる裏をとられるのは前節の大宮戦でもやられたパターン。あまりにも簡単に突き放されてしまった。

前半に獅子奮迅の活躍をみせた熊谷がハーフタイムで交代してしまい、MF 大山が後半から出たが、セットプレーを活かせずなかなか追いつけない。金沢はその後も選手交代を繰り出すが、西谷優希、田口、梶浦、西谷和希と、主力を次々と下げていき、攻め手を欠く展開に。守備のほうも裏狙いを封じきれず、上田と一対一の大ピンチ、というシーンが二度くらい訪れた。相手のシュートミスがなければもうあと二失点くらいしていてもおかしくなかった。

後半アディショナルタイムには DF 井上がイエローカードを二枚喰らって退場。この判定、特に二枚目には納得いかない。あれがカードなら、前半に相手ペナルティエリア内で金沢の選手が琉球の選手と接触して倒されたプレーもファウルで PK でないと釣り合わない。今日は金沢のほうがファウルを多く取られ、ちょっとアンフェアな審判だったと思う。琉球の選手もちょっと転がりすぎで、そういうアピールも含めた狡さでも金沢は劣っていた。

熊谷の交代は、最初から前半だけの予定でそのぶんパワーを出してプレーするチーム戦術だったのかな、とは思うけど、よく機能していたようだからもう少し引っ張ってもよかったのでは。あと、田口ももう少し長くプレーを見ていたかった。ヘディングは外したが、あと少しで点が取れる雰囲気はあった。

相模原が八戸に負けたので、金沢はかろうじて六位をキープ、プレーオフ圏内に踏みとどまっているが、その相模原に買った八戸、今日の対戦相手の琉球、そして相模原の三チームとは勝ち点差 3 しかなく、崖っぷち。富山と北九州には勝ち点差を広げられてしまった。上位陣は直接対決で今治に敗れた沼津以外、勝っており、金沢だけが足踏み状態。次節の相手 FC 大阪、松本、福島も二ゲーム差以内に迫られている。厳しい状況だ。

琉球サポーターの復興応援横断幕は沖縄らしさが出ていてよかった。