まずは運営スタッフの皆さんとボランティアスタッフの皆さんにお礼を。毎年とても楽しい時間を過ごさせてもらっています。ありがとうございます。今年も最高のロケーションを提供してくれた東工大様にも感謝です。そして、結婚式の一週間前というとんでもない日程だったにもかかわらず、自分の発表の準備にかまけてばかりのぼくに文句のひとつも言わず、夜の懇親会・後夜祭までフル参加させてくれて、その間にもろもろの調整をすべて引き受けてくれた妻には頭が上がりません。ありがとう。
今年も本編で発表させていただいたのですが、去年とはずいぶん意識が違いました。去年はもともと mizzy さんが応募した枠を譲ってもらったので自分で動いた結果ではなかったし、内容も業務に関わることとはいえ自分のまわりのひとたちが苦労してやってきたことの受け売りに過ぎず、他のスピーカーの皆さんとの差を感じていました。誰かにお膳立てしてもらうのでは一人前とは言えないんじゃないか、と。
今年はそういう課題をある程度クリアできたと思っています。なぜあの内容で話そうと思ったか、その動機・問題意識は自分で感じたものに間違いなかったし、自分が伝えたかったことを自分の言葉で語ることができたと思います。伝わったかどうかはわからないけど、少なくとも伝える努力をした手応えはあります。自ら動いて自力でたどり着いたから、これでようやく「ぼくは YAPC のスピーカーをやりました」と胸を張って言える気がします。
とはいえまだまだ課題はあります。技術者ならばやっぱりプロダクトとか技術力とか、成果を見せたい。ぼくは幸運にも変なハンドルネームのお陰で Perl コミュニティの人たちにそこそこ顔と名前を覚えてもらえているけど、それじゃ永遠に一流にはなれないということもひしひしと感じています。なので、これからは「刺身さん」ではなくて「○○を(作った|やった)刺身さん」と呼ばれるようになることを目標にします。
今年はいままでちゃんと話せたことがなかったひとたちとお話できたのも大きな収穫でした。最近徐々に「自分はあんまり人見知りじゃないのかもしれない、ていうかもう恥ずかしがるような年じゃないよね」と思い始めてきて、顔見知り程度のひとには自分から話しかけられるようになってきたのですが、面識がないひとにはまだちょっと無理で、そこは反省というかちょっと後悔しています。自分が話しかけられる側だったら「こんにちは!」って言ってもらえたら絶対嬉しいので、厚かましいくらい自分からいくべきでした。
来年はどうなるかわからないよ!というアナウンスがあったにもかかわらず来年の話をするのはちょっと気が引けるのですが、次はあのでっかい講堂で LT をやってみたいですね。日本の Perl Hacker たちの LT は technology も joke も抜群にハイレベルで、自分もいつかあの舞台に立ちたいという思いがあるので。
あと、いままで Perl コミュニティからいろんなものをもらってきた身としては、そろそろ恩返しをしなきゃな、とも思っています。いつも同じひとたちのお世話になるばかりじゃいけないし、あたらしく参加してくれたひとたちやこれから参加してくれるひとたちが輪の中にもう一歩踏み出せるように、自分が一歩引いてみてもいいんじゃないか、なんてことをぼんやり考えています。 2006, 2007 とボランティアスタッフをやらせてもらったときのような、他では得難い充実感をもう一度味わいたいという欲張りな動機もちょっぴりあります。なので、もうちょっと勇気が出たら、メールしてみようかな、なんて。
書いたそばから手が震えてきちゃったけど、来年もまた YAPC::Asia やりたいですね!