@kyanny's blog

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げんしけん 127 話 感想

これまでのあらすじ

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アメゾの作者コメを読んで、木尾がやりたかったことがわかった気がする。時系列の考証は必要だが、

  • 木尾は初代で斑目と咲を描き足りなかった。げんしけん以前の作風から考えるに、オタク的ハッピーエンドでは決してなく、オタク・斑目が高めの一般人・咲にきっちり振られて終了、が既定路線だったはず
  • 二代目キャラたちは賑やかし要員に過ぎず、ハナゲ告白→玉砕を描き切って「いい最終回だった」で終わりでよかった、が、二代目はオギとハト世代の話だという建前もあり、「その後」を描かなくてはならなかった
  • 初代で未練があった斑目の掘り下げを存分にやれた結果、感情移入しすぎてしまい、いまさらバッドエンドで退場させたくなくなってしまった。読者からの支持も得て、咲の次にお気に入りの女?キャラだったハトとくっつけようとあれこれやって手を広げすぎ、収拾つかなくなってしまった
  • 一方で描きたかったサキマダルートをスポフラという形で具現化できて満足してしまい、本編を辻褄合わせてまとめるのが面倒になってしまった
  • やはりマダハトはお気楽に描くには難しすぎるテーマで断念した(女装趣味とBL腐女子ネタでは済まなくなり、ゲイとノンケの恋愛というガチで繊細な話にシフトしてしまうと、ぢごぷりとはまた別のややこしい物議をかもすことになる)

…なんてところなんじゃないかと。