@kyanny's blog

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資格がなくても「旅行業」や「観光業」ができる本: ~「withコロナ時代」の2つの方法~

個人ガイドとして手広く活躍している著者が、旅行関連法や資格との兼ね合いを含めて個人ガイドができることできないことを説明したり、ガイドマッチングサービス各社の特徴を解説したり、ノウハウを(ある程度)共有している本。

なるほどそういう仕事もアリか、と新しい考え方・インスピレーションをもたらしてくれたので星四つ。本の構成や文章の質は自費出版レベルで、商業出版と比べると落ちる。丁寧に読み込む本ではない。アイデアに触れて刺激をもらうことを主眼に置くとちょうどいい。

この人は個人ガイドだけでなく、個人ガイドを始めたい人向けのセミナー講師もやっていて、なるほどこれが前に読んだ40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい――年収アップと自由が手に入る働き方 - @kyanny's blogに書いてあった「あらゆる副業は情報ビジネスにいきつく」ということか、と納得した。そして、結局個人が一人でビジネスをやるうえで一定以上の規模にスケールするためには、こうやって「胴元」化する必要があるのだろうな、とも。

この人と同じような観光ガイドをそのままやる、というわけではないが、将来の副業・複業として有力な選択肢であり、また「軸」を考えるうえでも大いに刺激を受けた。

将来もし副業・複業をやるとして、「軸」は当然 IT 関連の知識・技術になるだろうと思っていた。ビジネスに転化できるほど詳しい趣味も取り柄もないし。英語はあくまで本業で好条件を得たり市場競争力のある人材になるためのオプション、「掛け算スキル」の一つである、と。

が、もしかして「英語」を軸にするのもアリなんじゃないか?という気づきがあった。

英語で外国人とコミュニケーションするのは楽しくて好きだ。オンライン英会話も、仕事における必要性よりも単純に英会話そのものが楽しいからここまで続けられていると思う。観光ガイドならコミュニケーションは仕事の肝だし、いろいろな国の外国人と話せる(アクセントもいろいろ体験できる)はずで、それも想像すると楽しそうだ。TOEIC や TOEFL のスコアよりも実践的なコミュニケーション能力・経験が求められるのも性に合っているかもしれない。

観光ガイドは観光地を案内して見所やうんちくを説明するのが主な仕事だろうから(もちろんそこにホスピタリティが必須で、それが差別化要因なのだと思うが)、おれは内向的なくせにおしゃべりで一度話し始めると止まらない。あと説明はとにかく馬鹿丁寧に事細かくしないと気が済まないタイプで、説明役にはうってつけだと思う。黙って聞きに徹するのははっきりいっめ不得意だが(つい口を挟んでしまうので)、どんどん質問する側に回って相手から会話を引き出すのも得意だと思う。この性格も割と向いてるんじゃないかと思う。

パンデミックはいつかは終わり、インバウンド需要もまた増えると予想している。日本の観光地はまだまだ見所があり、外国人観光客にとって魅力的な旅行先であり続けることは十分可能だと思う。現地ガイド、ボランティアなどでも英語で説明したり簡単なやりとりができる人はそこそこいるだろうけど、がっつり仕事で英語で外国人とやりあってました、というレベルの人は地方都市ではレア人材といえるのではないか。その状況は将来もあまり変わらないと予想している。日本人の英語力、英語コミュニケーション能力は全体としては上がらず、二極化してむしろ国内平均は下がると思う。英語力を重視し、実際に英語学習に時間やお金を投資するような知識層は都心に集中し外資に勤めるか、海外へ出て行き、そうでない大多数が郊外や地方で暮らす。そうなれば、どの国のアクセントも理解して同程度の流暢さで英会話して意思疎通できる地方在住の日本人は、シチュエーションを選べば重宝する人材足りうるはずだ。