iPhone 5 に機種変更した。 HTC Desire HD を使い始めて一年経った頃から端末にも Android OS にも不満が募っていて、次の iPhone が出たらすぐに変えようと思っていたので、札幌 Ruby 会議から帰った晩にソフトバンクオンラインショップで予約をした*1。
iPhone 3G を買ったときのようなドキドキワクワクする感じは、残念ながらもう無い。新しいおもちゃというよりはまともに使える実用品を手に入れた感覚で、これでようやく携帯電話にフラストレーションを感じずに済むという安堵感が強い。
Android にはいいところもたくさんあった。「戻る」は便利だったし、 Google アカウントとの連携は快適だった。しかしバッテリーライフは想像をはるかに超えて悪く、いつでもどこでも電源の有無とバッテリー残量を気にするのにはほとほと疲れ果てた。
OS のアップデートサイクルにも期待を裏切られた。もともと iPhone 3G から Android に鞍替えしたのは、 Apple の都合による iOS のアップデートで気に入っていた iPhone が使い物にならないほど遅くなったことに怒りを感じたからだった*2。
選択の自由を求めて選んだ Android の世界は、はっきりいってガラケー時代と何も変わりなかった。 Android OS が新しくなっても自分の端末でそれを利用できるかはハードウェアベンダーや電話会社の思惑に左右され、結局は新しいソフトウェアを手に入れるために新しいハードウェアを買う必要があった。マニアックなカスタマイズ手法にも惹かれたが、一台しかない電話機に深刻なダメージを与えるリスクに躊躇しているうちに熱が冷めてしまった。
Android を使い始めたばかりの頃から家族や親しい友人には「あと二年は iOS のほうがいいと思うよ」と言っていたが、二年どころじゃないなというのがいまの正直な気持ちだ。 Apple がよほどヘマをしない限り、どちらを選ぶかで迷っている人にあと 10 年くらいは iOS を勧めると思う*3。 10 年も経てば iOS でも Android でもないもっと良い何かが登場して世の中を席巻していそう。
また二年くらい経ったら泣きたくなるくらい使いづらくなった iPhone 5 を前に途方に暮れて、怒りに震えながら iPhone 6S か何かを注文することになるのだろうかと思うとうんざりするが、これはもう税金みたいなものだと思って諦めることにした。携帯電話は生活必需品と言っていいくらい重要なものになっていて自分もそれなしの生活は困るだろうなと思う程度には依存してしまっているので、仕方ない。
カメラで猫の写真を撮りまくれてうれしい。カメラの動作が遅いのも不満だったので、反動でついつい無駄に連射してしまう。相変わらず写真は下手だけど。