@kyanny's blog

My thoughts, my life. Views/opinions are my own.

7章 メソッド

  • メソッドはサブルーチンのようなもの
    • オブジェクトにメッセージを送り、内部状態を変化させる
    • 内部状態を変化させない関数的メソッドもある
  • メソッド呼び出し、括弧の省略、メソッド連鎖
    • 引数とメソッドの結合は弱い
  • レシーバ (オブジェクト) の省略
    • private メソッドは常にレシーバ省略形式で呼び出さなければならない
    • private メソッドと同名のローカル変数があるとメソッドを呼び出せない?
# -*- coding: utf-8 -*-
class Sample
    def hover
        vibrate = 1
        #vibrate #=> ローカル変数への参照
        self.vibrate #=> "vibrated", vibrate() メソッドを実行
    end
    def vibrate
        p "vibrated"
    end
end

sample = Sample.new
sample.hover
  • 関数的メソッド、組み込み関数 p, puts
  • 引数展開 *args
  • メソッドの定義 def
    • メソッド内で最後に評価された式の値が返り値
  • return
    • 多値を返すときは return を明示する必要がある return a, b, c ([a, b, c] でも可)
  • 値を返さないメソッドは最後に nil を評価する慣習
  • デフォルト値 def some_method(a, b, c = 1)
    • デフォルト値は呼び出し時に毎回評価される def some_method(time = Time.now)
  • 可変長引数
  • メソッド本体の変数スコープは独立
# -*- coding: utf-8 -*-
a = 1
def some_method
    p a
end
some_method() #=> NameError
  • ブロック付きメソッド (collection.each do ... end)
    • ループの抽象化、ブロックへの機能付加 (リソース管理)、コールバック関数・イベントハンドラ
  • クロージャ
    • ブロックのスコープは独立してないのでブロック外部の変数を束縛できる
def create_counter
    count = 1
    return Proc.new do
        count += 1
        p count
    end
end

counter = create_counter
p counter.class #=> Proc
counter.call #=> 2
counter.call #=> 3
  • ブロック引数とブロックローカル変数
    • Ruby1.9 ではブロック引数のスコープは外部と独立
  • ブロック付きメソッドの定義
    • yield メソッド内からブロックをコールバック
    • yield 式はブロックの評価値を返す
  • Proc (procedure)
    • ブロック { || } => Proc オブジェクト
    • イベントハンドラの例
class SleepyPerson
    def register_handler(&handler)
        @event_handler = handler
    end
    def wake_up!
        @event_handler.call Time.now, "woke up"
    end
end

john = SleepyPerson.new
john.register_handler { |time, message| p [time, message] }
john.wake_up! #=> [Mon Jan 25 20:46:52 +0900 2010, "woke up"]
  • ブロック付きメソッドに Proc を渡す
proc = Proc.new { puts "proc was called" }
3.times(&proc)
#=> proc was called
#   proc was called
#   proc was called

ブロック付きメソッドの使い方はわかるけど、自分で作りたい場合がうまくイメージできない。もっと Ruby に習熟してくれば自然と使いたくなるものなのかな。なので yield も、本に書いてあったコールバックの図をみて動作は理解できたけど、本当に身についているとは言い難い。 map もどきの実装とか、コールバックに返り値が混ざってこんがらがる。

Proc についてはもう少しすんなり入ってきた。 Perl でもコードリファレンスを渡してどうこう、みたいなことはやるので、それになぞらえて考えられたからかもしれない。そういう理解が正しいのかどうかは別として、「○○みたいなもの」という風に歩み寄っていくのは、○○をある程度わかっているときには役立つと思った。

初めてのRuby

初めてのRuby