もう都民ではないので全然関係ないんだけど、SNS を開くと否が応でも関連情報が目に入る。
大方の予想どおり小池百合子が勝った。対抗馬であったはずの蓮舫が不人気すぎたのと、迷走しすぎたという評判。都民は国政の与野党対決の構図を持ち込まれることにうんざりしていた、という側面もあったのかな。
石丸伸二の大躍進は話題を集めたが(蓮舫を抜いて二位)、おれの観測範囲内では批判的な意見を多く見かけた。音声は聞かなかったけど、開票後のマスメディアとのやりとりでひたすらマウントを取るやり方をみると、たしかにだいぶアレだなと思った。「ひろゆきと同じ」という評に納得。
誰と戦っているのかよくわからないが根強い信者がいるらしい暇空茜は、Colabo の件で名を挙げた?人という印象だが、裁判で負けており単なる言いがかりだったという話もあり、ますますわけがわからない。石丸伸二が若者世代に支持されたのは TikTok の切り抜き動画で自分をよく見せる術に長けていたからだという、SNS 巧者ぶりを指摘する意見をよく見かけるが、暇空茜も SNS 時代らしい候補者だったといえそう。
そして IT エンジニア界隈からやたら評判の良い庵野貴博。たしかに立派なことを言っていそうだとは思うが、おれの立場で言うのもなんだが GitHub でマニフェストを公開とか意見を集約とか言ってる時点で本気で都知事になる気ないだろと思った。都民の 1% 以下にしかリーチしない、という意見もあり、それじゃ勝てないだろうと。その通りだと思う。百歩譲って、勝てなくても新しいやり方を示すことに意義がある、それが狙いだというのならわからなくもない。が、事前だけならまだしも事後になっても「チーム安野で KPT しました最高!」みたいなのは、控えめにいって、ただ内輪で盛り上がってるだけで、チャラい大学のウェイウェイ系サークルと同じだと思う。
なお、おれは幼少の頃から人の輪に入ることをひどく苦手としていて、楽しそうにしているグループを見ると様々な悪感情を抱きながらうつむいてすみやかにその場を立ち去る人生を送ってきた(猫背なので普段からずっとうつむいているが)。なので、インテリエリートが似たようなインテリエリートたちとつるんでお互いにすごいすごいと褒め称え合うみたいな構図への強い嫉妬心があるのだと思うし、それも含めた悪感情が「チーム安野」に対する冷ややかで否定的な見解のもとになっている、要するに妬みで目が曇っている可能性は十分にありえる点は付記しておく。ただ、奥さんの演説は上手かった。素人とは思えない。