- チャット・Issue Tracker・メール等の非同期コミュニケーションツール上で返事をはやく返す
- チャット・Issue Tracker・メール等の非同期コミュニケーションツール上で自分の状況をこまめに報告する
目安としては、 1 on 1 チャットは 30 秒以内・パブリックチャットのグループ mention (@here みたいなやつ)は 1 分以内・パブリックチャットの mention なし不特定多数向けメッセージは 3 分以内・それ以外のものは 24 時間以内に返事をするとよい。これより遅いと、「自分が返事をしないせいで相手を待たせてしまい、ストレスを与えたり仕事が進まない原因を作っている」ということになってしまう、と思っておくのがよい。
1は第一には「相手を待たせない」ためだが、まめに返事をしてあげていれば逆の立場になったとき自分もまめに返事をしてもらえることがあるので、自分自身が得をするためでもある。また、前のめりですばやくコミュニケーションする癖がついていると、返事がもらえなくてプッシュするとき気後れせずガンガン押すのに心理的抵抗がなくなるので、結果的に返事をはやくもらえることにもつながる。
1は相手を助けるが、それだけでは他の人たちからは存在しないも同然になってしまうので、聞かれなくても取り組んでいる仕事や終わった仕事、困っていることなどをアピールしたほうがよい。同じオフィス空間で同じ時間帯に働いている場合は暗黙のうちに「ちゃんと仕事してる」とか伝わるものが、リモートだとほぼ全く伝わらないので、それを補う必要がある。リモートで最も失いやすいのが「あいつは他人が見てないところでもちゃんとやることやってる」という類の信頼感なのだと肝に銘じておくとよい。
経験上、これをちゃんとやっていると自分の仕事はスムーズに進むし、悪い評価も下されない。逆に、これをちゃんとやっていない人を相手にすると仕事がスムーズに進まず大変な思いをするし、そういう人はやはり良い評価を受けなかったりする(それ以外がすばらしいので相殺されて総合ではプラス、ということもあるが、失点しなければもっと高評価になるはずなのでもったいないのにかわりはない)
なお各論として、一部の非開発者とごく一部の開発者に、「レスがはやい相手を見つけたらあらゆる事柄をなんでも 1 on 1 で聞き、全てを丸投げする」というやり方をする人がいることがあるが、自己防衛のためにそういう手合いへの対応方法はがらりと変えるのがよい。
一例: 1 on 1 チャット以外は全て無視し、 1 on 1 がきたら「自分にはよくわからないが、他の人なら知ってるかもしれないからパブリックチャットへ移動して聞いてみよう」と誘導する。この場合、そういう人が自発的にパブリックチャットで質問しなおしてくれることはほぼ無いので、「@all: ちょっと @XXX さんがxxの件で困ってるらしいんだけど誰か知りませんか?」のように、相手が絶対に放置できない形で表舞台に無理矢理引っ張り出すのがよい。こうすれば相手はパブリックチャットで話を続けざるをえないから 1 on 1 ではその後一切返事をしなくてよいし、そうまでしてもなおパブリックチャットで沈黙を貫くのならそもそもたいして困ってないということなのでやはり以後は無視してよい。
反応速度ははやければはやいほどよいので、自分のキャパシティに余裕があるならもっとはやくするのがよい。 1 on 1 10 秒以内・ @here 30 秒以内・通常メッセージ 1 分 30 秒以内くらいだと、非常にはやいという印象を与えることができる。
@masutaka 僕の場合、そもそも通知に気づいた時点でフロー解除してしまうというか、呼ばれてることが気になって他のことが手につかなくなるので、さっさと反応・解決してから仕事に戻ったほうが結果的に能率が良いです。どうしても邪魔されたくなかったらSlackを落としますね。
— Kensuke Nagae (@kyanny) August 21, 2015
リモートワークでチャットに返事する時間(30秒以内とか)の目安、単に自分が「遅いな…」と感じるかどうかを基準に決めてるだけですよ。自分の振る舞いの努力目標なんだから自分にできる範囲内で自分が「これなら許容範囲だろう」と思える基準を決めればよい。
— Kensuke Nagae (@kyanny) August 21, 2015
あくまで自分の努力目標の話であって、自分が話しかけた相手がなかなか返信してくれなくてもイライラしない、自分が勝手に決めたルールを相手に求めない、ということは意識してますよ。悶々と待たずに他の人に聞くとか、諦めて散歩でもしてくるとか、ヤフー占いをみて人付き合いのアドバイス読むとか。
— Kensuke Nagae (@kyanny) August 21, 2015