@kyanny 金額はまぁいいんだけど(ちょっと高いと思うけど!サブスクリプション系サービス税抜き 1000 円弱が相場と思うので)「社会的にも立派な肩書の成功したおじさんたちがよそ行きの格好して社交するはてブ」的なコミュニティに自分がハマってしまいそうなのが怖いんだよなー
— Kensuke Nagae (@kyanny) May 12, 2016
@kyanny なにせ自分がもうすでにそういうおっさん世代だからね...「社会的に立派な肩書がなく特に成功もしていない平凡なおじさん」からみて(ある種)憧れの対象になりうるエリートおっさんのファン・取り巻きに、いかにも自分みたいなタイプはなりそうで、あまり想像したくない
— Kensuke Nagae (@kyanny) May 12, 2016
@kyanny 「社会的に立派な学歴・職歴もなく特にモテてもいない平凡なネトヲタ」がはてブでサブカル文化人とか東大生とかナンパ師とかを全力でやっかみつつも(ある種)憧れの対象としてしまったそういうコミュニティ、が、年月とライフステージの変化を経て再び爆誕した、という勝手な印象が
— Kensuke Nagae (@kyanny) May 12, 2016
はてなブックマークの「コメントで議論してブックマークページが盛り上がる」というメタな行為を「神の視点」と見事に形容した人がいるが、 NewsPicks のコメント欄を見るたびに全く同じことを考える。
方や多彩なジャンルのニュース・ブログ・まとめなどバラエティに富むコンテンツとそれへの反応を扱う総合メディア媒体、方や硬派な経済ニュース専門のメディア媒体と、一見すると扱うコンテンツや方向性が全くの別物のように思えるが、どちらもコアユーザーを惹きつけるキモは「コメント欄」にあると思う。
はてブでは「うまい」コメントにはスターという形でフィードバックがつくが、かつては「名物コメンテーター」といっていい、はてブコミュニティ内での有名人が何人もいて、そういう人のコメントはなんであれ注目を集めたものだった(最近はどうなのか、みていないので知らない) NewsPicks においては業界の著名人がそれに相当するだろう。
はてブというコミュニティが盛り上がったのは、単に有名人のコメントが読めてスターをつけられるからではない。有名人のコメントと名も無き誰かのコメントが全く同等に陳列され評価を下されるフラットさ、そしてそのやり取りそのものが、話題の元となっている「ブックマークされたページ」の当事者不在で自由に行われるところにあった。そこにコメントを書き込めばたちどころに、あの有名人たちと同じステージにあがって脚光を浴びる可能性がうまれるのだ。いや実際には脚光を浴びることなんてそうそうないけれど、それでも「自分も同じ土俵にあがっている」という充足感は得られる。
NewsPicks も同じ構造を持っているから、「有名人の価値あるコメント」と「その周囲に群がる一般人のどうでもいいコメント」が織りなす世界はユーザーに同じような体験をもたらすと思われるが、有名人が実際に現実社会で有名なので「同じ土俵で意見している自分」に感じる充足感は数倍にものぼるだろう。それはつまり、中毒性がはてブの比じゃなく強いということだ。
かつて、はてブに書いたコメントへの反応が気になって仕事中もずっとはてブをみていた経験がある身として、 NewsPicks というコミュニティには非常に警戒心を抱いている。ただでさえ真面目な内容に対して、大の大人が真面目なコメントを(文字数制限なく)書いていて、しかも注目されている有名人の注目されているコメントがそこかしこにある。そんなもの、読み始めてしまったらやめられるはずがない。その上、もし自分がコメントを書いてしまったら、そして反応がついてしまったら。ポジティブな反応に舞い上がり、ネガティブな反応に怒り狂う自分の姿が目に浮かぶ。有名人からレスなどつこうものなら狂喜乱舞してしまうだろう。 NewsPicks でうまいコメントを書いて認知されることだけが楽しみで、寝ても覚めても NewsPicks のコメント欄ばかりみている NewsPicks 廃人と化してしまうだろう。
そんな危険なサービスの利用は即刻やめるべきであるし、そう思ってスマートフォンからアプリも削除して必要なときだけインストールしたりしていたのに、あろうことか今日ついに有料サービスの契約をしてしまった。これでは地獄の一丁目に片足を踏み出したも同然だ。 LINE とライブドアの特集をやっているオリジナル記事が有料会員限定配信だったので、読みたい誘惑に勝てず課金してしまった。コメント欄に目がいかないように気をつけながらとりあえず読みたい記事は読み終わったが、いまにもコメント欄を読み始めてしまいそうで、「元社員ですが」とか手っ取り早くそこそこの注目をえられそうな書き出しでコメントを書いてしまいそうで、困っている。