1, 2 は夏頃にKindleで読んだ。ので3巻も書店で買うのを我慢してたらいつのまにかkindle版が出ていた。
この物語は「初めての挫折に悩む若者が人生を諦めてしまった中年を踏み台にして立ち直る(ついでに中年も癒される)」という結末以外ありえないと思う。結末がわかっているのだから読む必要はないはずなのだが、ストーリーで読ませるのではなくて「淡い関係に戸惑う中年」というシチュエーションに感情移入したくて読むものだからそんなことは問題にならないのだろう。文学的にみえて娯楽に徹しているのだと思う。
店長の拒絶にもめげずあきらはまっすぐな気持ちをぶつけ、女子高生の純真がやさぐれた中年の心を開かせる、がしかし人生経験の浅い若者には中年の平凡だがそれなりにいろいろあった人生の過去を受け止める余裕はなく、元妻のこととか含めて店長のことを知れば知るほど辛くなってしまい、結局店長がようやくちゃんと向き合う覚悟ができたあたりで当人はすっぱり立ち直ってしまい、宙ぶらりんな状態で取り残された中年がキラキラした輝きを取り戻した若者の背中をまぶしそうに見つめる、みたいな終わり方をするのではないかと思う。ついでにいうと、後日談としてあきらがバイト先の大学生と付き合い始め、傷の癒えない店長がバイト先でいちゃつく2人を目撃してしまう、という寝取られストーリーの同人誌が出たら完璧だと思う。
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