仕事柄エンジニアの評価制度とかのことも考えないといけないのだが、以前から同僚が「二つのタイプの人がいる、 Rockstars と superstars だ」と言っていて、そのときはピンとこなかったのだが後日シェアされた記事を(重い腰をあげて)読んだら合点した。
- Rockstars: 安定して着実な成長を求める。ワークライフバランスを重視するとも言える。決して仕事ができないというわけではなく、任された領域においては十分な仕事をして成果もあげているのがポイント。
- Superstars: 急激な成長を求める。常にチャレンジングなことに取り組んでないと飽きるタイプともいえる。興味を持って没頭できる仕事を与えられると大きな成果をあげるので、このタイプのほうが「成長して成果を出した」とみなされやすい。
最初にこのアイデアについて聞いたとき、安定を求めるタイプをロックスターと呼ぶのに違和感があったが、どうも語源が全然違うようだ。矢沢永吉のことではなくて、スタミナ自慢の競走馬がいたらしい。
Think the Rock of Gibraltar, not Bruce Springsteen.
↓ここが特に印象に残った。自分も全くそのとおりに考えていた(いる)ので、なおさら rockstars タイプがよくわからなかったのかもしれない。
For much of my career, I tended to focus on hiring only the most hyper-ambitious people. I assumed that was the only way to succeed.
「チームにはどちらのタイプも必要だ」というようなことが説かれていて、確かに superstars ばかりを揃えたチームというのは野球でいえばエースで4番を9人揃えるみたいな、チーム全体としてはバランスが良くない状態といえるのかもしれない。
しかしやはり一方でまだちょっと納得しきれない部分もあって、 rockstars はパフォーマンス(成果)において superstars と同じくらいの高さであるという定義になっているけど、感覚的には、特にソフトウェアエンジニアという仕事においては、 superstars 志向の人が叩き出すパフォーマンスと同等のものを rockstars 志向の人が叩き出すのは厳しいんじゃないか、という気もしている。